車やバイクで公道を走行する上では、ナンバープレートを付ける事は義務付けられています。
車のナンバーは希望の番号を選択できるようになっていますが、バイクの場合には希望ナンバーを選ぶことはできるのでしょうか?
結論から言うと、現時点ではバイクに希望ナンバー制度は存在しません。
そのため、ここでは
について解説しています。
希望ナンバーとは
希望ナンバーとは、ナンバープレートの番号を自分の好きな番号に設定できる制度のこと。
例えば、自分の誕生日が10月20日であれば「1020」、キリの良い数字が良ければ「1000」、良い夫婦にちなんで「1122」などですね。
一部の人気の番号(例:「1」「777」「8888」など)は抽選対象になってますが、基本的には希望の番号を選択できる制度というわけです。
バイクには希望ナンバー制度が無い
バイクにおいても、希望の番号を付けたいという要望は多くあると思います。
好きな番号や、思い入れのある数字、他にもCB1300に乗っているから「1300」が良いなど・・・。
しかしながら、冒頭に記載の通り、現時点ではバイクの場合は対象外です。
自動車検査登録情報協会(自検協)のホームぺージにも「二輪は対象外」と明確に記載されています。
希望ナンバー制度を利用できる場合
引用:自動車検査登録情報協会
1. 新規登録を行う場合
2.管轄変更を伴う名義変更(移転登録)または転居による住所変更(変更登録)を行う場合
3.現在のナンバープレートが破損、汚損した場合
4.登録自動車と軽自動車が対象。ただし、軽自動車は自家用自動車(レンタカー及び駐留軍人軍属私有車両等を除く)のみが対象
5.二輪自動車は対象外
車がのみが対象、バイクは対象外というのは非常に残念ですよね。
原付なら希望ナンバーのチャンスも
バイクには希望ナンバー制度はありませんが、実は原付(125㏄以下)バイクなら、希望の番号をもらえる可能性があります。(あくまで可能性です。)
まず、125㏄超のバイクだと、道路運送車両法上(二輪の)軽自動車という区分になり、250cc超のバイクは二輪の小型自動車という区分になります。
これらの区分のナンバーは、運輸支局(陸運局)で交付される制度ですね。
一方で、原付バイク(125㏄以下)のナンバーは、各市区町村の役所での交付です。
誤解して欲しくないのですが、原付バイク(市区町村役所)なら希望ナンバーが取れると言う訳ではありません。
ただ、市区町村によっては「デザインナンバー」の交付を始める時などに、希望のナンバーを選べるようにしている役所もあるのです。
例えば、町田市では2013年からオリジナルのナンバープレートを交付していますが、2019年10月からの新しい番号の追加に伴い「追加ナンバーの中で、先着順で好きな番号を選べる」ようにしています。
あくまでも追加の番号の範囲内ですが、希望の番号を選べると言うわけですね。
参考≫町田市の公式ホームページ
また、埼玉県の蕨市では2017年12月のデザインプレート交付開始に伴い、導入時限定で希望する番号の応募受付をしていました。
※蕨市の指定する番号の中からの選択方式(2017年10月2日から20日までの期間限定で、現在は終了。)
このように、原付の場合は役所の裁量でナンバーの配布方法を決めています。
そのため、新規の番号追加の時や、デザインプレート(ご当地ナンバー)交付開始時などに、(指定番号の中からの選択式ですが)好きな番号を選べることもあります。
既存のナンバーからの変更も可能な場合が多いので、もし、このような取り組みがあればチャンスです。
一度、自分の住んでいる市区町村のホームページをチェックしてみてはいかがでしょうか。
関連記事≫【バイクのナンバー】色や種類の違い!白に黄色にピンク、水色は?
できるだけ希望の数字に近づけたい場合は
まず、バイクのナンバーが決まる仕組みですが、単純に手続きの順番に配布されていくというのが基本的な流れです。
つまり、前の人が「1000」なら自分は「1001」になると言う訳です。
実は、バイクの場合、希望の番号を選択する事はできませんが、現在の番号が何番なのかは教えてくれます。(電話で教えてくれる運輸支局もあります。)
そのため、
この2つで、ある程度の番号の予測と、その近辺の番号を狙う事は可能です。
また、当日にも確認すれば、できるだけ希望の番号に近づける可能性はありますし、少なくとも嫌な番号は避けることは出来そうです。
(一般的に嫌厭されている「4」や「9」を避けたいなど)
しかしながら、狙った番号からズレる事も大いにありますので、そこは運次第の面もあります。
どうしても今のナンバーを変えたい時は
また、何かしらの理由で、「希望の番号では無くても良いので、とにかく今の番号を変えたい」という事もあるかもしれません。
そのような時はどうしたら良いのでしょうか。
その場合には
一旦廃車(一時抹消)をして再登録する
という方法を取ることで、異なるナンバーに変更する事が出来ます。
ただ、車検の残りがあるバイクの場合は廃車をすると、残り車検期間について放棄したことになります。
再登録をする時に、もう一度車検を通す必要が出てくるので注意が必要です。
≪関連記事≫
また、廃車をしなくても、
このような場合は再交付することが可能です。
ちなみに、ナンバーの再交付の際には、「番号の変更」で申請するか「元の番号」で申請するかを選択できます。
「変更」で申請すれば、番号を変える事ができると言うことですね。
※ナンバー再交付の方法については以下の記事内で詳しく触れていますので参考にして見てください
ナンバーが変わったら注意すべきこと
ナンバーの番号が変わると、色々と影響が出てきます。
例えば、
この3つは忘れずに行う必要があります。
まずは保険の手続き。
ナンバープレートの番号が変わった際には、変更の手続きをしておかないと、万が一の事故の際に補償がされない事もあります。
そのため、保険関係のナンバー変更手続きが終わるまでは、バイクに乗らないようした方が良いでしょう。
また、他にも注意が必要なのは、ETCを付けている場合。
ナンバーが変わった際には再セットアップが必要になりますので、忘れないようにしましょう。
関連記事≫バイクのETCの再セットアップ方法!料金や必要なものを詳しく解説
まとめ
バイクにおいては、車のように希望ナンバー制度が無いのが非常に残念です。
どんな番号になるかは運任せになりますので、基本的には交付された番号を受け入れるしかないのが現状です。
また、どうしても変更したい場合には、番号を変える事は可能ですが
という事は認識しておくべきでしょう。
そのため、よっぽどの理由が無ければ、縁のある数字として愛着を持って付き合うのも良いかも知れません。
※2020年1月に更新しました