雨はバイクツーリングの大敵ですが、自然現象だけにどうしようもありません。
そんな雨天時のツーリングに欠かせないのがレインウェア(カッパ)です。これからレインウェアを購入しようとしている人に中には、「どれを選んだら良いかわからない」という人も多いのではないでしょうか。
そんな方のために、この記事ではツーリング時のレインウェアの選び方と、厳選したおすすめのレインウェアを5着、ご紹介します!
レインウェアはバイク用を選ぼう
レインウェアの場合、バイクに乗る時以外にも様々なシーンで使う事があります。
雨の中で屋外で作業する時や、自転車に乗る時、ちょっと街中に出かける時・・・。しかしながら、バイクに乗る時には、バイク用のレインウェアを選ぶようにしましょう。
何故なら、バイク用のレインウェアは、走行中に風を受ける事を想定してバタつき防止の機能が付いていたり、正面から雨を受ける事を想定してフロントが2重構造になっていたり、ライディングポジションを考慮した形になっていたりするためです。
要は、バイクに乗る事を想定して作られているのです。
筆者の体験談として、レインウェアを忘れたツーリングで雨に降られたことがあります。緊急処置でホームセンターのカッパを買ったことがありました。結果的には、あらゆるところから浸水するし、動きにくいし、ビショビショになって無駄な出費になったことがあります。
そのため、バイク用のレインウェアを選ぶ事は非常に大事です。
レインウェアの選び方のポイント
バイク用のレインウェアを選ぶとして、その他にどこに注目して選べば良いのでしょうか。ポイントを解説していきます.
防水性能(耐水圧)
レインウェアである以上は最も大事なポイントです。レインウェアの場合には、その防水機能の目安として「耐水圧」と言う指標が用いられます。
耐水圧とは生地に浸み込もうとする水の力を抑える性能数値の事です。例えば5,000mm/㎠と言うように表示されますが、これは1cm四方の生地の上に高さ5,000mmの水柱を立てても水を通さないということになります。単純に数値が大きいほど防水機能が高いと思っていただいて問題ありません。
バイクで走行する事を考えると、10,000mm以上の耐水圧があるものを選んでおけば良いでしょう。
蒸れない(透湿性)
耐水圧と同じようにポイントになるのが「透湿性」です。これは簡単に言うと、水蒸気をどれくらい通すかと言う指標になります。
カッパを着ていると、中は非常に蒸れやすくなります。雨は通さずに、レインウェアの中の湿気(水蒸気)は外に逃がすことで蒸れないという事です。
夏場や気温の高い時期には、汗もかきます。雨が降ってカッパを着ても、中で汗だくになってビショビショになってしまってはあまり意味がありません。そのため、透湿性の高いレインウェアを選ぶと快適だという事です。
透湿性は、1cm四方の生地が24時間に何グラムの水分を外に出すのかという指標で表示されます。(g/㎠/24h)
バイク用であれば、5,000gは欲しいところです。
レインウェアのサイズ
バイク用のレインウェアの場合には、バイクに乗る事やジャケットの上に着る事を想定してありますので、もともとが少し大きめになっています。そのため、基本的には、普段着用している衣服のサイズと同じものを選んでも問題ありません。
しかしながら、秋冬など、たくさん着込む場合にはレインウェアがきつく感じる場合もあります。
そのため、気持ち大きいくらいのサイズを選び、もしバタつきが気になるようなら、抑えられるようなアジャスター付きのものを選ぶと調整ができます。
また、試着できるのが一番良いですが、できない場合には、S、M,Lのサイズ表記だけでなく、寸法(着丈や身幅などのcm)もチェックしておきましょう。 特に、袖口などは長さが短いと、雨がどんどん侵入してきますので注意が必要です。
デザインやカラー
デザインは完全に好みですので、好きなものを選びましょう。レインウェアは、寒い時に防寒具としても着用できますので、好みのデザインを選んでおくと良いでしょう。
カラーについては、あまり拘りが無いのであれば、できれば目立つカラーの物を選ぶ方が安全面では良いでしょう。
雨の場合には、暗く視界も悪くなります。黒っぽいレインウェアよりは目立つカラーやリフレクターが付いていると、他の車やバイクからの視認がしやすくなります。
収納性(コンパクトさ)
ツーリングの初めから最後までレインウェアを着ていれば良いのですが、普通は途中から着たり、もしくは途中で脱ぐことが多いでしょう。
そのような時に気になるのが、かさばるかどうかです。コンパクトに収納できるものであれば、パッキングも楽になります。たくさん荷物を積めるような大型のBOXがある場合にはあまり気にする必要もありませんが、できるだけ荷物を減らしたい人は、収納性もチェックすると良いでしょう。
価格(予算)
一番気になる点かも知れません。レインウェアに限った話ではありませんが、一般的には「高性能=高価格」である事は否めません。
とはいえ、あまり予算を気にして安いものを購入すると、直ぐにダメになってしまったり、買ったばかりでもビショビショに濡れてしまう事もあります。
通勤や通学などのチョイノリではなく、ツーリングという事を踏まえると、ある程度満足できるクオリティのレインウェアであれば、10,000円~15,000円くらいはすると考えておいた方が良いでしょう。また、初めてのレインウェアであれば、これくらいの価格のものを選んでおけば大丈夫とも言えます。
以降、厳選したおすすめのレインウェアを紹介しますので、是非チェックしてみてください。
おすすめの厳選レインウェア5着!
