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バイクのマフラーの選び方!種類や素材を詳しく解説

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バイクのマフラー交換は定番のカスタムのひとつです。

ただ、マフラーを変えようと思った時には、色々な種類があることに気づきます。

形も違えば、素材も違うため、「どれを選んだら良いのかわからない」と言う人も多いのではないでしょうか。

そのため、ここでは、

  • バイクのマフラーの種類について
  • マフラーの種類別の特徴
  • 社外マフラーの選び方

などについて、詳しく解説しています。

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バイクのマフラーの種類はどんなものがある?

バイクの社外(カスタム)マフラーの種類には、大きく

  • 形状
  • 素材

の違いがあります。

形状については、サイレンサーのみなのか、それともエキパイも含めたフルエキゾーストなのか。

素材については、マフラーがどんな素材でできているかと言う事です。

この種類に違いによって、特徴も価格も全く異なってきます。

そのため、マフラーを交換するときには、それぞれの特徴を把握しておくことが必要と言うわけですね。

バイクのマフラーの形状の違いと特徴

バイクのマフラーはサイレンサーとエキパイという部分で構成されています。

サイレンサーとは、マフラーの端っこ(先端)に付いている、消音機能をメインとした部分。

エキパイとはエキゾーストパイプの略で、エンジンから排出される排気ガスを逃がすためのパイプの部分のことを指します。

この、サイレンサーのみを交換するマフラーを「スリップオンマフラー」

サイレンサーとエキパイまで交換するマフラーを「フルエキゾーストマフラー」(フルエキ)

と呼びます。

つまり、マフラーを交換(購入)するときには、まず形状の種類として

  • スリップオンマフラー
  • フルエキゾースト(フルエキ)マフラー

の2つがあると言う事です。

スリップオンマフラーは、サイレンサー部分のみの交換なので比較的交換が簡単です。また、当然エキパイの部分がありませんので、フルエキよりも安価でマフラー交換ができます。

一方、フルエキの場合には脱着が大変で、価格も高額になると言う事ですね。

それから、マフラーを交換することで軽量化が可能です。

素材によっても軽量化の幅は異なりますが、当然エキパイも交換できるフルエキのほうが大幅な軽量化ができると言う事になります。

また、マフラーを交換すると言う事は、排気効率が変わる可能性があると言う事がポイント。

高性能のフルエキを装着する場合には、エンジンのセッティングをしないと性能が発揮できないばかりか、逆に低下してしまう事もあり得ます。

一方、(車検対応のマフラーを選ぶという前提ですが)、最近のスリップオンマフラーであれば、特にセッティングなしでも問題ないことも多いです。

もし、取付け面も含めて、不安が多い時にはショップに相談してみると良いでしょう。

マフラー交換の目的がドレスアップや音の場合には、スリップオンのマフラーを選ぶのがおすすめです。

一般的なフルエキとスリップオンの違い】

フルエキゾースト
(フルエキ)
脱着が大変
価格が高額
大幅な軽量化ができる
音やフィーリングが変わる
セッティングの調整が必要になることも多い
スリップオン 脱着が簡単
フルエキより安価
軽量化ができる
音やフィーリングが変わる
セッティングの調整が不要なことも多い

