「ウインカーが全く点かなくなってしまった・・・。」
「ウインカーが点滅しない(点きっぱなし)」
ウインカーには、このような不具合が起こる事があります。
また、点滅の間隔が遅くて(速くて)気になる・・・と言う人も居るかも知れません。
ウインカーが故障したまま走行していると、非常に危険ですし、整備不良などで違反行為になってしまうことも。
そのため、ここでは
などについて詳しく解説しています。
ウインカーの故障の症状には色々ある
一概にウインカーが故障したと言っても、
など・・・いろいろな症状があります。
ウインカーに不具合が起きた時には、「ウインカーの球切れ」以外にも「バッテリーの不良」「接触不良」「リレーの故障」と言うケースも非常に多いです。
(もちろん、他の原因もあります。)
ウインカー自体の故障と言うよりも、ウインカーに関連する部品の故障が多いと言うことですね。
そのため、症状によって、色々な原因をひとつずつチェックしていく必要があると言うことになります。
関連記事≫バイクのリレーって何?初心者向けにわかりやすく解説!
ウインカーが点かない時の原因と対処法
ウインカーが点かなくなってしまった時の原因には、以下のような事が考えられます。
また、点かない時の状況によって、ある程度の原因が絞れることもあります。
そのため、状況別にまとめています。
4か所全部のウインカーが点かないケース
ウインカーが4つとも点かないと言う時には
のいずれかの可能性が高いと言えます。
バッテリーが上がっていれば、ライトやホーン、セルなども機能しません。セルが回るか、ホーンが鳴るか、ライトは点くかなどを確認してみましょう。
バッテリー上がりであれば、バッテリー交換(充電)をしてみるとウインカーも点くでしょう。
関連記事≫バイクのバッテリー上がりの症状や原因は?上がった時の対処法も解説
ただ、バッテリーに問題が無いようであれば、ヒューズやウインカーリレーの故障が原因と言う可能性が非常に高くなります。
ウインカーリレーは、電気のON/OFFをコントロールしている部品のこと。
まずは、ヒューズが切れていないかをチェックして、ヒューズも問題なければリレーの故障を疑います。
関連記事≫バイクのヒューズとは?役割や切れた時の交換方法を解説!
ウインカーリレーの故障は、新品交換が基本です。
ウインカーの不具合では、たびたびリレーの故障が絡んでくることが多いのですが、自分で交換することもそれほど難しくはありません。
ただ、自信がなければショップに依頼すれば交換してくれます。ショップにお願いすると(バイクの種類にもよりますが)部品代込みで5,000円~10,000程でやってくれます。
一部のウインカーだけが点かない
たとえば、「右の前だけ点かない」と言うように、一部のウインカーだけが点かないケース。
この時には、まず最初に「球切れ」をしていないか確認しましょう。
球切れしていれば、バルブ(球)を交換すれば直るはずです。LEDはなかなか球切れをしないとも言われますが、切れないと言うことはありません。
また、球切れを起こしてなければ、スイッチの不良や配線の接触不良のことも。
接触不良を起こしている時は、バルブ(球)や配線を手で動かしてみたり、コネクタを抜き差ししてみたら点くと言うこともあります。
これで点くようになれば接触不良ですが、そのままにしておかないで清掃や、錆落とし、接続のし直しを行い、ちゃんと点灯するようにして置きましょう。
接点復活剤を吹きつけるだけで直るケースもありますので、試してみるのも良いと思います。
また、接触不良でもなさそうであれば、スイッチ故障やスイッチの配線の断線などが疑われます。
ただ、スイッチ本体が壊れると言うケースは意外と少ないものです。(無い訳ではありませんが。)本体よりも、スイッチ内の配線の接触不良や断線のケースの方が圧倒的に多いと言えます。
ウインカーが点滅しない(点きっぱなし)の時の原因と対処法
ウインカーは点くけれども、点滅しない(点きっぱなし)という不具合も比較的良くある故障のひとつです。
このような場合には
と言うような原因が考えられます。
