バイクの楽しみのひとつが「カスタム」。
もちろん、ノーマル純正のままで乗り続けるカッコよさもありますが、
「もっと個性を出したい!カッコよくしたい!」
「もう少し便利(快適)にしたい!」
こんな風に考える人も多いのでは。
ただ、初心者のうちは、カスタムと言ってもどこから手を付けて良いかわからない場合や、なんとなく難しいイメージもあるかもしれません。
また、バイクをカスタムする時には、知らないと後で後悔してしまう事もあります。
そのため、ここでは
等について解説しています。
初心者におすすめのバイクカスタム10選!
まず最初に、初心者におすすめするカスタムは
という3点がポイントでしょう。
もちろん、バイクのカスタムには決まったルールがある訳ではありません。
敢えて言うなれば、他人に迷惑を掛けないとか、法律を守るとかくらいでしょう。
詳しくは後述(知っておくべき事)で触れますが、車検に通らなくなるカスタムや、交通違反になるカスタムは避けるべきです。
また、いきなり元に戻せないカスタムをするのは、あまりおススメしません。(フレームをチョップするとかオールペイントするなど)
それから、作業をバイクショップに全部任せてしまうのも良いですが、自分でできる事は自分で作業してみて、バイクへの知識や経験を増やしていくと良いでしょう。
(無理はしない方が良いです。)
好みのパーツを探してみたり、取付けで試行錯誤するのも非常に楽しい時間ですし、カスタムの醍醐味と言えるでしょう。
では、初心者におすすめのカスタムをいくつか紹介していきましょう。
①リムステッカーを貼る
バイクの印象をグッと引き締めるのが足回り。
足回りのカスタムだと、タイヤのインチアップや、タイヤのパターンを変える事で大きくルックスが変わります。
また、キャリパーを変えるなどブレーキまわりのカスタムもひとつの方法ですね。
ただ、どれも難易度は高めですし、費用も結構な金額が掛かります。
そんな足回りでも、非常に簡単で誰でもできるのがリムステッカー。
リムステッカーとは、バイクのホイールに貼るステッカーのこと。
ホイールを綺麗に洗って曲がらないように貼るだけです。(貼るだけと言っても、事前に貼り方などはチェックしておきましょう。)
単純なカスタムですが、バイクの印象は驚くほど変わります。
バイクのカラーと合わせれば統一感も損なわずに、手軽にドレスアップが可能です。もちろん、自分の好きなカラーを選ぶのもありでしょう。
安いものなら1,000円以下で購入も可能です。
ホイールのインチサイズやステッカーの幅に種類があるので、購入時には注意してくださいね。
②タンクパッドを貼る
リムステッカーと同じく、貼るだけでOKなカスタムがタンクパッド。
バイクのガソリンタンクが傷つかないように保護するのが一番の目的ですが、好きなタンクパッドを選んで貼る。
これも立派なカスタムのひとつです。
カーボン風のものや、オシャレなデザインのものまで、純正品も社外メーカーも、たくさんの種類が販売されていてドレスアップにもなります。
なかには、タンクパッドはあまり好きでは無いと言う人も居るとは思いますが、興味があればチェックしてみると良いでしょう。
手軽なカスタムの代表とも言えます。
関連記事≫バイクのタンクパッドの効果って?貼り方と剥がし方も解説!
③エンジンスライダー(エンジンガード)の取付け
エンジンガードと言うと、教習所バイクや白バイに付いている鉄パイプ状のものを想像するかもしれませんね。
もちろん、パイプタイプのエンジンガードもエンジン保護には非常に効果的です。
ただ、今回おススメしたいのは、いわゆるエンジンスライダーと言われるタイプのもの。
立ちごけや転倒時に、バイクのダメージを軽減する目的のパーツですが、エンジンスライダーはレーシーな印象でドレスアップにもおすすめ。
取付自体もそれほど難しくはありませんが、車種によってはサイドカバーやカウルを外す必要があるケースも。
力任せに外してツメが折れないようにだけ気を付けておきましょう。
価格はピンキリなのですが、10,000円~20,000円くらいでしょうか。(もっと安いのもありますよ)
OVERやBABYFACEなど有名ブランドだと車種によっては2万円超えもあります。
④バーエンド・グリップエンドを交換
ハンドル周りのカスタムで、意外と印象が変わるのがバーエンド。
グリップエンドとも言いますね。
ハンドル周り引き締まった感じにもなりますし、ヘビーウェイト(重い)のバーエンドに交換すると、振動軽減にも繋がります。
そのため、走行中に手が痺れると言う人にもおすすめです。
多少の加工が必要になるケースもありますが、取付けもさほど難しくありません。
もう一歩踏み込んでカスタムするなら、グリップ自体を交換するのもありですね。
更に踏み込むなら、防寒対策でグリップヒーター装着までやってみるのもありかも。
ただ、グリップヒーター取付けになると、電源を取らなくてはならないので、配線加工が必要になります。(ショップに依頼するのもおススメです)
関連記事≫バイクの防寒におすすめのグリップヒーター厳選3点!
