昨今、あおり運転が非常に話題になっています。
ニュースや動画サイト、SNSでも多く取り上げられ、煽るだけでなく事件や事故につながることも。
これだけ話題になっているのに、未だに無くならないのは理解に苦しみますよね。
もちろん、車だけではなく、バイクでも煽られることは少なくありません。
そのため、ここでは
などについて詳しく解説しています。
バイクも煽られるケースは多い
まだ記憶に新しい2018年の7月。
バイクに乗る大学生が車に煽られた挙句、ぶつけられて命を落とすと言う悲惨な事件がありました。
バイクで煽り運転をされると、転倒リスクがありますので車以上に危険と言えるでしょう。
では、バイクに乗っている時に「あおり運転」をされるケースは多いのでしょうか。
大手バイク用品店NAPSの調査では、7割以上のライダーが「あおり運転」や「幅寄せ」でヒヤッとした経験があるという結果が出ています。
バイクでも「煽られる」可能性は非常に高いと言えるでしょう。
かく言う筆者も、数年前バイクに乗っている時にあおり運転をされた経験があります。
常磐道の2車線区間を走行中のこと。
走行車線が詰まっていたため、車線変更をして、追い越し車線を走行していた時でした。後方から車が、(捕まったら確実に一発免停になるくらいの)猛スピードで迫ってきたのです。
すぐ真後ろに付くと、パッシングの嵐。
もちろん追い越し車線ですから、遅く走っていた訳ではありません。
幸い、左側の走行車線を走っていた車が、隙間を開けて入れてくれたので事なきを得たのですが、本当に怖い思いをしました。
普通に走っていても煽られるのは、本当に理不尽な話でしかありません。
バイク乗車中に煽られた時の対処法
では、バイクに乗っていて「あおり運転」に遭遇した時はどのように対処したら良いのでしょうか。
相手にしないで先に行かせるのが基本
まず大前提として、煽られたら先に行かせてしまうのが基本です。
普通に安全運転をしていたり、速度を守って走っているのに煽られるのは本当に理不尽です。
正直、腹も立ちます。
ただ、ここで「カチン」ときて相手と張り合ってはいけません。
ぐっと堪えて「バカは相手にしない」スタンスで先に行かせてしまいましょう。
二車線以上の道路ならウインカーを出して左車線に移る。
一車線道路でも、車の場合は逃げ場がない(譲ることができない)事もありますが、バイクの場合には、できるだけ左側に寄れば車は追い抜いていくことができるでしょう。
路肩に停車してでも、行かせてしまったほうが良いです。
高速道路であれば、バックしてきたりUターンはできないので、先に行かせてしまえば一安心です。
挑発に乗らずにその場から離れる
あおり運転をされた車を先に行かせた後は、できるだけ離れる事も重要です。
「煽られた!仕返ししてやろう!」
と思って煽り返す人は居ないと思いますが、相手は普通ではありません。
先に行かせた後に、その車のすぐ後ろを走っていれば
「あのバイク、煽り返してるな」
と勘違いされないとも言えません。他にも、近くを走っていれば
「またあのバイクだな。ちょっとビビらせてやろう」
と言うように思う可能性もあります。
あおり運転をしてくるような人は、通常の思考ではないのです。
そのため、煽られてしまったら
ことが大事です。
追い掛けてきたら人の多い所へ逃げ込む
悪質なあおり運転の場合、執拗に追いかけてくると言うケースもあります。
本当にどうかしていますよね。
このような時には、
です。
できれば、車が追いかけて来れない路地に入ったり、Uターンして車から離れましょう。
追い掛けて来れないようにすり抜けをしても良いでしょう。
その後、コンビニや飲食店でも良いですが、人が多く居る場所へ移動します。
人が多い所なら、万が一追いかけてきても誰かに助けを求めることができますし、防犯カメラなどもあるでしょう。
安全なところに移動したら、警察に通報です。
ドラレコがあれば証拠になります。無くてもナンバーを覚えていれば良いですし、ナンバーも覚える余裕がなければ、車の特徴だけでも良いです。
大きな被害に遭っていなくても通報しましょう。
できるだけ煽られないようにするには
あおり運転は、普通に走っていても遭遇する場合もあります。
ただ、(絶対はありませんが)できるだけ煽られないようにする為に、心がけておくと良いこともあります。
走行中は左側に寄り過ぎない
教習所でも「キープレフト」は習ったと思いますが、基本的には車もバイクも、道路の左側に寄って走るのが基本です。
ただ、バイクの場合にはあまりにも左側に寄って走っていると、後ろの車は「抜いて欲しくて開けているのか、そうではないのか」が良く分からない事もあります。
中には、イライラするドライバーも居るでしょう。
結果的に危険な追い越しをされたり、煽られるケースもあります。
キープレフトは良いのですが、極端に左側には寄らないようにしましょう。
無理なすり抜けをしない
バイクは小回りが利くので、すり抜けを良くすると言う人も居るかもしれません。
ただ、車のミラーギリギリですり抜けをしたり、危険なすり抜けをすることで頭にくるドライバーもいます。
人によっては「カチン」と来る人も居ることは認識しておくべきでしょう。
また、すり抜けは違反になる可能性もありますので、避けるのが賢明です。
関連記事≫バイクのすり抜けは違反?捕まるのか道路交通法を読み解く!
