バイクに乗っていると、エンジンの不具合や故障が出る事もあります。
バイクショップに見てもらうと、時には「オーバーホールが必要」と言われることもあると思います。
ただ、この「オーバーホール」という言葉は良く聞くと思いますが、具体的にどんな作業なのか,
また、どれくらいの費用が掛かるものかが良くわからないと言う人も居るでしょう。
そのため、ここでは
などについて解説しています。
バイクのエンジンオーバーホールとは
オーバーホールとは、機械製品を部品単位まで分解・清掃・修理を行い再び組み上げる作業のことを言います。
英語表記ではoverhaulとなり、「分解修理する」と言う意味です。
具体的に、エンジンのオーバーホールであれば
と言うような作業のこと。
ただ、オーバーホール自体は、エンジンに限った事ではありません。
バイクで言えば、キャブレターやフロントフォーク、ブレーキキャリパーにマスターシリンダーなど。
エンジンに限らず各部分ごとに分解・清掃・修理を行う時に用いる用語です。
バイクでオーバーホールをする可能性がある場所は多岐に渡るということですね。
エンジンのオーバーホールが必要なタイミングは?
基本的には、乗っていて不調を感じなければオーバーホールの必要はないと言えます。
また、エンジンに不調が出ても、オーバーホールまでしなくても平気な事も多いです。
実際に、バイクを購入してから手放すまで、一度もオーバーホールをしないと言う人の方が多いくらいです。
「エンジン不調=オーバーホール」と言うわけでは無いのですが、目安としては
このような症状が複数出ていたり、酷い状態の時にはオーバーホールが必要になる事もあります。
ただ、上記のような症状が出たからと言って、オーバーホールが絶対に必要になると言うことではありません。オーバーホールまでしなくても修理できる事も多いです。
あくまでもオーバーホールが必要になる「可能性がある」と言うわけですね。
実際にオーバーホールが必要かどうかの判断は、バイクショップに任せるのが一番良いでしょう。
また、上記のような症状が出始めたら早急に対応することで、高額なオーバーホールを回避できることもあります。
重傷になる前に直すと言うことですね。
それから、不具合が出ていなくてもオーバーホールをすることは可能です。
「この先もずっと大事に乗っていきたい!」
そんなバイクであれば、費用は掛かってもリフレッシュ目的でオーバーホールをするのも良いかも知れません。
オーバーホールの腰上と腰下の違いは?
エンジンオーバーホール( O/H )で、良く「腰上」「腰下」と言う用語が使われます。
この腰上と腰下の違いは何でしょうか。
これは、エンジン全体をシリンダー側とクランク側で二分割にした用語です。
つまり、
と言うわけですね。
一般的には、腰上の方が腰下よりもダメージが出やすいので、腰上だけのオーバーホールで済むことも多いです。
また、腰上のオーバーホールは、エンジンを降ろさなくても作業ができる事も多く、腰下オーバーホールより費用が安くなります。
一方、腰下オーバーホールはエンジンをバイクから降ろして、クランクケースまで割る(開ける)必要があり、工賃も高くなります。
通常は、腰下だけのオーバーホールと言うことは稀で、腰下オーバーホールの時には腰上も含めたフルオーバーホールになる事が多いと言えます。
エンジンオーバーホールの費用の目安
エンジンのオーバーホールは高額な費用が掛かるのが一般的。
そのため、気になるのは実際にいくらかかるのかと言うことですよね。
ただ、オーバーホールの費用は、状況によってかなりの差が出る事は否めません。
分解と清掃・整備だけで済む場合もあれば、たくさんのパーツを新品に交換する場合もあるからです。
また、バイクの種類によっても変わります。
例えば、単気筒のエンジンと4気筒のエンジンでは全く値段が異なると言うわけですね。
もちろん、車種(50㏄と1000㏄)でも差があります。
そのため、あくまでも「目安」ではありますが、以下のような相場感です。
繰り返しになりますが、あくまでも「目安」です。
また、「~」になっている通り、もっと高額になるケースも珍しくありません。
エンジンを開けた後に、多くの部品交換が必要になれば、さらにその分の費用が掛かります。
4気筒大型バイクのフルオーバーホールなら、40~50万円かかるケースだってあります。
結局は、エンジンの状態と、どこまでの部品交換や作業が必要かによって、金額が全然違うと言うことになります。
そのため、オーバーホールをする時には、バイクショップとしっかりと相談をしたうえで依頼をするようにしましょう。
10万円くらいかと思い込んでいたら、その数倍の費用が掛かったと言うこともあるからです。
まとめ:エンジンオーバーホールは高額になる事が多い
前述のとおり、エンジンオーバーホールには、高額な費用が掛かる事が一般的です。
そのため、オーバーホールに掛かる金額によっては、乗り換えてしまった方が良いケースもあります。
ただ、愛着のあるバイクだと、そう簡単には割り切れないと言う人も多いでしょう。
であれば、できるだけオーバーホールが必要にならないように気を付けるしかありません。
たとえば、
と言うような事も重要です。
無理な運転や、メンテナンスを怠ってエンジンの焼き付きでも起こしたら、確実にオーバーホールで高額な費用が掛かってしまいます。
長い事乗っているバイクであれば、いつかはオーバーホールが必要になるかも知れません。
ただ、日頃の乗り方で、エンジンの寿命を延ばすことはできるとも言えます。
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