バイクのマフラー素材の違いと特徴

マフラーを選ぶときのもうひとつのポイントが素材

マフラーの素材は、

  • スチール
  • ステンレス
  • チタン
  • カーボン

の4つが主流です。

どのような素材が使われているかで、その特性が大きく異なると言うわけです。

あくまで一般論になりますが、それぞれの特徴は以下の通りです。

スチール

スチールは鉄を主成分に、微量の炭素を合成した合金。

鉄よりも強度があり、昔からマフラーの素材に使われてきた素材です。

錆がでるので、メッキ加工されているマフラーが多いのも特徴。

また、他の素材に比べると重いため、軽量化を目的にする場合にはあまり選ばれません。 ただ、安価で購入できることと、低めの音が出ることで根強い人気もあります。

ステンレス

鉄の強度を高めたスチールに、ニッケルなどの元素を加えた合金鋼で、錆にくいという特徴があります。

また、鉄よりもさらに強度が出せるため、薄く加工ができます。

そのため、軽量化ができると言う事で、社外マフラーでも多く使われている素材。

価格も安価で購入でき、定番の素材です。

チタン

チタンは、強度が高い、軽い、耐食性が高い(錆びにくい)と言う特徴を持つ素材です。

比重は鉄の約半分ほどしかなく、チタンマフラーは大きな軽量化が実現できます。

そのうえ錆にも非常に強く、強度も申し分ありません。

また、熱処理をすることで鮮やかな焼き色を付けることができます。

綺麗なグラデーションの焼き色がついたマフラーは、一目でチタン製とわかります。

ただ、優れた特性を持つ分、価格は高額になります。

カーボン

カーボンはカーボンファイバー(炭素繊維)のこと。

特徴は軽くて強いと言う事で、比重は鉄の1/4、比強度は10倍あると言われています。

ただ、強度はあるものの、金属と違い粘りがないために割れることも。

耐熱性にも優れているので、マフラーにも使用されますが非常に高価なため、外側のみカーボンというマフラーも少なくありません。

また、カーボン素材独特の模様は非常に人気があり、ドレスアップ目的でも選ばれる素材です。

【各素材の比較】

  スチール ステンレス チタン カーボン
軽さ ×
価格(安さ) × ×
錆びの耐性 ×
強度 △(※)
※カーボンは素材自体の強度は非常に高いのですが、割れることがあります。

チャンバーとマフラーの違いって何?

マフラーではなくて「チャンバー」という物があります。

これは、主に2サイクルのエンジンの混合気の充填効率を高めるための膨張室のこと。

エキパイと一体化していることが一般的です。

4サイクルのマフラーと違って、入り口と出口が絞られている独特の形状をしているのもチャンバーの特徴。

マフラーのエキパイの真ん中あたりが膨らんだような形状になっています。

2サイクルと4サイクルでは吸排気の仕組みが異なるのですが、2サイクルの場合には社外チャンバーに交換することでパワーアップができると言う事です。(キャブのセッティングも必要)

原付スクーターでも、オフロードバイクでも、レプリカでも、車種は選びませんが、2サイクルエンジンのバイク専用の部品とうことです。

バイクのマフラーの選び方

マフラーの種類を把握したうえで、どのようなマフラーを選ぶのが良いのでしょうか。

マフラー選びは、目的によって変わってきます。

例えば、

  • 見た目をカッコよくしたい(ドレスアップ目的
  • 排気音を変えたい
  • 走行性能を上げたい

それぞれの目的によって、選ぶマフラーが変わってくると言う事ですね。

ドレスアップ重視なら、スリップオンでも充分だと思います。

その中で、どんな素材にするかを考えると良いでしょう。カーボンやチタンを選ぶと、高級感が出ます。

また、マフラーのメーカーなども検討するのも良いと思います。

マフラーについているロゴも、ドレスアップには一役買ってくれます。

好きなメーカーのマフラーを選ぶというのもおススメです。

関連記事バイクのマフラーメーカー17社を一気に紹介!

本格的に走行性能を上げたい場合には、フルエキゾーストを選ぶ方が良いでしょう。

ただ、エンジンのセッティングも関わってきますので、ショップに相談しながら決めることをおすすめします。

また、排気音を変えるにはスリップオンのマフラーでも充分変わります。

ただ、それぞれの具体的なマフラー音は、実際に取り付けて聞いてみないとわかりません。

全てではありませんが、最近はYOU TUBEなど動画でアップされている事も多いので、一度チェックしてみると良いかもしれませんね。

それから、予算面も重要です。

チタンのフルエキゾーストマフラーを選ぶと、15万~20万円くらいはします。

どうしてもチタンにしたいならスリップオンにすることで、コストを下げることもできます。

逆にどうしてもフルエキにしたい場合には、ステンレスにすることでコストを下げられると言う事ですね。

価格は、形状×素材の組み合わせで変わると言う事ですね。(あとはメーカーによっても差があります)

マフラーを買うときは適合車種と保安基準にも注意

社外(カスタム)マフラーを選ぶときには

  • 適合車種
  • 保安基準

のふたつにも注意が必要です。

マフラーごとに、適合する車種と年式が決まっていますので、自分のバイク用のマフラーを購入するのが前提です。

「年式違いで合わない」と言う事もあるので、気を付けましょう。

また、特に車検のあるバイクの場合には、保安基準(車検に通るかどうか)も重要です。

排ガスの規制や騒音の規制は、バイクの年式ごとに異なります。

せっかく購入したマフラーが、車検に通らないと言う事にならないようにしましょう。

もし、不安な時にはショップに相談することもおススメです。

関連記事バイクのマフラーの保安基準

参考JMCAサイト

まとめ

  • マフラーの種類は形状と素材で異なる
  • 形状はフルエキとスリップオンタイプがある
  • 素材はスチール、ステン、チタン、カーボンの4つが主流
  • 目的によって購入すべきマフラーは変わる

マフラーを変えると、音も見た目も変わりますので、やっぱり気分が上がります。

とは言え、マフラーは安価なパーツではありません。

ぜひ、色々と吟味しながら、自分のお気に入りのマフラーを選んでみてください。

※本記事は2019年8月に記載しています。ご活用の際は、有用性を確認くださいますようお願い致します。