キャンプツーリングなどに行くと、バイクを停める場所が土や砂利、ぬかるみになっている・・・。
もちろん、キャンプ以外でも普通のツーリングや屋外イベントでは良くある話です。
ただ、バイクを停める場所が不安定な路面だと、サイドスタンドの沈み込みによる転倒リスクも増してしまいます。
このような時に、あると便利なのがサイドスタンドプレートや、スタンドに装着するスタンドエンド。
ここでは、
などについて解説しています。
サイドスタンドプレートの購入を検討している人の参考になれば幸いです。
サイドスタンドプレートって効果あるの?
前述の通り、キャンプだけでなくツーリング先では、駐車場所が整地されていない事があります。
バイクを停める路面が土や砂利、雨の後なら「ぬかるんでいる」と言うケースですね。
こうなると、バイクの重さでサイドスタンドがめり込んでしまい、バランスを崩して倒れてしまう事も良くあります。
怖いのは、時間の経過と共に沈んでいくケースもあると言うこと。
湿気を多く含んでいる土の場合には、特に注意が必要です。
停めた時は平気でも、帰る時にバイクが倒れていた・・・ショックは大きいですよね。
また、昨今の猛暑では、アスファルトでも真夏の暑さで溶けてしまい、スタンドがめり込んでしまったということも。(→結果、バイクが倒れる)。
サイドスタンドプレートは、この「沈み込み(めり込み)」を防いでくれる便利アイテムです。
もちろん効果も大きく、スタンドの接地面積を広げることで、先端に掛かる力を分散できます。
そのため、バイクの自重でスタンドが沈み込んで、倒れてしまうリスクはかなり減らすことができると言う訳ですね。
プレートが無ければ、大きめの石などで代用するだけでも全然違います。ただ、安定感を考えると断然専用のプレートがおすすめです!
(※余談ですが、昔は空き缶を潰して下に敷くのがスタンダードでしたね・・・。)
サイドスタンドプレート(スタンドエンド)の選び方
サイドスタンドプレートには、
の2種類があります。
持運び式の場合は、バイクを停める時に、毎回自分で設置する必要があります。
一方、 取付け式の場合には、サイドスタンドにボルトなどで固定してしまうタイプ。つまり、常に付きっぱなしのタイプです。
そのため、取付け式は「サイドスタンドエンド」と呼ぶこともあります。
どちらも接地面積を広げて沈み込みを防ぐと言う考え方は一緒ですね。
ただ、それぞれの特徴にはそれなりに違いや、メリットとデメリットがあります。
まとめてみたので、選ぶときの参考にしてみてください。
持運び式のサイドスタンドプレートの特徴
持運び式のプレートは、非常にシンプルなものです。
ただ、シンプルである分、面積も大きめになっているので効果は大きいです。
車種を選ばず使える事や、安価なこともメリットでしょう。
デメリットとしては、使わない時(バイクの走行中)には持ち運ばないといけない事。
荷物の中に、サッと忍ばせておけば良いのですが、サイズは確認しておいた方が良いでしょうね。
また、天候や行き先を考えて、不要な時には持って行かないと言うのもひとつの方法です。
取付け式のサイドスタンド(スタンドエンド)の特徴
取付け式の場合には、アルミ削り出し・アルマイト加工などドレスアップ目的でも使えるようなカッコ良いものも多く販売されています。
ただ、その分コンパクトになっていて(もちろん効果はありますが)持運び式よりも面積が小さいものが多いです。
それから価格面は2,000円台~10,000円前後まで幅広く、安めのスタンドエンドは台湾やタイなどの海外パーツメーカーの商品が中心です。
そのため、ネット購入の場合には納期が長くなることも。すぐに使いたいと言う時は納期確認をしっかりとしましょう。
また、取付け式の場合には適合車種が決まっています。
サイドスタンドの形状は年式によって変わる事もあるので、車種の適合だけでなく年式の適合チェックも忘れないようにしてください。
装着する時には、ボルト(ネジ)で締めて固定します。六角(ヘキサゴン)レンチを使用する商品も多いです。
もし、取付用の専用工具が付属されていなければ、自分で用意する必要があります。
比較的緩みやすいと言う声も多いので、定期的な増し締めをする事や、装着時にネジロックを使うのもおすすめです。
おすすめのサイドスタンドプレート
持運び式と取付式、それぞれの特徴やメリット・デメリットを解説しましたが、今回は「持運び式」のサイドスタンドプレートから紹介しています。
