バイクの免許を取るために教習所に通っている途中や、これから通おうと思っている場合、並行して乗りたいバイクを探したりしますよね。
まだ免許が取れていないけど、欲しいバイクが見つかってしまう事もあります。
そのような場合、免許が取れる前にバイクを買う事は可能なのでしょうか?
結論から言うと、免許を持っていなくてもバイクの購入は可能です。ただ、注意しておいた方が良い事や、知っておいた方が良い事もあります。
ここでは、免許取得前のバイク購入と、注意点について解説しています。
免許が無くてもバイクは買える
まず、前提として、バイクを買うのにバイクの免許は必要ありません。
「運転免許証」というとおり、運転をするための免状(許可証)が運転免許証になるので、バイクを買う事とは全く関係ないのです。
そのため、免許が無くてもバイクは買えますし、原付免許しか持っていなくてもスーパースポーツの大型バイクを買う事もできます。
お金持ちの方などは、免許が無くてもバイクをコレクションしている人も居るでしょうね。
未成年の場合には親の同意が必要
ただ、もし未成年の場合、法定代理人(親権者)の同意が必要になってきます。バイク屋さんでバイクを買う事は、売買契約になります。未成年の法律行為は親の同意が必要になるのです。
詳しくは、以下の記事にまとめていますので、未成年の方は読んでみてください。
免許取得前に買う場合の注意点
免許取得前でもバイクが買える事はご理解いただけたと思います。
ただ、その時に注意すべきことを解説していきましょう。
納車されても乗って帰れない
当たり前かも知れませんが、バイクを買っても免許が無いので乗って帰る事ができません。
もし、自宅からすぐ近くのショップなら、押して持って帰っても大丈夫ですが、かなり大変であまり現実的ではないと思います。
対応方法としては
- 免許を持っている親や知人に代わりに運転してもらう
- 軽トラックなどを用意して積載して持って帰る
- 自宅までの配送をしてもらう
といったところでしょう。
ただ、代わりに運転してもらう場合には、短い距離(その時だけ)とは言っても任意保険がない状態だという事は認識しておくべきでしょう。(運転者が他人のバイクでも平気な保険に加入していれば別)
また、軽トラックやトランポでのバイクの積み下ろしは経験者でないと危険です。積む時は、ショップにやってもらったとしても、降ろす時に倒してしまったら悔やみきれません。経験者がいない場合にはやめておきましょう。
最後の自宅配送は、一番確実な方法です。バイクを買ったショップが配達してくれる場合もありますし、遠ければ陸送会社を利用する場合もあります。
ただ、自宅までの配送をお願いしなくてはならない事と、有料になるかも知れない事は知っておいた方が良いでしょう。
置いておいてくれないショップもある
「乗って帰れないのはわかるけど、免許が取れるまでお店に置いておいてくれないの??」
そんな事を思った方も多いでしょう。
これは、バイクショップによります。もちろん、快く免許が取れるまで保管しておいてくれるショップも在ります。
ただ、残念ながら長期の場合には、保管をしてくれないショップも在るのは事実です。
これは、保管場所の問題です。
特に小規模のショップなどの場合や、免許が取れるまで数か月も掛かる場合には、断られてしまう場合もあります。
ただ、「あと卒検に受かるだけ!」とか「1ヶ月以内には確実に取れそう!」と言う場合には、小さなショップでも平気な場合もあります。
これは、そのバイクショップの事情もありますので、相談してみないとわからないのですが、長期保管は難しいケースもある事は覚えておきましょう。
自賠責や車検など少し損をするかも
基本的には、バイクを買う契約が済めば、バイク屋さんは納車準備をします。
納車準備とは、整備や登録をして、いつでも乗れるようにする準備です。
そこには、自賠責保険の加入や251㏄以上であれば車検の取得もあります。
自賠責保険は(最短)1年、車検は2年(新車は3年)が有効期間ですが、免許が取れない間にもその期間がどんどん消化されてしまいます。
仮にですが、納車準備が終わってから免許が取れるまで1ヶ月かかったとしたら、その分は損をしてしまう事になります。
免許が取れるタイミングに合わせて、納車の準備をしてくれれば良いですが・・・そこまでは望まない方が良いでしょう。ショップにも仕事の都合がありますので。
欲しいバイクは早めに買う方が良い事もある
ここまで読んで頂くと、免許が取れるまでバイクを買わない方が良さそうな気がします。
ただ、実は免許取得前に買った方が良いケースもあるのです。
免許取得後にすぐ乗りたい場合
バイクは購入してから納車の準備が必要です。
整備をしたり、登録したり、車検があれば車検も通します。買ったバイクやショップによってまちまちですが、新車なら1週間ほど、中古バイクなら2週間ほどは見ておいた方が良いでしょう。
つまり、免許が取れてからすぐに契約しても、多少は待たなくてはなりません。
もう少しで免許が取れそうだと思ったら、先に契約しておくと、その分早く乗れます。
新車の場合には取り寄せの場合もある
もし、新車を検討している場合には、ショップに在庫がない(お店にバイクがない)場合もあります。
その場合には、メーカーからの取り寄せになります。取り寄せるまでに時間が掛かり、届いてから納車準備をしますので、余計に時間が掛かります。
更に、車種によってはメーカーにも在庫がないケースもあります。その時は、数か月待たなくてはならない事もあります。
そのため、もし欲しい車種が決まっている場合には、先にショップに相談した方が良いでしょう。
在庫の状況や、今(これから)教習所に通っている事を相談すれば、アドバイスをもらえるでしょう。
中古の場合には売れてしまうかも知れない
新車と違って、中古の場合には同じものが2つはありません。
仮に、車種やカラー、年式が同じでも、走行距離や傷の程度などは必ず異なります。
もし、掘り出しものを見つけた時や、自分の理想にぴったりの中古を見つけたら、買ってしまわないと売れてしまう可能性もあります。(これは新車でも同じですが)
「何人も見に来たバイクがあって、みんな買おうか迷っている間に、フラッと来た初めてのお客さんが即決で契約したんだよね。売れたと聞いてみんな後悔してたよ。」
こんな話は、バイク屋さんから良く聞く話です。
もちろん、煽る訳ではありませんが、中古バイクは一物一価だという事は認識しておいた方が良いでしょう。
欲しいバイクが決まっていれば早めに相談
免許が取れる前にバイクを買うメリット、またデメリットと両方ある事はご理解いただけたのではないでしょうか。
解決策としては、「欲しいバイクが決まっていれば、まずショップに相談する」事がおススメです。
- どれくらい(期間)で免許が取れそう
- このバイクが欲しい
- いつ頃契約するのが良いか
この3つをバイク屋さんに相談すれば、一番ベストな方法をアドバイスしてくれるはずです。
新車であれば、在庫の状況確認もしてくれるでしょう。中古の場合には、取り置きしておいてくれるかも知れません。
免許が取れるまでショップで保管してくれるかも知れませんし、免許が取れるタイミングに合わせて納車準備をしてくれるかも知れません。
まずは、相談してみないとわからない事も多いのです。
まとめ
○バイクは免許が無くても買える
○免許取得前にバイクを買うのはメリットとデメリット両方ある
○欲しいバイクがあるならまずはショップに相談してみる
これから免許を取りに行く方も、現在通っている方も、まずは確実に免許を取得する事が大事です。
もちろん、先にバイクを買う事は全然問題ありませんし、教習所に通うモチベーションはむしろ上がるかも知れません。
頑張って免許を取って、楽しいバイクライフを初めて下さい!