バイクに乗っている人であれば、「いつかは北海道ツーリングをしたい!」と思っている人も多いのではないでしょうか。
雄大な景観や大自然、どこまでも続く道は非常に魅力的で、何度もリピートする人も絶えません。
そんな北海道ですが、バイクで行くにはフェリーの利用が欠かせません。
ただ、複数のフェリー会社があるので、どんなルート(航路)があるのかイマイチ分かりにくいんですよね。
そのため、ここでは
などを詳しくまとめています。
北海道へフェリーで上陸するルートは14航路
北海道へバイクで行く場合には、フェリーを使う以外に方法がありません。
(バイクを送るという方法ならありますが。※後述しますね)
その場合、複数のフェリー会社があり、出発の港もいくつかの選択肢があります。
住んでいる場所によって、どういうルートが良いかが変わってくると思いますが、大きく分けるとするならば、
のどちらかになるでしょう。
それぞれのルートをまとめています。
長距離フェリーで北海道に上陸するルート
出発地 | 北海道の到着地 | 所要時間 | フェリー会社 |
京都 舞鶴港 | 小樽 | 約21時間 | 新日本海フェリー |
福井 敦賀港 | 苫小牧東 | 約20時間 | 新日本海フェリー |
福井 敦賀港 | 苫小牧東 | 約31時間※新潟・秋田経由 | 新日本海フェリー |
新潟 新潟港 | 小樽 | 約16時間 | 新日本海フェリー |
新潟 新潟港 | 苫小牧東 | 約18時間※秋田経由 | 新日本海フェリー |
秋田 秋田港 | 苫小牧東 | 約11時間 | 新日本海フェリー |
宮城 仙台港 | 苫小牧西 | 約15時間 | 太平洋フェリー |
愛知 名古屋港 | 苫小牧西 | 約40時間※仙台経由 | 太平洋フェリー |
茨城 大洗港 | 苫小牧西 | 約19時間 | 商船三井フェリー |
岩手 宮古港 | 室蘭 | 約10時間※片道のみ | シルバーフェリー |
※シルバーフェリーの宮古~室蘭航路は2020年3月31日をもって宮古寄港を当面休止となる予定です。詳細はシルバーフェリーHPにて確認ください
関東圏に住んでいる場合には、茨城の大洗港から行く人が多いです。
ただ、繁忙期などは予約が取りにくいという事もあり、仙台や新潟まで自走してフェリーに乗ると言う人も。
また、南東北に住んでいる人なら、仙台や新潟の方が近いという事もありますよね。
関西より西に住んでいる場合には、京都・福井、もしくは名古屋までは自走で出てこないと北海道行きへのフェリーがありません。
頑張って、ここまでは来ないと駄目ということですね。
また、普通は往復で運航しているのですが、シルバーフェリーの「宮古→室蘭」だけは片道運行なので注意してください。
各フェリー会社の公式ページのリンクは以下に貼っておきます。
青森から北海道に上陸するルート
出発地 | 北海道の到着地 | 所要時間 | フェリー会社 |
青森 青森港 | 函館 | 約3.5時間 | 津軽海峡フェリー |
青森 大間港 | 函館 | 約1.5時間 | 津軽海峡フェリー |
青森 青森港 | 函館 | 約3.5時間 | 青函フェリー |
青森 八戸港 | 苫小牧西 | 約8時間 | シルバーフェリー |
青森まで自走してから北海道にいく場合でも、青森、大間、八戸と3カ所から上陸することができます。
関東の人間でも、青森まで自走して北海道に行く人も少なくありません。
体力的にはかなりキツイですが・・・それでも行きたくなる魅力があるという事ですよね。
各フェリー会社の公式ページのリンクは以下のとおりです。
バイクで北海道に行く時のフェリー料金の目安
ルートを把握したら、気になるのが料金ですよね。
フェリーの料金は、かなり幅があります。
というのは、船室のグレードが色々あるため。
一般的に「2等客室」と言われる一番お安いところから、デラックスとか スイートまであって予算に応じてという事ですね。
2等とか、エコノミーとか、フェリーによって呼称は違うものの、一番お安いのは大部屋(雑魚寝)。
どこでも寝られる、他の人と一緒でも平気!という人なら大丈夫でしょう(寝る時のマットレスとか枕はありますよ)
ちょっとクラスを上げると、カーテン付きの二段ベットになったり、お財布に余裕のある人なら個室やデラックスなどを選べる感じです。
また、時期によっても価格がかなり変わります。
利用者の少ない閑散期と、お盆休みの繁忙期では料金も全然違います!