持ち運ぶタイプは、確かに使用していない時には面倒です。
ただ、ツーリングの時は、取り出しやすい所に入れておけばそれほど邪魔にはならないでしょう。
また、本来の目的である「スタンドの沈み込みを防ぐ」と言うことを考慮すると、面積が広い方が安心です。
それから、取付け式の場合には適合車種が決まっているので、自分のバイクには使えない・・・と言う商品もたくさんあるためです。
(取付け式はおすすめしないという事ではありません。)
取付け式が気になる人は、色々な商品があるので自分のお気に入りを探してみてください。ドレスアップも兼ねたい人には、むしろ取付け式の方が良いでしょう。
おすすめ①デイトナ スタンドホルダー
定番のデイトナさんのサイドスタンドプレート。
持運び式の場合、使った後に置き忘れてそのまま出発してしまった・・・。こんな失敗談はスタンドプレートの「あるある」です。
ただ、こちらの商品の場合には、「置き忘れ防止」のために、ひも&フックが付いていると言う親切設計。
ひもの長さは1.5m、フックはφ23まで対応です。
ハンドルやミラーに引っ掛けておけば、忘れる事はありません。
メーカーの定価で1,430円(税込)ですね。
ちなみに、デイトナさんはハーレー専用のスタンドプレートも用意しています。ハーレーの方はそちらをチェックしてみて下さい。
おすすめ②Kemeko アルミサイドスタンドプレート
ファインバレイ株式会社が展開するツーリング・バイク用品ブランドがKemeko。
こちらのサイドスタンドプレートは、強度のあるアルミ合金プレートにアルマイトとレーザー加工が施された一品。もちろん大型バイクでも曲がる事はありません。
使っているうちに傷だらけになって行きますが、それがまた無骨な印象でいかにも「バイク乗り」って感じがしますよね。
7mmの穴が開いているので、カラビナを付けて腰からぶら下げたり、置き忘れ防止の紐をつけたり工夫ができます。
サイズ:90×58mm、定価1,980円 (税込)。専用のコードリール付きのタイプもあります。
おすすめ③KiWAV サイドスタンドプレート
アマゾンで良く売れているサイドスタンドプレートがこちら。
KiWAVと言うメーカーは聞いたことがある人は少ないのではないでしょうか。KiWAVは、台湾に本社を持つ海外の会社ですね。
ミラーやウインカー、ハンドルにエアフィルターから工具まで・・・あらゆるバイクのアフターパーツを販売している会社で、日本では馴染みが無いですが、アジア圏を中心に結構手広くやっています。
アマゾンだと700円程で買えるので、安価なものが良い人にはおすすめです。
サイズは126 x 82 (cm)。
おすすめ④キジマ サイドスタンドプレート 足型
おなじみのキジマさんからは、足型のスタンドプレートが。
見たままですね!
コミカルな感じで遊び心のあるプレートです。
サイズが結構大きくて、外形が19×10cm、くぼみの部分14.5×5.8cmとなっています。
大きめのサイドスタンドのバイクには良いかもしれませんね。
サイドスタンドプレートは自作できる?
サイドスタンドプレート自体は、非常にシンプルな作りです。
そのため、
「わざわざ購入しなくても自作できるのでは?」
と考える人も多いのではないでしょうか。
結論から言えば、自作することも特に難しい事ではありません。
そもそも、サイドスタンドプレートの目的は「不安定で柔らかい地面にスタンドが沈み込むのを防ぐ」こと。
(駐車場の舗装を保護するというケースもありますが。)
極論を言えば、ホームセンターで木片を購入して、適度な大きさにカットするだけでも目的は果たせると言えます。
後は自分が求めるクオリティの問題です。
ただ、自作する時には
この2点に注意すると良いでしょう。
まとめ:キャンプや不整地ではサイドスタンドプレートがあると安心!
最近はキャンプも人気で、バイクでキャンプツーリングに行く人も多くなっています。
もちろん、キャンプだけではありませんが、柔らかい地面に停める時には、スタンドの沈み込み(めり込み)には注意する必要があります。
今回は、サイドスタンドプレートの紹介をしていますが、持っていない時には、せめて大きめの石などを噛ませるなどの対策をするようにしましょう。
また、ちょっとした小物やドレスアップ感覚で、ひとつ購入してみるのもおすすめですし、自分で工夫して作ってみるのも良いと思います。
いろいろ検討している時間も、バイクの楽しみのひとつですね。
※2021年3月に加筆・修正、更新しました。