※当サイトは、アフィリエイト広告を利用しています

バイクの法定点検は自分でやっても良い?点検整備記録簿の書き方は?

お役立ち情報
スポンサーリンク

バイクは定期点検を行う事が義務付けられています。(法定点検)

そのような中で、

「定期点検って自分でやっても良いの?」

という疑問をお持ちの方も多いようです。

結論から言うと、定期点検は自分で行っても問題はありません。

ここでは、

  • 定期点検を自分で行っても良い理由
  • 自分でやる時の注意点
  • 点検整備記録簿の書き方

にポイントを絞って解説しています。(初心者~中級者向けです)

スポンサーリンク

バイクの法定点検(定期点検)は自分でやっても問題は無い

バイクに乗っている以上は、定期点検を行う義務があります。

これは、道路運送車両法によって定められています。

(定期点検整備)
第四十八条 自動車(小型特殊自動車を除く。以下この項、次条第一項及び第五十四条第四項において同じ。)の使用者は、次の各号に掲げる自動車について、それぞれ当該各号に掲げる期間ごとに、点検の時期及び自動車の種別、用途等に応じ国土交通省令で定める技術上の基準により自動車を点検しなければならない。

引用:道路運送車両法

法律で決められているから、法定点検と言う訳ですね。

※ちなみに、自動車となっていますが、道路運送車両法ではバイクも含まれます。

ただ、条文には「自動車の使用者は」と記載があります。

使用者とはバイクを使う人間であって、バイクショップや整備工場に依頼をしなければならないとは記載がありません。

つまり、自分でやろうが、ショップや整備工場に頼もうが、問題は無いという事です。

実際に、車検をユーザー車検でやる人の中には、自ら定期点検まで行う人も少なくありません。

点検整備記録簿の作成も義務

バイクの定期点検をしたら、「点検整備記録簿」の作成もしなくてはならない事も決まっています。

点検整備記録簿は、その名の通り、「点検や整備を行なった時に内容を記録しておく書類」です。

(点検整備記録簿)
第四十九条 自動車の使用者は、点検整備記録簿を当該自動車に備え置き、当該自動車について前条の規定により点検又は整備をしたときは、遅滞なく、次に掲げる事項を記載しなければならない。

引用:道路運送車両法

また、法律からの引用になるので少々難しくなってしまいますが、簡単に言うと

「ちゃんと定期点検を行って、やったら点検整備記録簿に書いておきなさいね」

という事です。

バイクショップに定期点検をお願いすると、記録簿も書いてくれるのが普通。

ただ、自分で定期点検をするなら、記録簿も自分で書かないといけないという事になります。

点検整備記録簿は、取扱説明書やメンテナンスノートに付属しているケースが多いので、取説やメンテナンスノートを持っている場合には確認してみると良いでしょう。

もし、中古バイクを購入して、点検整備記録簿が無かった場合には、運輸局(陸運局)で入手ができますし、筆者が個人使用目的で作成したものをアップしておきます。

点検整備記録簿

この記録簿は、「点検整備記録簿_別表7」をもとにBike-Sup運営者が個人的に使用することを目的に作成したものです。自己責任で利用する事は構いませんが、直リンクや転載・配布は禁止させて頂きます。

点検ができない項目もある?

点検整備記録簿を見ると、どこを点検しなくてはならないかが一目瞭然です。

記録簿に沿って、ひとつずつ点検をしていけば良いという事になります。

ただ、中には専門の設備が無いと点検ができないものもあります。

例えば、排ガス検査。

「CO、HC(一酸化炭素、炭化水素)の濃度」と言う項目があります。

これが自分でできる人は、実家が整備工場とか・・・かなり限られてしまいます。

ただ、「点検」という意味合いで言えば、おおむね自分でチェックすることはできるでしょう。

点検ができても「整備」が難しい項目は多い

前述の排ガスのような項目でなければ、「点検」自体は自分でできる項目も多いでしょう。

たとえば、「かじ取り装置」の点検項目で言えば、

  • ハンドルの操作具合
  • フロント・フォークの損傷
  • フロント・フォークのステアリング・ステムの取付状態
  • フロント・フォークのステアリング・ステムの軸受部のがた

