バイクにはリフレクター(後部反射器)を付けなくてはいけません。
これは、道路運送車両の保安基準で義務付けられています。
しかしながら、あまり認知されていないのも事実で、
「リフレクターが無いと違反なの?」
「オレンジのレンズでも大丈夫?」
「色々と決まりがあるって聞いたけど?」
こんな疑問も多いようです。
そのため、ここではバイクのリフレクターの保安基準や車検・違反について詳しく解説しています。
バイクに「リフレクター」が無いと違反になる
リフレクター(後部反射器)をバイクに設置しなくてはならない事は、道路運送車両の保安基準に明確に記載されています。
つまり、法律で決まっていると言う訳ですね。
そのため、リフレクターが無い状態であれば保安基準に適していないという事で「整備不良(尾灯等)」に該当してしまいます。
罰則としては、違反点数1点・反則金6,000円(二輪車)。
もしかしたら、リフレクターが付いていなくても、警察官(白バイなど)に停められた事が無いという人も居るのではないでしょうか。
ただ、違反である事は間違いなく、実際に切符を切られた人も数多くいます。たまたま、気付いていなかったか、面倒なので見過ごしたと言うのが現実でしょう。
基本的には、マフラーの音量などよりも、リフレクターは視認できるので停められやすいのは間違いありません。
リフレクターが付いていなければ、違反になるという認識はしておきましょう。
リフレクターが無いと車検には通らない
バイクの場合には251㏄以上だと車検がありますよね。
車検という制度は「きちんと保安基準に沿っているか」を検査する制度です。
なので、当然リフレクターが無いと車検に通りません。
むしろ、ユーザー車検では(知らずに)リフレクター絡みで落ちる人も多いのです。もし、これからユーザー車検にチャレンジしようとする人は、くれぐれも気を付けてください。
テープや貼り付け式のリフレクターでも大丈夫?
カスタムショップなどが車検を通すために、簡易的なリフレクターを使用することがあります。
テープ状のものや、反射板を両面テープで貼り付けるタイプ。
これで車検を通しているので、 「テープ式や貼付け式でも問題は無いのか」実際に聞いてみたことがあります。
その時の答えは、
との事でした。
また、車検時だけでなく、普通の時でも「基準を満たしていれば」テープや貼付け式でも、違反になる事は無い(はず)だそうです。
ただ、取れやすい事は否めないので、できれば避けた方が良いとの事。
たまたま警察に停められた時に、落ちて付いて無いかも知れないので・・・
ちなみに、車検の有無に特化していますが、250㏄でもリフレクターが無いと違反になりますので注意してくださいね。
バイクのリフレクタ―の基準は面積・位置・色!
では、実際に定められているバイクのリフレクターの保安基準を見てみましょう。
次の3点です。
ひとつ目は、バイクの真ん中に1.5m以下の高さで付けてくださいね。という事。
ふたつ目は、本来は「夜に後方150mの距離から走行用前照灯で照らしたときに、その反射光を確認できるものであること。」とあるのですが、数値化すると10㎠の面積があればOKだそうです。
みっつ目はそのまま。赤いレンズ(色)でないとダメなので、オレンジや黄色だとNGです。
以上を満たしているリフレクターであれば、車検が通らない事や違反で捕まる事はありません。
テールレンズと一体型のリフレクター
昔のバイクには良くありましたが、テールレンズの中にリフレクターが入っている一体式のタイプ。
この場合は、特に問題はありません。あくまでも、位置と面積と色が重要だという事ですね。
もちろん、最近のバイクでも、一体型であれば基準さえクリアいていれば大丈夫です。
ただ、良くあるのがテールランプのレンズをクリアに変えてしまい、失敗するケース。リフレクターが一体だと、レンズをクリアにしたら、「赤」でなくなってしまいます。
当然、保安基準が不適合になってしまうという事ですね。
リフレクターが付いていない人におすすめ
ここまでで、「リフレクターが付いていない!」と言う人は、何かしら探して付ける事をおすすめします。
車検もそうですが、こんなことで違反になっても面白くないです。
各メーカーから、汎用品もたくさん出ていますし、それほど高額なものでもありません。
おすすめをいくつか紹介しておきます。
DAYTONAスリムリフレクターキット
ナンバープレートの下に噛ませるだけで、スリムなリフレクターが簡単に付けられます。
もちろん、面積や色など保安基準に適合で車検もOK。ECE規格、SAE規格もクリアしているリフレクターキットです。126㏄超ナンバー用
これは筆者も使用しているイチオシです。
ACTIVE リフレクターキット TYPE-3 スリム
こちらもパーツメーカー「アクティブ」さんのリフレクターKIT。125cc超のバイク用ですが、車種を選ばない汎用品。
もちろん、車検OKの保安基準適合品です。
フェンダーレス化によってリフレクターが無くなってしまった方にもおすすめ。
まとめ:リフレクターが無いのは違反だし危ない
リフレクターの本来の目的は、安全性の確保です。
この記事では、「車検に通らない・違反になる」という事を中心に解説しましたが、前提としては「リフレクターは無いと危ない」という事です。
なので、「ちゃんと視認できるようにしてくださいね」という事が保安基準に盛り込まれているという事です。
もし、付いていないのであれば、早めに付けることをおすすめします。