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バイクのタイヤ空気圧!適正値や入れ方・頻度を詳しく解説!

タイヤ
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当たり前の話ですが、車と違いバイクにはタイヤが2つしかありません。

そのぶん、タイヤとその空気圧は非常に大事な役割を持っています。

ただ、ひとことで空気圧と言っても、

「バイクの場合、空気圧の適正値はどれくらいなの?」
「空気圧はどれくらいの頻度でチェックすれば良いの?」
「どこで空気を入れられるの?」

こんな疑問もあると思います。

そのため、ここでは

  • バイクのタイヤの適正な空気圧とチェック方法
  • 空気の入れ方や頻度
  • 空気を入れる場所や、あると便利なアイテム

など、バイクのタイヤ空気圧について詳しく解説しています。

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バイクのタイヤの適正な空気圧はどれくらい?

タイヤの空気圧は、敢えて高めにしたり低めにしたりする事もあります。

ただ、これはオフロードを走ったり、サーキットを走ったりするようなケース。

普通に街中を走行する時や、ツーリングに行く場合には空気圧は適正値にしておく事が大事です。

空気圧の適正値とチェック方法

では、バイクの場合、適正な空気圧はどれくらいなのでしょうか?

実は、適正値は車種によって異なります。

例えば、こんな感じ。

ヤマハ:MT-09 の空気圧の適正値
  • フロント 250kPa(2.50kgf/㎠)
  • リア   290kPa(2.90kgf/㎠)
ヤマハ: シグナスXの空気圧の適正値
  • フロント 175kPa(1.75kgf/㎠)
  • リア   200kPa(2.00kgf/㎠)

ちょっと極端な例ですが、かなり違う事がわかりますね。

では、自分のバイクの適正な空気圧を確認するには、どうしたら良いのかという事になります。

簡単なのは、バイクに貼ってあるシールをチェックする方法。

だいたい、スイングアーム・チェーンガードのあたりかフレームに指定のタイヤサイズ・空気圧が記載されたシールが貼ってあります。

これを見ればわかります。

ただ、剥がされてしまっているような場合には、取扱説明書(オーナーズマニュアル)には必ず記載がありますので、こちらをチェックしても良いでしょう。

ちなみに、取扱説明書は、ほとんどのメーカーがホームページ上でダウンロードできるようにしています。リンクも貼っておきますね。

≫ホンダ:取扱説明書ダウンロード

≫ヤマハ:取扱説明書ダウンロード

≫スズキ:取扱説明書ダウンロード

≫カワサキ:取扱説明書ダウンロード

空気圧のチェックはタイヤが冷えている時に!

空気圧をチェックする時には、走行後ではなくて、走る前に確認するようにします。

また、炎天下の中で駐車していた場合も避けるようにします。

と言うのは、それなりに走った後や炎天下に停めておいた時は、タイヤの中の空気が温まって膨張しています。

そうなると、正確な空気圧がチェックできないと言うわけです。

そのため、空気圧のチェックは常温(冷えて)いる時にやるのがセオリーなのです。

タイヤ空気圧の単位

ちょっと補足になりますが、空気圧を確認していると「単位」が気になりませんか?

一般的には、空気圧は

  • kPa(キロパスカル)
  • kgf/cm2(キログラムフォース)

のふたつの単位が併記されています。どちらも圧力の単位です。

厳密には、1 kgf/cm²は換算すると98.0665kPaですが、タイヤの空気圧の場合には100kPaで換算されています。

また、ヨーロッパの方ではbar(バール)がメインで使われていたので、ドカティやBMWの場合にはマニュアルなどがbarで表記されている(いた?)かも知れません。

1 kgf/cm2 = 0.9807 bar

なので、barとkgf/cm2はほぼ一緒ですね。

空気圧の確認の頻度はどれくらい?

何もしていなくても、タイヤからは少しずつですが空気が抜けて行ってしまうものです。

とは言っても、そんなに急激に減る事はありません。(急激に減っていたらパンクを疑いましょう)

そのため、だいたい月に一度くらいの頻度で、空気圧のチェックと(減っていたら)空気を充填すれば良いでしょう。

バイクのタイヤの空気はどこで入れる?

バイクのタイヤに空気を入れるには、

  • 自宅
  • バイクショップ
  • 2りんかんやNAPSなどのバイク用品店
  • ガソリンスタンド

のどこかになるでしょう。

自宅で入れる場合には、エアコンプレッサーがあると楽ですが、持っている人は少ないですよね。

「実は自転車用空気入れでも平気!」と言う話もありますが、あまりおススメはしません。きちんと充填するにはかなり大変だと思います。

もし、普段よく行くバイクショップがあれば、そこに頼むのが一番簡単です。

ただ、行きつけのショップが無ければ、空気だけ入れに行くのは少々気まずいかも知れませんね。(もちろん、快く対応してくれるショップもありますが)

なかには、空気圧のチェックと空気充填で費用をとるショップもありますので、知り合いのバイク屋さんが無ければ、2りんかんNAPSなどの用品店でお願いした方が良いでしょう。

空気圧のチェックと空気の充填くらいなら無料でやってくれます。

※用品店の場合には、セルフコーナーがある店舗もあります。

一番おすすめなのは、ガソリンスタンドです。

ガソリンスタンドには必ず空気圧が確認できるゲージ付きの空気入れ(コンプレッサー)があり、誰でも使う事ができます。

なので、近所のスタンドに行けば空気圧の確認・空気の充填が簡単にできるという事です。

ただ、一点だけ難点があります。

ガソリンスタンドの空気入れは、そもそも車用なので「ホイールやスポーク、ディスクブレーキに干渉して、タイヤのバルブとの空気入れの接続が上手くいかない」事があります。