ホント、夏休みなんて「高いなぁ・・・」なんていつも思いますよね。
あとは、忘れてはならないのが、バイクの運賃も掛かります。
バイクの排気量ごとに値段設定があります。
という料金の前提を踏まえたうえで、料金の目安をまとめています。
旅客料金とバイク運賃の一覧
料金の目安を見る前に、注意点だけ把握しておいてください。
出発地 | 北海道の到着地 | 最安客室料金 | バイクの運賃 | |||||
閑散期 | 繁忙期 | 原付 | 125㏄ | 400㏄ | 750㏄ | 750㏄超 | ||
京都 舞鶴港 | 小樽 | 9,970円 | 16,750円 | 8,950円 | 8,950円 | 13,580円 | 17,690円 | 17,690円 |
福井 敦賀港 | 苫小牧東 | 9,970円 | 16,750円 | 8,950円 | 8,950円 | 13,580円 | 17,690円 | 17,690円 |
福井 敦賀港 | 苫小牧東※新潟・秋田経由 | 9,970円 | 16,750円 | 8,950円 | 8,950円 | 13,580円 | 17,690円 | 17,690円 |
新潟 新潟港 | 小樽 | 6,680円 | 10,380円 | 7,100円 | 7,100円 | 10,180円 | 12,960円 | 12,960円 |
新潟 新潟港 | 苫小牧東※秋田経由 | 6,680円 | 10,380円 | 7,100円 | 7,100円 | 10,180円 | 12,960円 | 12,960円 |
秋田 秋田港 | 苫小牧東 | 4,730円 | 7,190円 | 5,550円 | 5,550円 | 7,100円 | 8,740円 | 8,740円 |
宮城 仙台港 | 苫小牧西 | 7,200円 | 8,800円 | 4,700円 | 8,300円 | 8,300円 | 11,400円 | 14,200円 |
愛知 名古屋港 | 苫小牧西※仙台経由 | 10,800円 | 12,900円 | 8,300円 | 14,400円 | 14,400円 | 20,100円 | 23,000円 |
岩手 宮古港 | 室蘭 | 6,000円 | 6,000円 | 5,000円 | 7,000円 | 7,000円 | 9,000円 | 9,000円 |
茨城 大洗港 | 苫小牧西 | 9,900円 | 18,200円 | 6,170円 | 11,310円 | 11,310円 | 14,400円 | 16,460円 |
青森 青森港 | 函館 | 2,220円 | 3,190円 | 2,550円 | 2,550円 | 3,830円 | 5,110円 | 5,110円 |
青森 大間港 | 函館 | 1,810円 | 2,600円 | 1,770円 | 1,770円 | 2,360円 | 2,960円 | 2,960円 |
青森 青森港 | 函館 | 1,600円 | 2,000円 | 2,000円 | 2,000円 | 3,000円 | 4,000円 | 4,000円 |
青森 八戸港 | 苫小牧西 | 5,000円 | 5,000円 | 5,000円 | 7,000円 | 7,000円 | 9,000円 | 9,000円 |
※客室や時期によっての運賃差がありますので、各フェリー会社の運賃を確認するようにしてください。
フェリーの予約方法と予約開始日
フェリーを利用する場合には、基本的には事前予約が必要です。
だいたいどこのフェリー会社も2ヶ月前から予約ができるようになります。(津軽海峡フェリーだけは3ヶ月前←これは結構ポイント)
ほとんどのフェリーはWebでも電話でも予約OKです。(青函フェリーは電話と窓口のみ)
ただ、人気のお盆休みなどは、本当に争奪戦です。
だいたい2ヶ月前の9時から予約開始なのですが、毎年開始数分で予約が埋まってしまうような状況です。