⑤スマホホルダーの取付け
最近はスマホをナビ代わりにするのが一般的になっています。
ハンドル周りがごちゃごちゃするのが嫌と言う人も居ますが、あると非常に便利ですよね。
バイクを購入して、最初に付けるのがスマホホルダーと言う人も多いのではないでしょうか。
人気の後付けパーツだけあって、種類も千差万別。
安いものもたくさんありますが、一番重視したいのはホールド感です。
走行中にスマホが落下なんてことになったら、出費だけではなく大切なデータも無くしてしまいます。
しっかりとホールドできるものを選ぶこと。また、対応するサイズ(スマホの種類)もチェックしておきましょう。
⑥USB電源(USBポート)の取付
スマホホルダーを装着すると、今度はUSBポート(電源)を取付けたくなります。
スマホのバッテリーだけだと、長時間のツーリングでは最後まで充電が持たないことも多いためです。
最近は、標準装備でUSBポートがあるバイクもありますが、一部の車種やスクーターなどに限定されてしまいます。
そのため、後付けでUSBポートを取り付ける人も多いですね。
電源が確保できるようになると、走行中だけでなくてもスマホの充電ができるようになり、他にも色々使えます。
利便性を向上させるためのカスタムと言えるでしょう。
また電源を取れるようにするには、USBポートだけでなく、シガーソケット型もあります。
USBポートとソケットの2連もありますし、USB×2のタイプも。
色々種類があるので、自分の用途を考えながら選びましょう。
ただ、USB電源を取るには、配線の処理が必要になります。
この作業もそれほど難しくはないのですが、自信がない場合にはバイクショップに依頼すれば対応してくれます。
⑦クラッチレバー・ブレーキレバー交換
クラッチやブレーキレバーの交換も、始めやすいカスタムのひとつ。
レバーは折れた時だけ交換するものではありません!
普段、クラッチが重いと感じている場合にはクラッチが軽くなるライトクラッチレバーに変えてみるのもおススメ。
また、アジャスター付きレバーを選んで、自分好みの握り感を調整したりすることも。
先に紹介した、バーエンド(グリップエンド)と色を合わせてみるのもおすすめ。
レバーもピンキリなので、2,000円程度から数万円するものまで、たくさんあります。
選んでいるだけでも楽しいですね。
⑧スクリーンの交換
スクリーンの交換も手軽で、且つバイクの印象をかなり変える事の出来るカスタムです。
スモークタイプや、ミラータイプなどのカラーを変える事もひとつですし、形状やサイズを変えるのもひとつです。
スクリーンと言うと、スポーツ系のバイクのイメージが強いかも知れませんが、アドベンチャー系やツアラーなどにも使われています。
機能面でもスクリーンの影響は非常に大きいです。
スクリーンの高さを変えると、走行中に受ける風の影響は相当変わりますので、見た目だけでなく高さや形状にも気を付けながら選ぶと良いでしょう。
また、スモークやミラースクリーンでも車検には通りますが、視界を遮るようなスクリーンは車検に通らないので注意が必要です。
関連記事≫バイクのスクリーンの保安基準!車検はスモークやミラーでも通る?
⑨ミラーの交換
ミラー交換も手軽にできるカスタムとしておすすめです。
最近は、バーエンドミラー(グリップの端に付くミラー)なんかも増えて来ていますね。
取付位置を変えなくても、ミラーの形状を変えるだけでも結構印象が変わります。
ただ、後方確認がしにくくなってしまうのカスタムは避けましょう(危ないので。)
通常のバイクの場合には、ものの五分程度で交換できてしまう事も多いです。
ただ、スポーツバイクなどで、カウルにミラーが付いているバイクだと、少々取付・交換が面倒なバイクもあります。
また、ミラーに関しては保安基準をチェックしておく必要があります。
あまり小さいミラーや、片方しか付けないと保安基準適合外で、違反になってしまう事もあると言うことですね。
詳細は下記の記事も参考にしてみて下さい。
関連記事≫バイクのミラーの保安基準は?車検に通る大きさや位置を詳しく解説
関連記事≫バイクのミラーは片方だと違反! 50㏄の原付1種だけはOKです
⑩マフラー交換
バイクのカスタムの王道と言えば、マフラーの交換。
バイクの魅力な何か?と聞かれた時に、「音!」と答える人も多いのではないでしょうか。
もちろん、音だけではなく、見た目もカッコよくなりますし、バイクのパワーにも影響してきます。
音、ルックス、パワーを一気に変える事ができるのがマフラー交換ですね。(
また、マフラー交換は非常に奥が深いです。(そしてお金も掛かる・・・)
有名メーカーのフルエキチタンマフラーなどを選べば、軽く20万円コースです。
そのため、強いこだわりが無ければ、スリップオンマフラーを選ぶのがおすすめです。(一気に手を出しやすい価格になるので)
メーカーも多種多様です。
ヨシムラ、モリワキ、アクラポビッチ、SP忠男にOVER・・・挙げればキリがありません。
それから、一番注意が必要なのが、騒音規制と排ガス規制。
安易にオークションなどで安い社外マフラーを買うと違法になってしまう事もあります。
マフラーのカスタムについては、以下の記事でまとめていますので是非参考にしてみてください。
関連記事≫バイクのマフラーにはどんなメーカーがある?17社を一気に紹介
関連記事≫バイクのマフラー保安基準!車検に通る音量と排ガスを詳しく解説!
