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排気量マウントは相手にしないのが一番!【排気量カーストの話】

コラム
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バイクの楽しみ方は人それぞれであって、自分の好きなバイクに乗るのが一番楽しいはず。

先日、若いバイク乗りの子から、こんな相談がありました。

「ツーリングに誘われたけど、行きたくない。」
「断りたいけど、断りにくい。」

詳しく聞いてみると、会社のメンバーで定期的にツーリングに行っているとの事。

ただ、周りの上司や先輩は大型バイクで、その子はヤマハの250cc。

いわゆる、「排気量マウント」をされるらしいのです。

今回は、いつもの記事とは趣旨が違うかも知れませんが

  • 排気量カーストや排気量マウントとはどんなものか
  • 排気量マウントをされた時の対応

などについて「排気量マウントを感じた事がある人へ向けて」綴っています。

尚、本記事は完全に筆者の主観です。

※補足をしておきますと、筆者もリッターバイクを所有しています。

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そもそも排気量カーストや排気量マウントとは?

もしかしたら、排気量カーストとか、排気量マウントという言葉をあまり聞いたことが無いという人も居るかも知れません。

なので、簡単な説明だけしておきます。

排気量カーストとは

語源は、昔のインドの差別階級「カースト制度」から来た言葉です。

昔のインドは、生まれながらに階級があったというのは、学校の授業で勉強したのでは?(最近でも根強く残っているという話もありますが)

これに例えて、バイクの世界で「排気量が大きい=偉い」という考えを「排気量カースト」と呼んでいます。

もちろん、「排気量が大きい=偉い」と言う事はありません。

あくまでも一部の偏ったバイク乗りの考えでしかありません。

もう一度言っておきましょう。

排気量が大きいバイクが「偉い」なんてことは決してありません。

排気量マウントとは

一方、「排気量マウント」という言葉は、格闘技用語から来ています。

マウントポジションとは、総合格闘技において相手に馬乗りになるポジション。

馬乗りになったほうが絶対的に優位なポジションなのです。

このことから、「上から見下ろす」「相手を見下す」事をマウントするなんて言いますよね。

「排気量マウント」も同様で、排気量の大きなバイクに乗っている人が、自分より小さい排気量のバイクに乗っている人を見下す事を言います。

これもまた、くだらない考えでしかありませんね。

(※イメージです。マウントポジションではありません)

排気量カーストも排気量マウントもくだらない

結局、排気量カーストも排気量マウントも、一部のバイク乗りの偏った考え(排気量至上主義)が要因で生まれた言葉です。

たしかに、リッターオーバーのバイクは、パワーもありますし、スピードも速いです。

バイクの性能的にみれば、優れているのは事実でしょう。

バイクの価格も高価です。

ただ、だからと言って他人のバイクを見下せる神経が理解できません。

性能が優れているからと言って「偉い」なんて事はありません。

大排気量に乗っている人が

「250なんてバイクじゃないよ」
「400なんて乗ってて楽しいの?」

こんな風に見下すような発言をすると言う話も聞きます(もちろん、一部のバイク乗りの話です)

ほんとうにくだらない考えです。

排気量だけでなく、他にも同じような事もあります。

例えば、ハーレーに乗っている人で、国産アメリカンを見下す人・・・。

50㏄の原付にも良いところは沢山あって、乗っていれば楽しいですし、250㏄でも400㏄でも、それぞれの個性がありますし、自分が楽しんで乗れる事が一番です。

好きなバイクに乗る事が、一番楽しい。

これは間違いありません。

マウントする人は結局バイクだけの話ではない

何故、そんな偏った考えを持つのか。 結局のところ、そういう人はバイクだけの話ではないでしょう。

  • 持ち物や肩書きで人を判断する
  • 周りから自分がどの様に思われるかを常に気にしている
  • 自分が優位に立つことで安心したい

バイクだけの話ではなく、結局は人間性の問題ではないでしょうか。

マウントしてくるような人は相手にしないのが一番

冒頭で相談をくれた子には、「そんな人たちとツーリングに行くのは時間の無駄」と言いました。

彼は同じ職場という事を気にしていましたが、本当に先輩や上司として尊敬できる人間なら、そんなマウントは取ってきません。

であれば、一緒に走って楽しめる友人や仲間と走ったほうが良いですし、むしろソロの方がよっぽど良いです。

少々無責任かもしれないですが、つらい思いをしてツーリングに行くくらいなら、行かない方がよっぽど良いと思うのです。

また、もうひとつ。

大事なヤマハの250cc。具体的に何を言われたかはわかりませんが、絶対に間に受けないこと。

くだらない人間に言われたことは、相手にしないのが一番です。

親身に大型を勧めてくれる人も居る

「大型は良いよ!」
「大型二輪の免許を取ったほうが良いよ!」

誤解をしないで欲しいのは、こういう事を言う人のなかには、本当に親身に勧めてくれている人も多いという事。

自分が普通二輪(中免)から大型にステップアップして、大型二輪の魅力を感じている人に多いですよね。

自分が楽しかったから、是非大型に乗ってもらいたい!

純粋な気持ちでしょう。

こういう人と、マウントとして来る人の大きな違いは「中小排気量のバイクを見下さない」と言うこと。

結果的に、今は大型に乗っていますが、バイクの楽しさを知っている人は他のバイクを見下すような事はありません。

なので、大型二輪、リッターオーバーに乗っているバイク乗りを「敵」のようには思わないで欲しいと思います。

筆者も大型を所有していますが、大型には大型の魅力がある事も理解しているつもりです。

また、矛盾しているようですが、もしチャンスがあるならば、大型にチャレンジしてみた方が良いと思います。

大型バイクには大型バイクの魅力があるからです。

ただ、大型バイクが至上、大型バイクが偉いとは決して思いません。

結論:自分の好きなバイクを楽しむことが大事!

少々まとまりのない話になってしまいましたが・・・もし、排気量カーストや排気量マウントを感じた時には、気にせず自分の好きなバイクを楽しんで欲しいと思います。

排気量至上主義のバイク乗りや、大排気量や輸入車に乗っているからと言ってマウントを取ってくるバイク乗りは、ごく一部です。

バイクが好きな人は、絶対に他の人のバイクを見下す事はありません。

くだらない人間に言われたことは、相手にしないのが一番です。

50㏄でも、125㏄でも、250㏄でも、400㏄でも、1000㏄でも。

バイクを楽しむのに、排気量なんて関係ありません。

自分のバイクが好き。バイクは楽しい。

この気持ちを大事にして欲しいと思います。

※本記事は2019年8月に記載しています。ご活用の際は、有用性をご確認くださいますようお願い致します。