バイクを買うのは、安い買い物ではないですよね。
そのため、実際に買う前に「試乗」をしてみたいという人も多いのではないでしょうか。
ディーラーには試乗車が置いてありますし、色々な所で試乗会イベントも開催されているので、意外と簡単に試乗はできます。
ただ、試乗をすると言っても、
「初心者でも乗らせてくれるの?」
「もし転んだらどうなるの?」
など色々な疑問を持っている方も多いでしょう。
そのため、ここでは
など、バイクの試乗について詳しく解説しています。
バイクの試乗はどこでできる?
まず、バイクを試乗するには、大きく2つの方法があります。
この2つが主流です。
それぞれ補足していきますね。
まず店頭試乗の場合は、バイクショップに新型モデルを中心に試乗車が用意してあります。
(※すべてのショップに試乗車があるわけではありません。)
試乗の流れとしては、基本的に試乗をしたい当日にショップで受付(申し込み)をするのが一般的です。
ただ、なかには事前の試乗予約が必要なケースももあります。
これはメーカーやショップによって異なりますので、事前にホームページや電話などで確認しておくと良いでしょう。
また、昨今はメーカーのホームページで、「試乗車の検索」ができるようになっています。
どのバイク(車種)が、どこのショップで試乗できるのかを調べることができると言うわけですね。
参考までに、各メーカーの試乗車検索ページのリンクを貼っておきますね。
試乗したいバイクがある時は、どこのショップに試乗車があるのかチェックできるのは非常に便利です。
ショップの店頭試乗以外では、イベントで試乗するという方法もあります。
イベントでの市場は、メーカー主導で「試乗会」を開催しているケースもあれば、自動車教習所とショップがコラボして「試乗会」を行っているケースもあります。
「店頭試乗」は一般公道での試乗が中心ですが、イベントでの試乗会はイベント会場内や自動車教習所のコース内での試乗になる事が多いでしょう。
また、イベントの試乗の場合、ひとつのメーカー(車種)に限らずたくさんの試乗車の乗り比べができる事が多いので、人気が高いのも特徴です。
イベントの開催情報は常に情報収集が必要ですが、メーカー主導のイベントであれば、メーカーのHPでの告知は必ず入ります。
バイクの試乗は初心者でも乗れる?
初心者でも、バイクの試乗をする事はできますので心配は要りません。
そもそも、何故メーカーやディーラーは試乗をするのでしょうか?
ひとことで言えば、バイクを売りたいからです。
こういう目的があるからですね。
実は、ショップが試乗車を用意するには、非常に大きなコストが掛かるのです。
もちろん試乗車はショップが費用を負担します。新車をわざわざ試乗車(中古車)にして、保険などにも加入しなくてはなりません。
コストを掛けてまで試乗車を用意するからには、やっぱり一人でも多く乗ってもらって、バイクを買ってもらう必要があると言うわけですね。
つまり、初心者でも試乗をしてくれる人は大歓迎なのです。
(※厳密には、メーカーとの契約で「試乗車を用意しなくてはならない」と言う約束があったりもします。)
また、なかには初心者だとわかると嫌な顔をするディーラーもいるのは事実です。
ただ、こういうディーラーは極めて少数なので、あまり気にする必要はありません。
初心者の場合にはスタッフが先導して一緒に走ってくれるディーラーもあります。
全てのディーラーに当てはまる訳ではありませんが、不安がある場合には、相談してみても良いでしょう。
未成年でもバイクの試乗はできる?
残念ながら、未成年の場合には試乗ができないケースがほとんど。
なぜなら、未成年だと事故や転倒があった時に責任が取れないからです。
このあとの項で説明しますが、試乗の際には試乗の規約(誓約書)にサインをするのが一般的です。
ただ、実は未成年の場合には、サインをしても書面の効果がないのです。
これはバイクの試乗に限った話ではなく、「未成年者契約の取消し」と言うのが民法5条で決められているからですね。
ただ、例外として、親権者が一緒に行くと試乗ができる場合もあります。(同意書でも可能な場合もあり)
そのため、もし未成年の場合は「親と一緒ならば試乗が可能なのか」ショップに確認してみると良いでしょう。
試乗で転倒したときにはどうなる?