カスタムはバイク屋に相談するのもおススメ
バイクのカスタムをする時には
「自分でできるかな?」
という不安もあるでしょう。
もちろん、色々とチャレンジすることも大事だと思います。
やってみる事で、色々な知識が増えていきますし、経験にもなります。
昨今は、ネットや動画でもカスタムの情報や手順は山ほど溢れています。(全てが正しいとは言い切れないのですが・・・)
ただ、無理をしない事は非常に重要です。
やってみてわからない事あったり、自信がない場合には、バイクに詳しい仲間やバイク屋さんにお願いするのもおススメです。
特にバイクショップは、バイクのプロです。
当然、工賃は掛かりますが、色々なアドバイスをしてくれるでしょう。
取付作業だけでなく、パーツの選び方にしても豊富な知識があります。 そのため、ショップに依頼するかどうかはさておき、まずは相談をしてみると言うのもありだと思います。
バイクのカスタムをするうえで知っておくべき事
また、カスタムをする上では、知っておいた方が良いこともあります。
簡単にまとめておくので、是非参考にしてみてください。
適合車種と適合年式は必ずチェック
バイクのカスタムパーツを購入する時に、必ず確認が必要なのが「適合」です。
適合と言うのは、「どのバイクに装着することができるか」の説明です。
例えば、「ヤマハのYZF-R25に適合」と記載があれば、他のバイクには付かないのが普通です。
また、車種が適合していても、年式の適合があるパーツもあります。
2018年モデル用、2019年モデル用と言うような感じです。
そのため、カスタムする時のパーツを購入する時には、
を必ず確認するようにしましょう。
また、「汎用」(はんよう:色々なバイクに付けられますよと言う意味)のパーツでも、適合不可な条件が書いてある場合もあります。
最近は、ネットでパーツ購入をすることが多くなっているので、細かく説明を確認するのが重要です。
ノーマルパーツは取っておく
例えば、マフラーやスクリーンなど、社外品のパーツに「交換」するカスタムの場合はノーマルパーツは保管しておきましょう。
バイクの好みが変わった時や、車検の時など、ノーマルに戻せないと困る事もあります。
また、もし、バイクを売却する時には、ノーマルパーツがある方が査定が良くなる傾向にあります。
関連記事≫改造したバイクは売れる?カスタムバイクを高く売る方法
違法改造にならないように注意する
バイクには、保安基準と言うものがあります。(車にもあります。)
安全確保及び、環境保全上に問題が無いように、様々なルールが決められていると言うことですね。
例えばですが、マフラーの音量や、ウインカーの色、ヘッドライトの明るさ・・・など各パーツごとに決まっていると言っても過言ではありません。
保安基準に適合しないカスタムをすると、車検に通らないと言う話は聞いたことがあるかもしれません。
ただ、車検だけの問題ではありません。
整備不良や、違法改造として、罰則がある事は知っておきましょう。
もちろん、車検がない250㏄のバイクでも同様です。
また、違法な改造は「まともな」バイクショップは受けてくれませんし、違法改造に該当するバイクは、車検や修理も断られてしまうのが一般的です。
あくまでもカスタムは法の範囲内で行う必要があると言うことです。
ちなみに、下記ページ内で保安基準についてまとめていますので、是非参考にしてみて下さい
関連ページ≫バイクの違法改造(不正改造)の基準とは?カスタムする時は要注意!
まとめ
走る事はもちろんですが、好みのカスタムを施していくことも、バイクの楽しみのひとつです。
カスタムしたバイクは、自分だけのオリジナルバイクになるので、より愛着が増してきます。
カスタムは奥が深いので、どんどん難易度の高いカスタムにもチャレンジしたくなるかもしれませんね。
ただ、
この二つはしっかりと守って、カスタムを楽しんでください!