80年代~90年代に隆盛を極めた「250㏄の4気筒エンジン」のバイクは、排ガス規制の影響が大きく、現在では絶版車になってしまいました。
ただ、ヤングマシン誌の8月号(6月24日発売)にて、
「カワサキから新型250㏄4気筒が復活!?」
とのスクープ記事が掲載。再びザワザワとしてきましたね。
そしてついに10月23日、東京モーターショーにて新型のNinja ZX-25Rが250㏄4気筒のエンジンを搭載して発表されました!
ここでは、
について触れています。
※この記事は2019年7月1日に書いています。※2019年10月更新しました。
新型Ninja ZX-25Rがついに発表された!
兼ねてから噂になっていた、カワサキの250㏄4気筒の新型。
前述の通り、2019年のヤングマシン誌8月号で「カワサキの250㏄4気筒の新型」記事が大々的に掲載されてから迎える東京モーターショー。
やはりと言うか、ついにと言うか、満を持して新型Ninja ZX-25Rが発表されました!
本日から東京モーターショーが開幕!早速カワサキから噂の250cc4気筒モデルZX25Rが発表されました!#東京モーターショー #ZX25R pic.twitter.com/nWLvbeVW4F
— ウェビック バイクニュース (@webike_bikenews) October 23, 2019
本日10月23日は東京モーターショーのプレスデー。
そのため各媒体の取材班より、速報のツイートが流れ異常な盛り上がりを見せました。「ZX-25R」がTwitterのトレンドになるくらいです。
同じ頃に、カワサキインドネシアのYouTUBEチャンネルでも
「Ninja ZX-25R: Vol.1 Revealed!」(Ninja ZX-25R:Vol.1公開!)
と動画が公開されています!
現在わかっている事としては、
と言う感じです。
その他の詳細は、徐々に判明してくるでしょう!
関連記事≫バイクのクイックシフターとは?取付けや値段(工賃)はいくら?
ZX-25Rの発売日はいつなのか?
こうなってくると、ユーザーにとって一番気になるのは「本当に市販化されるのか」と言うことです。
「モーターショーでの発表=市販決定!」
と言う訳ではないからです。
ただ、今回の公開で市販化の可能性は、かなり現実味を帯びたと言えるでしょう。
(※追記:市販は確定で、時期は2020年秋頃との話になっているとの事!)
後は、価格と更に詳細のスペックですね。
比較対象としては、現行CBR250RRの価格が80万円ほど。馬力は38馬力。なので、4気筒新型エンジンであれば、40~45馬力くらいはある??
そして価格は・・・少なくとも90~100万円くらいにはなるでしょう(100万は切ってほしい!けど・・・?)
いずれにせよ、バイク業界にとって非常に楽しみであることは間違いないですね。
後は、ヤマハさん、ホンダさん、スズキさんが、焚き付けられて更に盛り上がってくれると・・・。
もしかしたら「有力な」カワサキディーラーの社長とかには話が落ちてきているかも知れませんね。絶対教えてもらえませんが・・・。
そもそも250㏄4気筒ってどんなエンジン?
そもそも、250㏄4気筒エンジンとはどんなエンジンなのでしょうか。
バイクのエンジンはシリンダーの中でガソリンが爆発して、ピストンを動かして動力を発生させています。
このシリンダー(とピストンが)4つあるのが4気筒エンジンです。
「4発」なんて言い方をすることもあります。
4気筒エンジンの特徴としては、一般的に
と言うようなことが挙げられるでしょう。
非常に人気があって、たくさん売れたカテゴリのバイクです。
ただ、250㏄の4気筒エンジンを搭載したバイクは、排ガス規制の影響を大きく受けて、軒並み廃版になってしまいました。
排ガス規制をクリアする250㏄4気筒を作ろうと思うと、凄いコストが掛かるようになってしまったと言う訳です。
当然、メーカーとしても250㏄クラスで売れる価格帯と言うものがあるので、とてもじゃないけど無理だろう・・・という判断になったという事ですね。
その後は、もう250㏄4気筒のバイクが出る事は無いだろうと言われ、現在に至ると言う訳です。
そして今回の新型ニンジャ。
250㏄4気筒エンジンで公開されたので、それは盛り上がりますよね。。。
今回の新型ニンジャ、レッドゾーンが1万7000rpmとのこと。
つまり、かなりの高回転までブン回せる250㏄エンジンと言うことです。2気筒とは違った「エンジン音」に魅了される人も多いでしょう。
今でも買える250㏄4気筒の中古車
250㏄4気筒エンジン。新型発売を待つのも良いですが、まだ中古で購入できるバイクもあります。
