バイクツーリングに行った時のトラブル、また故障や不具合で自宅からバイクを動かせなくなってしまった時に重宝するのがロードサービスです。
トラブルはいつ起きるかわかりませんので、いざという時にはロードサービスを要請できる体制を整えておきたいものです。
有名なロードサービスではJAFなどがありますが、昨今では任意保険に加入することでロードサービスが付帯されるケースも当たり前になってきています。
ここでは、ロードサービスに加入する事のメリットと、加入方法についてまとめてみます
そもそもロードサービスとは
ロードサービスは、車やバイクのトラブル時に救助に来てくれるレスキューサービスです。
週末やお盆やお正月など休日でも対応してくれるのはもちろん、ほとんどのロードサービスが24時間365日の対応をしてくれますので、困った時には本当に助かります。
また、ロードサービス=故障 というイメージが強いかも知れませんが、バッテリー上がりやガス欠、インロック(車)などでも出動してくれます。
通常、応急対応が基本になりますので不具合の箇所をその場で修理をするというよりは、最低限走れる状態にするか、動かないようであればレッカーをしてくれるという事になります。
例えば、バッテリー上がりの場合は新品バッテリーに交換はせず、ジャンピングで一時的にエンジンを掛けてくれ応急処置をしてくれるという事になります。
バイクのロードサービスのメリット
外出先でのトラブル時の不安が解消できる
車のロードサービスの出動要請の内容TOP3は、バッテリーあがり、パンク、インロックだそうです。バイクの場合のインロックは無いでしょうが、バッテリー上がりやパンクは車同様に発生します。
他にも、ガス欠などもあるでしょうし、バイクで言えば突然ブレーキワイヤーやアクセルワイヤーが切れてしまった、転倒してレバーやハンドルが曲がってしまい走行ができなくなってしまったというような事もあるかも知れません。
車の場合でもバイクの場合でも、トラブルが発生することは変わりませんが、その時にロードサービスがあれば非常に助かります。
特にツーリングなどのトラブル時に、近隣に駆け込めるようなバイクショップや施設が無い場合にはロードサービスに加入しているかどうかで大きく変わります。
バイクのトラブルに対する不安を解消できるというのが一番のメリットでしょう。
レッカー費用が掛からない
バイクが動かなくなってしまったときに、その場で復旧できない場合もあります。
そのような時には、指定の整備工場や希望の場所までレッカーで搬送をしてくれます。通常、バイクの運搬費は意外と高額になるのですが、ロードサービスに加入していることで、一定距離までの搬送は無料で行ってくれます。
トラブル先での宿泊費や帰宅費用もカバーされる場合もある
バイクの場合は車と違い、車内で寒さをしのいだり車中泊で夜を越すという事ができません。バイクでトラブルに遭った場合には、どうやって帰宅するかという問題も出てきます。
加入するロードサービスによっては、トラブルのあった先で当日の帰宅が困難と判断されれば宿泊費がでたり、バイクでの帰宅が困難と判断されれば自宅までの交通費やまでカバーされるロードサービスもあります。
※宿泊費や交通費のサービスは会社によってはない場合もありますので、各会社のプラン確認をしましょう。
自宅でのトラブル対応も可能
トラブルは外出先だけとは限りません。一般的には、自宅での故障などにも出動をしてくれるロードサービスが多いです。自宅で故障してしまいバイクショップに持込みたいけど動かない時などにも重宝します。
ただし、ガス欠など対象外となるケースもある事に加え、自宅対応が可能なロードサービスなのかは事前に確認しておきましょう。
加入方法次第で実質無料で利用できる
クレジットカードを作ったりバイクの任意保険に加入するとサービスの一環としてロードサービスが付いてくると言うようなケースもあります。このような方法でロードサービスに加入することで、実質無料でロードサービスを受ける事も可能です。
特にカードや保険会社のロードサービスなどは、トラブルが起きて帰宅が困難になった時に、宿泊費や帰宅費用(交通費)などの補償も付いていたりすることが多いので、ロードサービスの内容を重視して保険会社やカード会社を決める方も多いようです。
バイクのロードサービス加入方法
では、ロードサービスを受けるためにはどうしたら良いのでしょうか?具体的なロードサービスの加入方法を紹介していきます。
JAFでロードサービスに加入する
ロードサービスで最も有名なのがJAFではないでしょうか。
JAFのロードサービスの場合、車やバイクに対してではなく人との契約になります。
そのため、車もバイクも持っている場合は、両方ロードサービスの対象になります。それだけでなく、他の人から借りた車やバイクもロードサービスを受けられます。
バイク・車に対してというよりは、契約者であればどの車両でもロードサービスを受けられるという形になります。
年会費がひとり4000円掛かります(初回だけ入会金もあり)が、レスキューに伴う費用は掛かりません。既に会員の家族であれば年会費の割引があります。