(セルフで使える用品店の空気入れ・コンプレッサーも同様の場合があります。また、普通に使えるタイプの空気入れもあります。)

そんな時には、このあと紹介する専用のバルブやジョイントをもっていると便利です。

※良くあるガソリンスタンドの空気入れ。このタイプは、バイクだとバルブと上手く接合できない

空気充填や空気圧のチェックの時にあると便利なアイテム

先ほど触れた通り、ガソリンスタンドや用品店のセルフコーナーを利用する時には、空気入れの先端がタイヤのバルブに上手く合わない事があります。

そんな時に便利なのが専用のバルブジョイント

それから、空気圧のチェックに便利なエアゲージを紹介しておきます。

キタコ エクステンション エアバルブ

バルブに角度を付けて外側を向ける事で、ガソリンスタンドや用品店の空気入れ・コンプレッサーでの空気充填を簡単に行う事ができます。

このような後付けバルブは色々なメーカーから出ていますが、キタコのバルブがおすすめなのは「常時装着用」なこと。(他メーカーは付けっぱなしはNG)

そのため、毎回取り外しをする手間が掛かりません。

また、角度が60°、75°、90°の3パターンから選べるのも魅力。1個600円前後なので、前後で1,200円ほど。

デイトナ エアーバルブジョイント

こちらは、空気入れとバルブを繋ぐジョイントタイプ。(筆者も使用しています)空気を充填する時だけ装着します。

携帯しやすいサイズなので、ツーリングの時に携帯しても気になりません。

また、これ一本であれば、家族や友人など、複数のバイクに対応できるのもおススメです。

1,500~2,000円ほどです。

また、空気圧をチェックするなら、エアゲージがあると良いでしょう。

ただ、エアゲージはピンキリです。

性能・機能面を重視するなら、本当はタイヤメーカーのエアゲージが一番良いので、懐に余裕があればブリヂストンなどをチェックしてみると良いでしょう。

エトスデザイン 究極エアゲージ 400kPa

価格的にも手ごろな所では、エトスデザイン(ETHOS Design)のエアゲージです。

普段使いとしてはコスパの良い商品。チャック(バルブとの接続部)はバイクに使いやすい90度で360度回転タイプ。柔軟性も高く耐久性も抜群のメッシュホースタイプで使い勝手も良いです。

ひとつあると便利ですよ。3,000円前後で購入できます。

ただ、空気圧のチェックや空気の充填で、ガソリンスタンドをメイン利用するならば、エアゲージは無くても大丈夫です。

(スタンドの空気入れはエアゲージが付いているのがほとんどですので。)

空気圧の「高め」と「低め」の違い

普段の街乗りやツーリングの時には、メーカー指定の適正空気圧に合わせておけば問題ありません。

ただ、時には少し高め(多め)に設定したり、低め(少なめ)に設定する方が良い時もあります。

少しだけ解説しておきますね。

空気圧が低めだと

  • 燃費は下がる
  • 取り回しが重くなる
  • グリップ力が上がる

タイヤの空気圧が低めだと、タイヤの「たわみ・変形」が大きくなります。その分、地面との接地面積が大きくなると言う訳ですね。

接地面が大きくなると、その分抵抗が増すので燃費が悪くなります。また、取り回しも重くなります。

ただ、一方でタイヤのたわみ・変形が大きくなると、地面の食いつきが良くなるのでグリップは効くようになります。

グリップが必要なオフロードやサーキット走行の時には少し空気圧を低めにします。また、峠などを走る時にも、気持ち低めの方が良と言えます。

空気圧が高めだと

  • 路面状況が伝わりやすい
  • 取り回しが軽い
  • 燃費が良くなる

空気圧を高めにすると、「低め」の逆の効果が生まれます。

タイヤがパンパンに張っているイメージですね。路面との接地面が少なくなりますので、抵抗が少なくなり燃費が向上し、取り回しも軽くなります。

一方で、路面の段差やデコボコをダイレクトに受けるようになるので、跳ねるような感じを受ける人も。

また、高速道路を長く走る時には、燃費の向上や走行中の空気の抜けも踏まえて、少しだけ高めにしておくと良いと言えます。

メーカー指定の適正値なら問題なし

高めにする場合も、低めにする場合も、やりすぎると非常に危険です。

バーストの原因になったり、濡れた路面ではハイドロプレーン現象を起こしやすくなります。

もし、調整する時には、適正空気圧の前後1割程度に抑えておく事をおすすめします。

いずれにせよ、メーカー指定の適正値にしておけば、どのような状況でもタイヤとしての性能はきちんと発揮してくれます。

まとめ:月に1度は空気圧のチェックをしよう

冒頭でも触れたとおり、バイクは2輪の乗り物です。

そのため、タイヤの状態と言うのは非常に重要で、タイヤの状態が悪い事が原因で事故を起こす事も少なくありません。

もちろん、タイヤそのものの状態は言うまでもありませんが、空気圧が与える影響も非常に大きい事は把握してくべきでしょう。

空気圧のチェックは、最も簡単な日常点検のひとつです。

少なくとも、月1度くらいは確認をして安全なバイクライフを送って下さい!

※本記事は2019年6月に記載しています。ご活用の際は、有用性をご確認くださいますようお願い致します。
※2019年10月更新