バイクのヘルメットを長時間かぶっていると頭痛がしてくる・・・。
ツーリングの時に、頭が痛くなって楽しめない・・・。
こんな経験をしたことがある人は多いようです。
このような時は、いくつか原因が考えられるのですが、ヘルメットのサイズが合っていない可能性が高いです。
ここでは、ヘルメットを被ると頭痛がする方のために、考えられる原因と対処法について解説しています。
頭痛の原因は本当にヘルメット?
バイクに乗っている時の頭痛の原因で、真っ先に疑われるのがヘルメットのサイズ(合っていない)です。
ただ、確かに可能性として高いのは事実ですが、それだけとは言えません。
ヘルメットのサイズが合っていない場合には、(後述しますが)内装の交換や調整をするという対策がありますが、それには費用も時間も掛かります。
まずは他にも原因がないか、まずは確認してみると良いでしょう。
首のコリや視力が原因の可能性もある
よく、肩凝り持ちの方が、ひどくなると頭痛になったりしますが、同じような事が原因の可能性もあります。
実は、ヘルメットの重量は平均で1.3㎏~1.8㎏ほどあり、知らず知らずのうちに首の筋肉に大きな負担が掛かっています。
また、ずっと同じ姿勢で運転している事で、肩周りの筋肉が凝り固まる事もあります。
その結果、首や肩回りの筋肉のコリがひどくなって、頭が痛くなっている可能性もあるのです。
そのため、信号待ちの時などに、首や肩を回してストレッチをしてみたり、こまめに休憩を挟んでヘルメットを脱ぐことで軽減する場合もあります。
また、視力が合っていないメガネやコンタクトの着用や、普段は裸眼の人がバイクに乗る時だけメガネを掛けたりする場合には、眼精疲労から来る頭痛の場合もあります。
まずは、このあたりの原因を疑ってみると良いでしょう。
可能性が高いのがヘルメットのサイズ
とはいっても、最も可能性が高いのがヘルメットのフィッティング(サイズが合っていない)です。
頭の締め付けにより、血流が悪くなったり、筋肉が固くなることで頭が痛くなると言う訳です。
また、パッドがこめかみ辺りにあたって圧迫されている事も良くありません。
中には、きちんと試着やフィッティングをして購入したという方もいるかも知れません。
ただ、もし頭痛がする時に、頭が締め付けられている感覚がするのであれば、やっぱりサイズが合っていなかったという可能性が高いでしょう。
内装を交換することができる
サイズが合っていない場合には、ヘルメットの内装を交換することができます。
交換する時にワンサイズ落とす事で、締め付けが解消されるかも知れません。
まず、着脱式のシステム内装・システムパッドを採用していること。それからあまり古いモデルでない事が条件です。(古いモデルは適合する内装が廃版になっています)。
内装はネットでも購入ができますが、それぞれのモデルによって適合する内装が決まっています。
きちんとメーカーの適合表をチェックして、互換性を確認してから購入するようにしましょう。
基本的には、チークパッド(頬の部分)とセンターパッド(はちの部分)で別々に交換ができるようになっているものが大半です。
適合を調べるのは大変なので、主要メーカーのHPを載せておきます。購入前にチェックしてみてください。
◆SHOEI
内装サイズ早見表≫公式ページ
◆Arai
サイズ調整表≫公式ページ
モデル別内装交換表≫公式ページ
◆OGK
※良いページが見つからなかったのですが、各モデルの取扱説明書の中に内装の互換性についての記載があります。≫公式ページ
また、ヘルメットの調整は、プロに任せることができれば一番おススメです。
大手のバイク用品店では、フィッティングサービスを行っており、各ヘルメットメーカーの講習を受けたスタッフがいれば、認定ショップになっています。
基本的には新規購入時のフィッティングサービスですが、そのお店で購入したヘルメットの場合には、購入後も調整をしてくれる事も多いです。
一度相談してみると良いでしょう。
NAPS フィッティングサービス≫公式ページ
2りんかん フィッティングサービス≫公式ページ
南海部品 フィッティングサービス≫公式ページ
ライコランド フィッティングサービス≫公式ページ
内装を変える前に試してみたい事
内装の交換をする場合には、当然ですが費用が掛かります。
SHOEIのホームページ(サイズについての質問)に、興味深い事が書いてありましたので、内装交換の前に試してみてはいかがでしょうか。
効果があった方も居るようです。
Q:全体的に被り心地はよいのですが、長時間被っていると、こめかみあたりが痛くなります。こめかみのあたりだけをゆるくすることはできますか?
A:こめかみに限らず、長時間ヘルメットを被っていて部分的に痛みを感じる場合、その部分が他の部分に比べて圧迫が強い、もしくはヘルメットの重さが集中していることが考えられます。以下の方法をお試しください。
引用:SHOEI
1:ヘルメットの天井部分にハンカチや薄手のタオルを四つ折にして被ってみます。
2: こめかみ部分の痛みがとれたら、そのタオルの厚みと同じ位の市販のウレタンスポンジを、内装の裏側に貼り付けてください。
Arai頭とSHOEI頭
真偽のほどは定かではありませんが、ヘルメットのフィッティングに関して、バイク乗りの間でよく言われている話があります。
ヘルメットの有名メーカーであるArai(アライ)とSHOEI(ショーエイ)ですが、ヘルメットの内部の形状が若干異なるそうです。そのため、アライのヘルメットの方が合う人がいたり、SHOEIのヘルメットの方が合う人がいるという話です。
各メーカーからの公式な見解がある訳ではありませんので、本当のところはわかりません。
ただ、
ずっとAraiのヘルメットを使っていたけど、SHOEIに変えたら頭痛がするようになった。
とか、逆に
Araiヘルメットで頭痛がしていたけど、SHOEIに変えたら頭痛にならなくなった。
という話があるのも事実です。
色々試してみても、ヘルメット装着時の頭痛が解消しなければ、思い切って他メーカーに変えてみるのも選択肢のひとつかも知れません。
まとめ
バイクの乗る時にはヘルメットは欠かせません。
法律上の問題もありますが、何より命を守るものだからです。
そういう面でも、しっかりとサイズのあったヘルメットを使用することは重要です。また、頭の痛みを感じながらツーリングをしていても、楽しさは半減してしまうでしょう。
ヘルメットを被って頭痛がする人は、一度サイズを調整してみてはいかがでしょうか。