また、JAFの特徴として、会員でなくでもレスキューを呼ぶことができます。
ただ、その場合は、通常のレスキュー費用ではなく非会員での費用が掛かります。
ZuttoRide Clubに入会する
バイク業界で多くの支持を得ているロードサービスです。
バイクショップでも取り扱いをしていたり、ホンダドリーム、YSP、カワサキプラザ、スズキワールドなどのオフィシャルロードサービスの運営会社でもあります。
また、盗難保険とのセットプランもあるので、バイクの盗難保険も検討している人にはお勧めです。
もちろん、ロードサービス単独、盗難保険単体でも契約が可能です。
参考までに、ZuttoRide Clubのロードサービス単体での費用は以下の通りです
プラン | 年会費(税込み) | 期間 | 無料搬送距離(㎞) |
ロード50 | 5,900円 | 1年間 | 50㎞まで |
ロード100 | 7,900円 | 1年間 | 100㎞まで |
ロード無制限 | 9,900円 | 1年間 | 無制限 |
任意保険の付帯ロードサービスを活用する
任意保険に加入すると、ロードサービスが付帯される保険会社もあります。
注意点としては、JAFとは違い保険に加入したバイクが対象になる事です。そのため、車や他の人のバイクではロードサービスを受けることができません。あくまでも保険に加入したバイクだけがロードサービスの対象です。
また、年間で出動回数に制限がある場合もあります(例:バッテリー上がりの場合は年一回までなど)
しかしながら、保険会社のロードサービスの場合はトラブル時の帰宅費用や宿泊費用までサポートしてくれる手厚い内容になっている場合が多いです。
任意保険付帯のロードサービスは各会社によって違いがありますので、もし保険未加入でこれから加入するのであれば、ロードサービスの内容で保険会社を選ぶのも良いかも知れません。
ロードサービスが付いている任意保険に加入すれば、ロードサービスに対しての費用節約にもなります。
ディーラーのロードサービス
ディーラーでバイクを購入すると、ロードサービス受けられる場合があります。
各ディーラーによって、詳細は異なりますが、ディーラーでバイクを購入する場合には確認してみると良いでしょう。
参考までに、国内ディーラーのロードサービスを紹介します。
ホンダドリームでバイクを購入すると、一定期間無料でロードサービスが受けられます。
YSPで新車を購入すると、1年間無料でロードサービスが受けられます。
スズキバイクショップメンバーズに入会することでロードサービスが受けられます。(※年会費あり)
カワサキプラザで新車を購入すると、1年間無料でロードサービスが受けられます。
輸入車ディーラーでも、ロードサービスの取り扱いはあります。 ディーラーのロードサービスの場合、各メーカーによっていろいろ条件が異なりますので各ディーラーに確認しましょう。
クレジットカードのロードサービスを活用する
あまり知られていないかも知れませんが、ロードサービスが付いているクレジットカードも多く存在します。
ただ、クレジットカードのロードサービスで注意が必要なのは、バイクが対象外になっているケースがある事です。 バイクでも対応しているロードサービス付きのクレジットカードをいくつか紹介します。
AJというのは全国オートバイ協同組合連合会の事で、オートバイ組合と提携したカードがCLUB AJカードです。ジャックスが発行しています。
ライダー向けのカードとしてオートバイ組合が提携していますが、もちろん、車でも対応可能です。
ロードサービスの内容も充実しており、友人が運転する車でも対象になったり帰宅できない時の宿泊費用のサポートもあります。
ロードサービスをメインでクレジットカードを作成するなら、おすすめのカードです
オリコカードのライダーをターゲットにしたカードです。二輪専用のロードサービスを付帯しています。注意が必要なのは「リボ払い専用」カードという事です。一括払い中心の方やリボ払いを使用しない方には向いていないかも知れません 。
三井住友信託銀行グループの三井住友トラスト・カードが発行するカードです。
このカードのロードサービスもバイク対応可能になっています。
他にも、クレジットカードにロードサービスが付帯しているものは存在します。 しかしながら、車しか対象にならないものや、サービスの内容が各社異なりますので、注意が必要です。
まとめ
ロードサービスは万が一の時にはとても便利です。むしろ、万が一の時にロードサービスが無いと非常に困った事態になる可能性も大いにあります。
そのため、何かしらの方法で、いつでもサービスが受けられる体制にはしておいた方が良いでしょう。
ロードサービス単体に費用を掛けたくない方は、任意保険に加入する時や、クレジットカードを作る時に、ロードサービス付帯の物を選べば実質無料でロードサービスが受けられることになります。
クレジットカードはともかく、任意保険には加入する方は非常に多いと思いますので、これから任意保険に加入する方はロードサービスのサポート内容もチェックしてみると良いでしょう。
※本記事は2019年1月に記載しています。ご活用の際は、有用性をご確認くださいますようお願い致します。