バイク用レインウェアの選び方をご紹介しましたが、ここからは厳選した5つのレインウェアをご紹介します。それぞれ、どこをポイントに置いているかが異なりますが、全てレインウェアの性能としては充分なものばかりです。 是非、参考にしてみてください。
コスパ最強のレインウェア
ワークマン レインスーツBIKERS
作業用品や作業衣類で有名なワークマンが本気で作ったバイク専用のレインウェアです。ほんとに安くて機能も充分なレインウェアです。コスパに拘りたい人におすすめです。
- ワークマンのレインウェアの中で最強の生地強度。
- 耐水圧もワークマンレインウェアでは最強の15,000mm
- バイクに乗る事を考え股下を長めにし、裾をアジャスター付きのワイド形状にしてブーツを履いたままでの着用も楽々。
- 首周りからの浸水を防ぐレインネックガードを付属
- バタつきを抑えるためのアジャスターは腕・腰・裾の3カ所
- 価格は何と5800円!
性能重視のレインウェア
ゴールドウィン ゴアテックスレインスーツGSM22712
ゴールドウィンのレインウェアで、防水、透湿性はバイク用レインウェアでは群を抜いています。とにかく耐水圧、透湿性に拘りたい人、ゴアテックスに拘りたい人におすすめです。
- 表地に、よりしなやかな素材を使用した人気のゴアテックスレインスーツ
- 初期耐水圧45,000mm
- 透湿性13,500g
- パンツには大きく開くアジャスター付きの裾マチが前側にあり、突然の雨でもラクラク着用が可能
- 価格は5万円前後(市場価格)
収納重視のレインウェア
RSタイチDRYMASTER-X コンパクト レインスーツ
定番のRSタイチのコンパクトレインスーツ。雨具として十分な機能を持ちつつ、非常にコンパクトに収納できるのでパッキングも楽々です。
- 高機能防水・透湿素材のドライマスターXを使用
- 耐水圧20,000mm、透湿度10,000g(初期値)の高機能
- ドライマスターX 2.5層コーティングを採用し約50%のコンパクト化を実現
- 収納サイズは24×8×9cmのコンパクトさ
- 価格は18,000円前後(市場価格)
バランス重視のレインウェア
ゴールドウィン Gベクター3 コンパクトレインスーツ
バイク乗りの定番レインスーツのひとつ、Gベクター2がバージョンアップ(透湿性が4,500gから8,000gへアップ)。性能面、価格面、収納面と全てのバランスがとれたおすすめのレインスーツです。
迷っている方や初めてのレインウェアにおすすめです。
- 耐水圧20,000mm、透湿性8,000g(初期値)とレインウェアとしては充分な性能
- コンパクトレインスーツなのでパッキングも便利
- 価格も13,000円ほどで購入しやすい価格
- カラーバリエーションも豊富
- バタつき防止のタブやベンチレーション機能もあり
- フードの取り外しが可能で普段使いもできるデザイン
- とにかく総合力の高いレインウェアです
おしゃれ重視のレインウェア
モンベル ストームバイカー
アウトドアブランドのモンベルが作ったバイク用のレインウェア。モンベルという事でアウトドア好き感を出したい人や、いかにもなバイク洋品が苦手な人へおすすめです。
- アウトドアメーカーらしく充分な性能
- モンベルが独自に開発した防水透湿性素材ドライテックを使用
- 耐水圧20,000mm、透湿性15,000gの高性能
- ライディング姿勢に合わせた立体構造
- バタつきを軽減する3レイヤー構造やアジャスター付き
- 胸元にはモンベルのロゴが光り、アウトドア好きを演出。いかにもバイク用と言う感じは無し
- 価格は16,500円(税抜)
まとめ
改めてバイクのレインウェアの選び方のポイントをまとめると、
- バイク用のレインウェアを選ぶ
- 耐水圧は10,000mmは欲しい
- 透湿性は5,000gは無いとつらい
- 価格は1万円~1万5千円くらいのものからがおすすめ
- サイズは気持ち大きめの方が良い
- 荷物を減らしたい人は収納性にも注目
と言ったところでしょうか。
いくつかおすすめをご紹介しましたが、他にもたくさんのメーカーから色々な種類が出ています。色々選んでみるのも楽しいでしょう。
雨はバイクにとって大敵ですが、お気に入りのレインウェアがあれば多少は気がまぎれるかも知れませんね!
また、雨の時にはレインウェア以外にも、グローブや足元、ヘルメットなど、対策が必要です。是非、以下の記事も参考にしてみてください。