バイクに乗っていると必ずかかる税金のひとつが「軽自動車税」です。毎年、5月頭くらいに納付書が自宅に届くようになっていますよね。
この軽自動車ですが、払い忘れたりして滞納するとどうなるのでしょうか?
結果から言うと、滞納すると督促状が来ることになり、延滞金も掛かります。
ここでは、バイクの軽自動車税の払い忘れや滞納について、また、納付書を紛失した時の対応方法について解説しています。
バイクの軽自動車税の金額と納付期限
まずは、軽自動車税について、簡単におさらいです。
バイクの軽自動車税は、そのバイクの排気量によって変わってきます。
2019年の5月現在の軽自動車税は以下の通りです。
年1回の納付になり、毎年5月31日までの納付が義務付けられています。
軽自動車税は「地方税」になりますので、納付先は各自治体になります。
もし、引越しなどをした場合には、バイクの登録も変更しておかなくてはなりません。
また、バイクには軽自動車税のほかに重量税も掛かります。
重量税は原動機付自転車(原付)には無く、軽二輪(126~250㏄)と小型二輪(251㏄以上)のみ掛かる税金です。
軽二輪の場合には、バイクを購入する時だけ払いますので、一度払ったら終了です。また、小型二輪の重量税は車検の度に払う事になりますので、車検をきちんと受けていれば払い忘れる事はないでしょう。
税金のかかるタイミングは4月1日
軽自動車税は、毎年4月1日時点の所有者(または使用者)に課税される仕組みになっています。
そのため、現在は所有していなくても4月1日時点でバイクを所有していたら、税金を払う義務があると言う訳です。
例えば、4月2日の時点で、PCXからNMAXに乗り換えて名義変更がされたとしたら、今回の税金はPCXの分を払います。NMAXの分は、来年の5月末に払うという事になります。
よく、バイクを売るなら3月末まで、バイクを買うなら4月2日以降が良いというのは、軽自動車税の支払いが得するからと言う訳です。
納付書を紛失してしまった時はどうする?
故意的に納付しないという人は殆ど居ないと思いますが、困るのは払おうと思った時に納付書が見つからないケースです。
その場合には、各自治体(市区町村役場)の納税課にて再発行が可能です。
身分証明書(免許証や健康保険証)が必要な事と、自治体によっては再発行の手数料(数百円)が掛かるケースもあります。
自治体によっては郵送での対応もしているところがありますので、役所に問い合わせるかホームページなどで確認をしておくとスムーズです。
納付期限を過ぎた時の払い方
ついうっかりしていて払い忘れてしまったり、忙しくて納付期限を過ぎてしまった場合はどうしたら良いのでしょうか?
通常、5月末までの納付期限ですが、しばらくの間は、手元にある納付書がそのまま使用できます。
ただ、コンビニエンスストアの場合には期限が切れた納付書は使用できない場合がありますので、金融機関等で納付をするようにしましょう。
また、督促状が来てしまうと、同封の新しい納付書での払い込みが必要になりますので、払い忘れた場合でも、速やかに納付を行う必要があります。
軽自動車税を払い忘れたり滞納するとどうなる?
もし、軽自動車税を払い忘れたり、故意的に滞納するとどうなるのでしょうか?
簡単に言うと、督促状が来て、延滞金が発生します。それでも払わない場合には、最悪差し押さえ処分になります。
軽自動車税を滞納した時の流れ
滞納した時の対応は、各自治体によって異なりますが、大まかな流れは一緒です。
ただ、督促状や差し押さえ予告などの、書面が届く時期は各自治体によって結構異なります。
① 初めの納付期限
最初は5月末までの納付です。ここまでに滞りなく払うのが一番良いのは言うまでもありません
② 6月下旬~7月頭に督促状
未納がわかると、だいたい6月下旬~7月頭くらいに1回目の督促状が届きます。自治体によっては「納付のお願い」などと言う表現で来る場合もあります。
新しい納付書が同封されていますので、こちらで納付をします。
③ 催告書が届く
それでも払わなかった場合には、今度は「催告書」が来ます。
内容は同じで「早く払って下さい!」という内容です。同じく、新しい納付書が同封されていますので、納付はこちらで行います。
④ 差し押さえの予告が届く
催促状が来ても払わなかった場合には、ついに「差し押さえ」の予告状が来ます。
そのまま払わないなら、財産を差し押さえますよ。という事になります。
⑤ それでも払わないと差し押さえ
バイクそのものか、または給与か、それとも他の物かは状況に応じてですが、強制的に差し押さえになります。
注意が必要なのは、法律上では【納付期限後20日以内に督促状を発送し、発送後 10日経過したら差し押さえが可能】となっていること。
いつ差し押さえされてもおかしくない事は認識しておくべきでしょう。
また、給与差し押さえになると、職場にも税金未納がバレてしまうので肩身の狭い思いをするでしょう。
延滞金が掛かる
納付期限に税金を納めないと、延滞金も掛かる様になります。
前述のとおり、軽自動車税は地方税なので、自治体によって延滞金の利率も変わります。
東京都の場合を例に出すと、
となっています。
細かい計算方法や特定基準割合は、東京都のホームページで確認ができますが、実際に計算してみると、「バイクの軽自動車税」は大した金額にはなりません。(数十円~数百円程度。ただ、もちろん払わなければどんどん加算されて行きます)
とはいえ、未納が続くと、差し押さえになる可能性もありますので、きちんと払うべきなのは言うまでもありません。
車検が取れなくなる
また、251㏄以上のバイクの場合には、税金が未納の場合には車検が受けられません。車検を通していないバイクで公道を走行する事は違法になり、
- 違反点数6点(前歴がない場合)
- 30日間の免許停止
- 6ヶ月以下の懲役または30万円以下の罰金
と厳しい罰則があるので注意が必要です 。
まとめ
バイクの軽自動車税は、それほど大きな金額ではありませんが、未納の場合には督促状が来たり、最悪の場合には差し押さえにもなる可能性があります。
故意的に払わない方は、まずいないと思いますが、もし払い忘れてしまった場合には速やかに納税をしましょう。
※2019年6月更新しました