2サイクルエンジンのバイクと同じく、どんどんタマ数が減ってきていますし、状態の良いものは価格も落ちていません。
もしかしたら、人気再燃で価格が上がるかも・・・という事で今でも買える250㏄4気筒を紹介しておきます。
ただ、もし購入を検討する場合には、車両の状態確認や部品供給(リペアパーツ)の状況などもショップに確認しておくことをおススメします。
ホンダ ホーネット250
1996年に登場したホンダのホーネットは80年代からのCBR250系の流れのエンジン。高回転まで回りフケ上がりの良いエンジンは非常に人気がありました。
また、シュッとしたデザインや250㏄らしからぬ太いタイヤは今見てもかっこいいバイクではないでしょうか。
人気のあるバイクで、好みのカラーが選べるカラーオーダープランも好評だったのを覚えています。
ホーネットも、残念ながら2007年を最後に生産中止になってしますが、今でも購入できる4発250㏄ネイキッドです。ちなみに、600㏄や900㏄もありました。
カワサキ BALIUS-Ⅱ
初期型のバリオスが発売されたのが1992年。
その5年後の、1997年にバリオス-2が発売されています。初期型との大きな違いは、中低速のトルク強化とリアサスがツインサスペンションに変更。
2007年の生産終了まで、カワサキの250クラスで絶大な人気のバイクでした。
また、スズキにOEM供給もされていて、スズキ版BALIUS-Ⅱは「GSX250FX」と言う名前で売られていました。
カスタムされていたり、族車風なバイクも多いですが、探せば今でも程度の良いものが見つかります。
ホンダ JADE
1991年~短い期間で市販されていたのが、ホンダのJADE(ジェイド)。
250㏄4気筒のネイキッドスポーツが流行る時代の最初のバイクだったような記憶があります。
販売期間が短い事もあり、状態の良い中古は非常に少なくなっています。またノーマル車も非常に少ないので、購入する時には状態の見極めがポイントです。
ホンダ CBR250RR(MC22)
CBR250RRって2気筒でしょ!という人はきっと若いバイク乗りなのでしょう(羨ましい!)
40代以上で、ずっとバイクに乗っている人には、1990年に発売されたMC22のCBR250RRの方が、馴染みがあるのでは。
この時のCBR250RRは4気筒エンジン。丸目2灯で、カムギアトレインと言う、カムシャフトをギアで駆動する仕組みの4気筒高回転エンジンでした。
つい紹介したくて記載しましたが、今ではほとんどタマ数がないので購入は難しくなっています。
グーバイクでは、新型のCBR250RR と「ごちゃ混ぜ」になっていますので、年式の古い順にすると数台見つかります。
スズキ BANDIT250
1989年に発売がされたスズキのバンディットも4気筒250㏄エンジン。
今はそれほどでもありませんが、当時は非常に珍しかったダイヤモンドパイプフレーム。
これ原因なのか、それほど沢山は売れなかったバイクだったような・・・。
BAIDIT250、250V、250VZ、Limitedなど色々なバリエーションがありましたが、中古車のタマ数は少ないです。
スズキ GSX250Sカタナ
最近、新型のカタナが発売されましたが、旧型のカタナは250㏄もありました。
当時は独創的なデザインが話題になりましたが、1100㏄、1000㏄、750㏄、400㏄、さらに250㏄と排気量のラインナップは豊富でした。
250㏄刀の中古車の価格帯は非常に幅が広く、20万円弱~50万円以上です。
それだけ、状態もピンキリという事ですね。
生産終了の250㏄4気筒バイクを買う時に注意する事
今でも買える250㏄4気筒のバイクは他にもまだたくさんあります。
ただ、1990年代を中心としたバイクである事は把握しておくべきでしょう。
今でも非常に魅力のあるバイクばかりですが
と言う点は重要です。
購入を検討する時には、昔のバイクであるという事は理解したうえで検討しましょう。
まとめ
カワサキの新型ZX-25Rの話から、再び250㏄4気筒に注目が集まっている事は、個人的には非常に嬉しい事です。
バイク業界が盛り上がるキッカケになるからです。
正直なところ、バイクの業界は低迷しているのが事実です。
空前のバイクブームと言われたころは、毎月のように新型モデルの発表があったものです。
昔のことを言っていても仕方がありませんが、こういう話が出てくることは非常に嬉しい事です。
なので、カワサキさんには、是非国内での市販を実現してもらって、他のメーカーも頑張ってもらいたいですね!
※2019年10月更新・追記しました