通常、試乗をする時には申込書を記載するようになっています。
その際には一緒に誓約書へのサインが求められます。
誓約書には色々な記載がありますが、ポイントになるのは
という内容が必ず記載されています。
つまり、試乗中に事故や転倒でバイクに傷を付けたり壊してしまった場合には、弁償しなくてはなりません。
また、自分がケガを負ってしまった時にも、治療費などは全て自己負担ですね。
通常、ディーラーの試乗車は、ほぼ100%保険に加入しているはずです。
ただ、加入していたとしても補償内容は「対人・対物」のみである事が多く、バイクや搭乗者への補償はされない保険がほとんどです。
ショップが試乗車にあらゆるケースに対応できる保険を掛けるのは、あまりにもコスト(保険料)が膨らんでしまうので、ほぼ不可能と言うことです。
(これを聞くと、試乗が怖くなってしまう人も居るかも知れませんね・・・。)
なかには、軽微の立ちごけでエンジンガードやグリップエンドの軽い傷なら、多めに見てくれるディーラーもあります。
また、全額ではなくて、一部の弁償だけで済むケースもあります。
ただ、試乗で転倒した時には
が基本となっている事は把握しておきましょう。
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バイクの試乗に料金は掛かる?
ディーラーやショップの店頭試乗の場合には、基本的に無料で試乗できることがほとんどです。
ただ、なかには有料での試乗にしているショップもありますので事前に確認をしておくと良いでしょう。
また、高速に乗ったり、3~4時間の試乗ができるコースを用意しているディーラーもあります。この場合には数千円掛かる事が多いです。(もはやレンタルに近いですね・・・)
一方、イベントの試乗会の場合は無料~1,000円程度で試乗できます。
イベントの主催者によって変わってきますので、都度確認しましょう。
バイクの試乗をするのに必要なものや服装は?
試乗する時に必要なものとしては
が必要です。
また、ヘルメットとグローブは貸出しをしてくれるショップやイベントもあります。
ただ、慣れているメットやグローブの方が安全(安心)でしょう。
既にバイクに乗っている人は、できれば持参することをおススメします。
服装については、長袖長ズボンでないと試乗をさせてくれないケースがほとんどです。
夏などは半袖でもOKな事もありますが、短パンやサンダルだと断られてしまいますよ。
バイク専用のライディングジャケットやブーツである必要はありませんが、肌の露出の無い格好で試乗に臨みましょう。
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試乗しても買わなくて良いの?
「試乗をすると、買わなくてはならない雰囲気になるのが嫌」
こんなことを思っている人も多いようです。
ただ、試乗をしても、買わなくたって何の問題もありません。
むしろ、試乗をしてそのまま買う人の方が少ないです。
試乗する人の多くは、買うか買わないか迷っているから試乗をしに来ます。
乗ってみた結果、「欲しい!」と感じる人もいれば、「イメージと違った!」という人も居るでしょう。
イメージと違った時には、無理して契約する必要は一切ないと言うことです。
ただ、結果的に買わなかったとしても、本気で検討していないのであれば試乗はするべきではありません。
バイクショップとしては言いにくいのですが
これが本音です。
バイクの試乗で注意すべきこと
試乗をする時の申込書や誓約書の内容は必ず確認しておきましょう。
転倒時のバイクの修理負担や事故の際の対応が記載されています。内容に不明点があるなら、必ず聞いておくことが大事です。
また、試乗車の保険の状況も確認しておくべきことのひとつです。
ナンバーが付いていれば自賠責保険には加入しているはずですが、最低限「対人・対物の保険」には加入している試乗車でないと、リスクがかなり高くなります。
転倒時の、バイクの修理費や自分のケガの治療費が自己負担と言うのは、仕方のない事です。
ただ、相手のいる事故を起こしてしまった時に、対人・対物保険が未加入の場合には、莫大な損害賠償を背負う可能性もあると言う事です。
ディーラーの場合には対人対物は保険に入っている事が多いですが、念のため、確認をしておきましょう。
また、中古のバイクショップなどで「ちょっとその辺走って来ても良いよ」なんて気軽に試乗を勧められることもあります。
ただ、こういうケースはそもそも試乗車ではありません。
保険に未加入の場合がほとんどなので、やめておく方が賢明です。
あとは、試乗は無理をしない事。
もちろん、初心者でも試乗はできますが、運転に自信がないのに試乗をすることはおすすめできません。
試乗に行って、実際のバイクを見てみたり、跨ったときに「ちょっと無理そうだな」と思ったらやめておく方が賢明です。
まとめ
バイクを買おうと検討している人は、試乗してみるのも良いと思います。
バイクは安い買い物ではありませんよね。
購入する前に乗り味を体感してみる事は、失敗しないためにも効果的でしょう。
ただ、転倒時や事故の際のリスクがある事は把握しておくベきです。
また、基本的には、メーカーやディーラーは試乗に来てくれることは大歓迎です。
初心者の方でも気軽にショップに行ってみると良いと思います。
試乗するかどうかは、ショップのスタッフと相談して決めるというのもおススメですよ!
※2020年3月に更新しました