夏休みを利用して北海道ツーリングに行こう!と思っている方は、まず、この予約争奪戦に勝つ必要が・・・。
希望の航路や客室で予約が取れなくても、違う航路や客室なら取れる場合もあります。
「大洗が無理なら仙台まで自走もありかも・・・。」
「個室が良いけど、ダメなら2等の大部屋でも仕方ないかな・・・。」
繁忙期で予約が取りにくい場合には、事前にいくつかの選択肢を考えておくと良いと思います。
スピードが鍵を握りますので。
また、予約前に利用者登録が必要なフェリーもあるので、事前に済ませておくとスムーズ。
もしトップシーズンでなければ、比較的予約も取りやすいと思います。
常に予約争奪戦という事はありませんので安心して下さい。
予約時の注意点
出発時間だけでなく、到着時間もしっかりとチェックしておきましょう。
フェリーによっては、夜に到着という事も少なくありません。
何時に到着して、その後をどうするのかも計画しておくと良いですね。
また、往路だけでなく復路も予約するのを忘れないようにしましょう。 もちろん、往路と復路で異なる航路でも問題ありません。ただ、往復割引などがあるケースも多いです。
フェリーのキャンセル待ちについて
もちろん、予約が埋まってしまったらキャンセル待ちもできます。
新日本海フェリーなどは「キャンセル待ちのWeb登録」ができます。キャンセルが出たら、メールで知らせてくれるというシステムですね。
もちろん、フェリー乗り場で当日のキャンセル待ちもできます。
ただ、キャンセルが出るかどうかは運次第です。 それこそ、昔のバイクブームの頃は当日のキャンセル待ちを求めて、数日間をフェリー乗り場で過ごす猛者も少なくなかったとか・・・。
バイクを輸送するという方法もあり
北海道を自分のバイクでツーリングしたいと言う場合、「バイクを北海道に送ってしまう」という方法もあります。
バイク専用の輸送会社というものがあり、日本全国バイクを輸送してくれます。
最大手はBASという会社になりますが、もちろん北海道へ送る事も可能。
デポという物流拠点があるので、デポ止めという方式で送ってしまえばOK。
あとは、飛行機や新幹線で北海道に単身で行って、バイクを引き取ればそのままツーリングができると言う訳です。
スケジュールだけしっかり立てれば、フェリーで行くよりも楽かも知れません。
(おそらくフェリーよりも費用は掛かるかも知れませんが・・・)
バイクを北海道まで送る方法と、料金目安は以下の記事を参考にしてみて下さい
関連記事≫バイクの輸送方法とおすすめの輸送会社
関連記事≫バイクの輸送料金の目安
現地のレンタルバイクと言う方法もあり
とにかくバイクで北海道ツーリングをしたい!
自分のバイクでなくても気にしない!
こういう場合は、現地でレンタルバイクを借りると言う方法もあります。
大手の「レンタル819」なら北海道で札幌、函館、新千歳空港、旭川にも加盟店があります。
探せば、他にもあると思います。
この場合も、レンタルの予約をして、単身北海道へ。
北海道でツーリングして、帰りも楽々。
こんな方法もアリですよね。
(これも費用はフェリーよりも掛かるような気はしますが)
「フェリーを使っていくから良いんだ!」という人も多いでしょう。フェリーの時間も楽しいですから。
ただ、それは人ぞれぞれで良いと思います。
まとめ
バイクに乗っていて、ツーリングが好きな方なら一度は行ってみたいと思うのが北海道でしょう。
本州にも素晴らしいツーリングコースやスポットは沢山ありますが、何故か北海道は違う感覚を覚えます。
個人的には、「なかなか行く事ができない」ということも感動を増している要因だと思っています。
フェリーに乗って、時間を掛けてくるからこそ、より楽しめるのだと思います。
フェリーはあまり長い時間だと飽きますが、是非、フェリーの時間も楽しんで欲しいと思います!