バイクは積載スペースが少ない乗り物です。
そのため、シートバッグやサイドバッグを利用している人も多いのではないでしょうか。
ただ、
「もう少しだけ積載容量を増やしたい!」
「日帰ツーリングなのでちょっとした荷物だけ積みたい!」
と言うケースもあると思います。
そんな時に便利なのがタンクバッグ。
バイクの燃料タンクの上に固定するタイプのバッグですね。
それほどたくさんの荷物が入るわけではありませんが、簡単に荷物を取り出せるので、ツーリングにはとても便利なアイテムのひとつと言えるでしょう。
ここでは、
などについて解説しています。
バイクにタンクバックが便利な理由
冒頭にも触れたとおり、バイクの難点のひとつは積載スペースが少ないこと。
そのため、宿泊を伴うツーリングの時には、サイドケース(バッグ)やリアボックス、ツーリングバッグなどを活用して荷物を積みますよね。
バンクバッグは、これらのバッグやケースに比べると容量は少ないのですが
と言うような特徴があります。
バイクの荷物はほとんどが自分の後ろに積んでいます。
そのため、荷物を出そうとする時には一度バイクを降りる必要がありますよね。
ただ、タンクバッグは目の前にあるので、信号待ちなどでも簡単に荷物が出せます。
飲み物や日焼け止め、小銭など頻繁に取り出すものを入れておくと非常に便利。
また、クリアポケットが付いていれば、地図やスマホもバイクに跨ったまま確認ができます。(走行中は危ないのでやめておきましょう!)
大きさも色々あり、スマホ用程度の大きさから、20L以上のタイプまで。
日帰りなら、タンクバッグだけでも良いでしょうし、宿泊ならシートバッグなどと併用しても良いでしょう。
それから、取付が簡単なこともメリットでしょう。
特に大きな加工も必要なく、タンクに気軽に装着ができます。
このように、タンクバッグは非常に便利なアイテムなのです。
タンクバッグを選ぶときのポイント
タンクバッグはバイクに特有のものですが、選ぶときにはいくつかのポイントがあります。
具体的には
等をチェックしておくことが必要です。
それぞれ、補足しておきますね。
タンクバッグの取付は「磁石式」か「吸盤式」が主流
タンクバッグは、
の4つの方法があります。
主流と言えるのは、「磁石式」と「吸盤式」でしょう。
「磁石式」の場合には、強力なマグネットで固定するので、タンクが鉄製でないと使う事ができません。
また、磁石に砂鉄などが付いていると、タンクに傷をつけてしまう恐れがあるので、脱着時には注意をする必要があります。
磁石が付く場所に養生テープなど貼って対策をしているライダーも居ますね。
一方で、「吸盤式」の場合には、比較的タンクを選びません。
タンクの表面が樹脂製のタンクでも、鉄製のタンクでも、吸盤が付く面が平面であれば、しっかりと固定することができます。
ただ、経年劣化で吸盤の吸着力が落ちてくることがあります。この場合には、吸盤の交換が必要になります。
その他には、ベルトで固定するタイプや、アタッチメント式のタンクバッグがあります。
アタッチメント式はGIVIのものが有名ですが、燃料タンクにアタッチメントを装着しておくことで、磁石や吸盤、ベルトなしで装着が可能です。
ただ、購入時は適合車種には注意する必要があります。
タンクバッグの容量
タンクバッグの用途によって、バッグの容量も考慮しましょう。
良く売れているものは5~10L前後のものが多いです。
ただ、3Lくらいの小さなものや、スマホ程度しか入らない容量のものもあります。
逆に15~20L以上の大容量タイプもあり、1泊程度なら充分足りてしまいそうなサイズも。
(大きいものは磁石や吸盤だけだと不安定になりがちなので、ベルトも併用のものがおすすめです。)
また、「マチ」が広がって容量が可変できるタイプのタンクバッグも人気です。
どれくらいの荷物を入れる予定なのか、使い道によって容量を決めると良いでしょう。
容量はバイクのタイプも考慮して選ぼう!
タンクバックの大きさ(容量)を決める時には、自分のバイクのタイプも考慮しましょう。
例えば、大きな容量のものが欲しくても、セパハンのバイクやSSなど「前傾姿勢」になるバイクには適していません。
運転時に大きなタンクバッグだと邪魔になってしまいます。
そのため、あまり厚さ(高さ)のないものを選ぶと良いでしょう。
逆に、アドベンチャー系やツアラー系なら大きくても問題はないと言えます。
また、オフロード車専用のタンクバッグなどもあります。
単純にバッグの大きさだけでなく、バイクに取付けたときの状況もイメージすると良いでしょう。
クリアポケットの有無やポケットの位置
タンクバッグのメリットのひとつが、「使い勝手」です。
そのため、どれだけ使いやすいかと言うのもポイントです。
例えば、
という感じです。
地図派の人であれば、ツーリングマップルを入れると言う人は多いでしょう。
多いのは、 ツーリングマップルはちょうど入っても、ツーリングマップルRだと入らないと言うケース。地図派の人は特に、ポケットの大きさは事前にチェックしておくと良いでしょう。
また、最近はETCを付けている人が多いですが、地方の有料道路ではETCが非対応のところもまだまだあります。
小銭が出せるようなポケットも必須ですね。
防水性とレインカバーの有無
ツーリング中には、急な雨にやられることもあります。
タンクバックの防水性や、レインカバーの有無もチェックしておきましょう。
完全防水のものは少ないですが、スマホ専用のタンクバックであれば防水性能は必須です。
また、ある程度の容量のものは「レインカバー」が付属されているものも多いので、カバーの有無も確認しておきましょう。
おすすめのタンクバッグ厳選5点!