という点検項目があります。

それぞれ、問題がないかチェックする事はできますよね。

ただ、不具合が見つかった時の「整備」は別物です。

ステアリングステムに「がたつき」があった時に、ベアリングの交換が必要になると、この作業ができる人は一気に減るのではないでしょうか。

このように、「点検」はできても「整備」は難しいという項目は結構あります。

このような時は、

「自分で点検をして、不具合が見つかった箇所の整備をショップに依頼する。」

こういった方法も取れるという事ですね。

ただ、「点検の結果、正常かどうか」の判断が不安な人や、良くわからないという人はショップにお願いしたり、バイクに精通している人と一緒に点検する事をおすすめします。

また、点検記録簿に記載されている単語の意味が分からない場合は、ショップに任せるべきでしょう。

バイクの点検整備記録簿の書き方は?

点検を自分で行うのと同様に、点検整備記録簿も自分で記載しても問題はありません。

実は、点検記録簿の書式はいくつかあるのですが、ほとんどがチェック式の記録簿になっています。

記録簿の空いている箇所を埋めていけば良いだけです。

ひとつの事例を見てみましょう。

(※例では、わかりやすいように赤で記載していますが、黒のボールペンで記入するのが一般的です。)

青い枠で囲んである部分に従って、各項目にチェックを入れていきます。例えば、

  • 点検して良好なら「✓」
  • 交換したら「×」
  • 調整したら「A」

という事ですね。

また、車体番号や、点検した人の名前、点検日などを記載する箇所もあります。基本的には空欄を埋めていけば問題ありません。

ユーザー車検で、自分で車検を受ける時には、自分で点検して記録簿も書く方も多いです。

ただ、点検していない部分まで(適当に)チェックをしていくのはおすすめできません。

前述の排ガスの濃度などを適当に書いてしまうのはやめましょう。

ユーザー車検の時に、あまり空白だらけでは確認される事もありますが、数カ所空白があるくらいであれば特に問題になる事もないでしょう。

本来、車検と法定点検は別物なので、車検後に定期点検をする「後整備」と言う形でも車検が通ってしまうのも実情です。

バイクショップに点検を依頼するメリット

ここまでの話の流れとは、矛盾してしまいますが、できれば定期点検はバイクショップなど「プロ」に依頼することをおすすめします。

当然、定期点検をショップに依頼すると、費用が掛かります。

ただ、その分バイクに精通したプロのメカニックが、バイクの状態を診断してくれると言う事は非常にメリットがあります。

  • バイクの状態を的確に判断できる
  • 故障の原因になるような劣化や不具合を早めに発見できる
  • 点検後の整備や自分ではできない整備も依頼できる

やはり、技術面や経験では、一般のユーザーよりは間違いなく秀でているでしょう。

もちろん、自分でバイクの状態をチェックできるようになることは素晴らしい事です。

また、ある程度は、自分で点検ができるようになるべきとも言えます。

ただ、よほどバイクに精通している場合でなければ、2回に1度はショップに見てもらう等、定期的に専門家のチェックを受けておくと良いでしょう。

きちんとした点検整備ができておらず、大きな故障や事故を起こしてしまったという例は枚挙に暇がありません。

まとめ

  • バイクの法定点検は自分でやっても問題ない
  • 点検整備記録簿も自分で作成しても問題ない
  • バイクの点検を自分でやるのは良い事だが定期的にプロ(ショップ)にも点検してもらうのがおすすめ

一番大事なのは、定期点検をちゃんと行う事です。

また、定期点検と言うと12ヶ月点検や24ヶ月点検を思い浮かべますが、本来は日常点検もしっかりと行うのがベストです。

バイクに乗る前に、灯火類(ウインカーやブレーキランプ)やブレーキ液、冷却水やエンジンオイル、それからエンジンの調子くらいはチェックする癖が付くと、安全面や故障予防にはとても効果的です。

ぜひ、日常点検も意識して楽しいバイクライフを送ってください!

※本記事は2019年6月に記載しています。ご活用の際は、有用性をご確認くださいますようお願い致します。