最も多い原因が「ウインカーリレーの故障」です。
少し前にも触れましたが、リレーはウインカーの点滅を制御している部品。
そのため、リレーが故障すると正常に点滅せずに、点きっぱなしになってしまう事があると言うわけです。
ある日、突然ウインカーが点滅しなくなってしまった場合には、リレーの故障の可能性が高いと言えます。
また、片方のウインカーが切れている場合。
この場合にも、反対側のウインカーが点きっぱなしになる事があります。(もしくは点滅速度が速くなる。)
そのため、
と言う場合には、点かない方のウインカーの球切れも確認してみましょう。
それから、接触不良と言うケースも考えられます。この場合にはウインカーのコネクタや配線、スイッチ周りなどをチェックしていく必要があります。
LED化やバルブを交換した影響でウインカーが点滅しないケース
ウインカーが点滅しなくなってしまった原因には、
が原因の事もあります。
LEDのウインカーの場合には、ウインカーリレーもLED対応のものに変える必要があります。
ウインカーだけ変えて、リレーがLED未対応のままだと点滅しないと言うことですね。
それから、球(バルブ)交換をした直後に点滅しなくなったケース。
これは、バルブのワット数があっていない可能性があります。
ウインカーリレーの種類にもよるのですが、バルブのワット数が大きくなると、点滅の速度が速くなる事があります。(ハイフラッシャー、ハイフラなどと言います)
これが極端に強く(速く)なると、ウインカーが点きっぱなしになると言うことですね
そのため、バルブ交換後にウインカーが点きっぱなしになってしまったら、バルブのワット数を確認してみましょう。
ウインカーの点滅が早い(遅い)時の原因と対処法
ウインカーの不具合では、
と言うような症状が出ることもあります。
基本的に、ウインカーの点滅速度と言うものは「毎分 60 回~120 回の一定周期で点滅すること」と保安基準できまっています。
関連記事≫バイクのウインカーの保安基準は?車検に通る大きさや位置について
そのため、上記の範囲内の点滅なら問題はないのですが、あまりにも遅い(速い)と言う時には気になると言う人も多いのではないでしょうか。
いくつか原因が考えられますが
と言うような原因が考えられます。
「ウインカーが点きっぱなしになる」ケースでも触れましたが、ウインカーバルブのワット数が通常よりも大きいと、ハイフラ状態になり点滅速度が速くなることがあります。
逆にワット数が小さいと、点滅が遅くなることも。
極端に、点滅が速い(遅い)時には、バルブのワット数をチェックしてみると良いでしょう。純正のワット数とずれている可能性もあります。
また、ウインカーリレーの故障。
ウインカーの不具合は、リレー故障が原因のケースは非常に多いです。
リレーを交換した時に、点滅速度が変わってしまうことも良くあるケースです。
点灯開始が遅い時は接触不良やバッテリーが原因のことも
点滅の速度は問題ないけど、点滅を開始するのが遅い・・・。
ウインカーのスイッチを入れてから、ワンテンポ遅れて点滅すると言うようなケースですね。
このような時には、(もちろん、定番のリレー不具合の可能性もありますが)スイッチの接触不良やバッテリーの劣化が原因の事もあります。
スイッチボックスを開けてみて清掃や錆落とし、接点復活剤でメンテナンスしてみると良いかも知れません。
それから
このような時には、バッテリーの劣化も疑ってみると良いでしょう。
まとめ
バイクのウインカーの不具合の原因は
が中心です。
ただ、あくまでも多いケースと言うだけで、もちろん上記以外が原因と言う可能性もあります。
電気系は非常に複雑で、思わぬ箇所の不具合が影響する事も。
そのため、一般的な原因や対処法を紹介しましたが、それでも原因がわからない時にはバイクショップに相談してみることをおススメします。
また、ウインカーに不具合があっても、走行自体にはあまり影響がありません。ただ、安全面で言うと非常に重要な部品のひとつです。
周囲の車への影響も大きく、事故の原因にもなってしまいます。
不具合がでたら早急に修理するようにしましょう。