基本的には、一番おすすめの5~10Lくらいのものを中心に紹介しています。
スマホにおいては、スマホホルダーを利用する人が多いでしょうし、20Lを超えるような荷物があるときには、シートバッグやサイドケースとの併用がおすすめだからです。
ちなみに余談ですが、バイクには積載制限がある事も知っておくと良いかもしれませんね。
関連記事≫バイクの荷物の積載制限!【高さ・幅・長さ・重量】を詳しく解説
おすすめ①タナックス(MotoFizz)スラントタンクバッグ MFK-084
ツーリング用のバッグと言えば、タナックスのモトフィズと言う名前は必ず上がってきますよね。
スラントタンクバッグは、汎用性・利便性も高いタンクバッグです。
容量は5.1Lで日帰りのツーリングやシートバッグとの併用にピッタリのサイズ感です。
薄型のタイプなので、スポーツタイプのバイクでも運転の邪魔にならない事もポイント。
グローブをしたままでも開閉がしやすい設計になっています。
おすすめ②コミネ ツーリングタンクバッグ SA-214
コスパの良いバイク用品と言えば、コミネさん。
タンクバッグもリーズナブルで人気がある商品です。
容量は5.2~7.8Lの可変タイプなので、荷物が増えた時にも対応が可能。
クリアポケットやミニポケットなど、タンクバックの基本的な機能は押さえています。
マグネット式ですが、付属の取付ベルトを使用することで、リアシートなどにも取り付ける事が可能です。
おすすめ③タナックス (MotoFizz)マグレス 5500S MFK-188
マグネット式ではなく、吸盤式を探している人におすすめなのが、タナックスの「マグレス」。
6個の吸盤で固定するタイプですが、安心の日本製吸盤を使用しています。
万が一の時のセイフティベルトが付属しているのも安心。
ちなみに、タナックスさんでは吸着力が落ちて来たときのために、交換用の吸盤も販売しています。
容量は5.5~11Lの可変式なので、急に荷物が増えた時にも応用が利くのは便利ですね。
おすすめ④GIVI タンクロック ST602
最近ジワジワと人気が出てきているのが、アタッチメントタイプのタンクバッグ。
いくつかのメーカーが出していますが、人気なのはGIVI。
トップケースなどで、誰もが知っているブランドですね。現在はデイトナさんが扱っています。
専用のアタッチメントで固定されるので、砂や砂鉄(磁石式)によるタンクの傷や、吸盤の跡が付くのが心配・・・と言う人にもおススメです。
(もちろん、磁石式や吸盤式だと、必ず傷や跡が付くと言うわけではありませんよ。使い方に注意すれば問題ありません)
バッグ自体は、さすがGIVIさんという創り込みです。
ショルダーベルトも付属しているので、バイクを降りた時の持ち運びも楽になっています。
また、今回おススメするST602は4Lのタイプですが、もっと大きいものもありますよ。
また、注意してほしいのは、タンクキャップ側に取付ける「別売りのイージーロック」が必要な事です。
このイージーロックは車種ごとに適合がありますので、自分のバイクに合うものを買う必要があると言うことですね。
車種ごとの適合はデイトナさんのHPで確認ができます。
おすすめ⑤タナックス (MotoFizz)オフロードタンクバッグ3 MFK-082
オフ車に乗っている人におすすめのタンクバッグがこちら。
オフ車のタンク形状に合わせて作られた、専用設計です。
ハードなオフロード走行を想定して、強力マグネットとベルト止めの併用になっています。
固定ベルトは車体に固定するタイプと、シートに固定するタイプの2種類が付属するので、車種や好みに合わせて選択できるのもポイントです。
容量は控えめの4.5Lですが、マップケースやフロントポケットもあります。
その利便性から、オフ車乗りからの評価が非常に高いバッグですよ。
まとめ
タンクバックは、装着時の見た目がイマイチと言う人も多いのですが、それを加味しても利便性は抜群です。
ただ、よく聞くのは「マグネット式でタンクに傷が付いた」という話。
この原因は、タンクと磁石の間に砂(砂鉄)が入り込むことが原因です。
そのため、装着する時には、しっかりと砂を落とす事を心がけるようにしましょう。