車間距離は適度に
車間距離はきちんと確保することが大事です。
もし、前の車との車間距離が狭ければ
「後ろのバイク、煽ってきてるのか?」
と誤解をさせてしまうケースもあります。
逆に空けすぎていても
「前があんなに空いているのに、もっと早く行けよ!」
と思う人も居るでしょう。
本来は、法定速度で走っていれば、前に間隔があいていても何の問題もないはずなのですが・・・「煽られない為には」と言う観点では、適度な車間距離にしておくのが良いでしょう。
追い越し車線を走り続けない
走行車線と追い越し車線がある道路では、走行車線を走りましょう。
もちろん、追い越し車線を走行しても問題はありませんが、ずっと走り続けていると煽られることもあります。
特に高速道路では、追い越し車線をガンガン飛ばして走り続けている車も多いです。
こういった車は、目の前に自分より遅い車(バイク)がいると「どけ」と言わんばかりに車間を詰めて来ることも多いです。
あおり運転に遭わないためにも、追い越し車線を走り続けないようにしましょう。
ちなみに、知らない人も多いのですが、追い越し車線を走り続けると「通行帯違反」とう交通違反にもなります。
あおり運転対策におすすめの前後撮影できるバイク用ドラレコ
あおり運転の被害にあったときに、やっぱりドライブレコーダーがあると便利です。
被害の証拠にもなるので、車のドラレコ装着率は年々上がっています。
バイク用のドラレコも色々なメーカーから販売されるようになりました。
ただ、あおり運転と言う観点で言えば、前だけでなく後ろも撮影できるドラレコだと安心です。
バイク用のドラレコで、前後の撮影が可能なおすすめのものを2つほど紹介しておきます。
キジマ バイク用ドラレコAD720
バイクのパーツ有名なキジマさんのAD720は、防水・防塵、高解像度デュアルカメラの採用で前後同時録画が可能です。
また、Gセンサー搭載により衝撃時の自動録画に対応。
事故やあおり運転対策の撮影だけでなく、ツーリング時のアクションカメラとしても人気です。
メーカー希望小売価格28,000円(税抜)
ミツバサンコーワ EDR-21
ETC車載機で有名なミツバサンコーワからも前後同時撮影可能なバイク用ドラレコがリリースされています。
バイクに不可欠な耐振動、防水、防塵機能は、ETC車載器の実績からも信頼できます。
衝撃時の自動撮影Gセンサー搭載などドラレコに必要な機能は網羅したうえで、ライダーの使いやすさを追求したドラレコ。
無線LAN&スマホアプリでデータのDLや各種設定も可能になっています。
メーカー希望小売価格29,800円(税抜)
※1カメラのEDR-11、前後2カメラにGPS搭載のハイスペックモデルEDR-21Gもあるので購入時は注意して下さい
他にも、前後撮影可能なバイク用ドラレコはたくさんあります。
中には1万円ちょっとで購入できるものも。
ただ、やっぱり品質的な面も考えると、上記のキジマさん、ミツバさんあたりがおすすめです。
ドラレコはどこで取り付けできる?
バイクにもドラレコがあった方が良いとして、取り付けはどうしたら良いのでしょうか?
ある程度、バイクやメンテナンスに詳しい人であれば自分で取り付ける事も可能です。
ただ、あまり自信がない人は、バイクショップや大手用品店でも取り付けてくれます。
ほとんどのショップや用品店が対応可能ですが、持ち込みの場合には取り付け工賃が多少高くなることも多いです。
まとめ
残念ながら、常識のない人によって、今でも危険なあおり運転があるのは事実です。
バイクの場合には、転倒のリスクもあります。
そのため、煽られた時には、車よりも危険と言えるでしょう。
あおり運転はいつ、どこで遭うかわかりません。
予防は完全にはできませんが、危険運転をする人とはできるだけ関わらず、楽しいバイクライフを送りたいものですね。