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新車のバイクを買ったら慣らし運転をしてオイル交換をしよう

バイクのエンジン画像バイクを買う
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新車を買った時に良く聞くのが「慣らし運転」をしたほうが良いという話ですが、慣らし運転は本当に必要なのでしょうか?

最近は、慣らし運転はしなくても大丈夫という意見も出てきているのが事実ですが、結論から言うと、エンジンの寿命を長くしたり、状態を良くするためには慣らし運転はしたほうが良いでしょう。

また、そもそも「慣らし運転」って何?という方もいらっしゃると思います。

ここでは、慣らし運転とは何か、また、慣らし運転の方法について解説しています。

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慣らし運転って何?

そもそも慣らし運転とは何なのでしょうか?

バイクは様々な部品で構成されており、一言でいうと、それぞれの部品を馴染ませるための運転が「慣らし運転」です。よく、慣らし運転というとピストンやシリンダーを中心にエンジンを馴染ませることをイメージしますが、厳密に言うとサスペンションやギア、タイヤなどを馴染ませるのも慣らし運転です。

ただ、基本的にはエンジンの慣らし運転の事を指す場合が多いので、ここでもエンジンの慣らし運転を中心に記載していきます。

新車の場合、ピストン(ピストンリング)、シリンダー、バルブなどのエンジンの部品も当然新品の状態です。

新品であるがために、目に見えないレベルで金属の凸凹があったり角やバリがある状態です。この金属の凸凹や角、バリを徐々にエンジンを回すことによって馴染ませたり、適度な隙間(クリアランス)がある状態にするのが慣らし運転です。

慣らし運転をすることによって

  • エンジン本来の性能を発揮できるようになる
  • バイクの寿命が長くなる

と言われています。

慣らし運転をしないと壊れる?

では、慣らし運転をしないとバイクは壊れてしまうのでしょうか?

各メーカーの方でも新車のマニュアルなどでは「慣らし運転」を推奨する記載がされている場合がほとんどですが、実際に慣らし運転をしないでバイクが「壊れた」という話は聞いたことがありません。

もともと、慣らし運転の目的自体が「エンジン本来の性能を発揮するため」のものですから、慣らし運転をしない事でバイクが壊れるという事は無いでしょう。

しかしながら、新車を購入してすぐに高回転でエンジンをぶん回したりするような運転をすれば、エンジンが馴染んで「あたり」が出るどころか、金属部品同士の傷ができたり、不自然なクリアランスができたりしてしまう事があります。

結果的に、エンジンの寿命が短くなったり、本来の性能が発揮できなくなってしまうという事はあるでしょう。

特に排気量の大きなバイクやスポーツバイクなどのハイパフォーマンスのバイクは慣らし運転の有無の差は顕著に出ると思います。

慣らし運転のやり方

実際に慣らし運転をする時のやり方はどのようにすれば良いのでしょうか?厳密にいうと、バイクの車種や排気量によって適切な慣らし運転の方法は変わってくると言えます。

125㏄のスクーターとリーター越えのスーパースポーツでは、回す回転数や必要な慣らし運転の距離数も変わってくると言う事です。

基本的なバイクの慣らし運転の方法

あくまでも一般論になりますが、慣らし運転の目安は1,000㎞程と言われています。だいたい1,000kmを走るまでに、徐々に走行中の回転数を上げていくイメージです。

最初は最高出力の半分くらいの回転数を上限にして速度を出し過ぎないように走ります。

最高出力と慣らしの回転数

最高出力はメーカーカタログなどに記載があります。12,000rpmなら、6,000rpm(回転)を上限にする

急発進や急ブレーキはできるだけしないようにし、丁寧に運転をすることを心がけます。

エンジンブレーキはできるだけ使うようにします。エンジンにアタリを付けていく事が目的になりますので、回転数や速度は抑えつつも、各ギアも満遍なく使用したり、アクセルの開閉度が一定にならないようにします。

エンジンを少しづつ慣らしていくリハビリのようなイメージです。

500㎞を超えてきたら、徐々に回転数を上げていくようにします。(100㎞毎に1000rpmずつ上げていくようなイメージ)ただ、1,000㎞くらいまでは最高出力の回転数まで回さないようにし、8割程度の回転数で抑えておくようにします。

1,000㎞程終えたら、慣らし運転は終了です。

良く、早く慣らし運転を終えたくて、いきなり高速道路に乗る人が居ますが、いきなり高速道路での慣らし運転や、一定の低速でダラダラと走り続けるのはあまり良くない方法です。

最初は街中や適度なワインディングのある道で低速の慣らし走行をして、その後、高速道路などで高速の慣らし走行をするのがベストです。

もちろん、高速道路でも速度の出し過ぎや、回転数は回し過ぎがないようにします。

メーカーによって推奨方法は異なる

あくまでも一般的な慣らし運転の方法について記載しましたが、各メーカーによって推奨の慣らし運転は異なります。

例えば、ホンダではメーカーの公式ホームページ上では、500㎞までとの記載があります。

ヤマハのYZF-R25の取扱説明書では、1,000㎞までは8,400r/minと回転数の推奨も記載されています。

また、カワサキの場合には、2018年10月以降の慣らし運転の条件をホームページ上で以下のように記載しています。

399cc以下
最初の1000kmを走行するまでは、下表のエンジン回転速度以下でならし運転をしてください。慣らし運転を行うと車の性能を維持し寿命を延ばします。
走行距離     エンジン回転速度
0~200km     4000rpm
200~350km    6000rpm
350~1000km   控えめな運転

引用:カワサキモータースジャパン

※別途400㏄以上の場合も記載されています。

もちろん、国外の輸入車メーカーも同様で、基本的には各メーカーで慣らし運転の推奨方法が異なっているという事です。

新車購入時には、バイクのマニュアル(取扱い説明書)のチェックをしたり、購入のショップでも慣らし運転の方法は一度確認してみると良いでしょう。

慣らし運転をしたらオイル交換と増し締めを

慣らし運転が終わったら、「オイル交換と増し締めを行う」事を忘れずにしましょう。

初めのオイル交換では、慣らし運転によって発生した金属同士の摩擦で、廃オイルに金属粉が混じっている事もあります。

これは、特に心配する必要はなく、しっかりと慣らし運転ができている証拠です。また、オイル交換をすると同時にフィルターの交換もしておきましょう。

また、実際にバイクが走る事によって生まれる振動で、各部のボルトなどが緩むことがあります。全体のボルトの緩みのチェックと「増し締め」も忘れすに行います。

通常は新車のバイクを買うと「1ヶ月点検」や「1,000㎞点検」を無料で行ってくれる場合がほとんどですので、無料点検を利用すると良いでしょう。

(オイル代やフィルター代は実費になるケースが多いです)

まとめ:慣らし運転はやったほうが良い!

新車で購入できるような最近のバイクであれば、慣らし運転が無いからといって、バイクが壊れてしまうという事は無いでしょう。

ただ、バイクを長持ちさせたかったり、本来の性能を発揮できる状態にしたいのであれば、慣らし運転はしておいた方が良いと言えます。

新車であるという事は、新品であるという事と同時に、まだ一度も動かしていないという事になります。良くオイルが馴染んで、動きが滑らかになったほうが良いのは言うまでもありません。

人間も同様で、いきなり全力疾走しても本来の能力を発揮できないですし、どこかケガをする原因になってしまうかもしれません。

しっかりと体をほぐし、準備体操をしておくイメージに似ているかもしれませんね。

※本記事は2019年3月に記載しています。ご活用の際は、有用性をご確認くださいますようお願い致します。
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