バイクの場合も、251㏄以上になると車検があります。
通常は、2年に1度車検を受けることが義務付けられていますが、最近ではバイク屋さん以外でも車検をお願いできる場所が増えています。
そのため、
「バイクの車検を受けるのはどこが良いのだろう・・・?」
「いつものディーラーは車検費用が高くて・・・他のところでも平気なの?」
そんな疑問をお持ちの方も多いでしょう。
ここでは
にポイントをおいて解説しています。
バイクの車検ができるところはどこ?
バイクの車検を通したい場合、具体的にはどこで受けてくれるのでしょうか
多くの人が思い浮かべるのがバイクショップでしょう。
もちろん、ほとんどのバイクショップは車検を行ってくれます。ただ、他にも車検ができるところはいくつかあるのです。
具体的には、
です。また、例外として
と言う方法もあります。
では、それぞれの特徴やメリットデメリットを解説していきます。
バイクショップでの車検
一番スタンダードな方法ですね。
ただ、バイクショップで車検をお願いすると言っても、実は大きなポイントがあります。
それは、「認証工場」や「指定工場」を持っているかどうかです。(指定工場を持っているバイク屋さんは極めて少ないです)
認証工場や指定工場とは、国(運輸局)の認可を受けた整備工場の事で、この認証が無いと251㏄以上のバイクは分解整備をしてはいけない事になっています。
簡単に言うと、ブレーキを外したり、エンジンを降ろしての作業ができないという事ですね。
車検を通すには、法定点検整備が必要になりますので、認証工場・指定工場でないと(厳密には)NGという事です。
ただ、実際は認証工場・指定工場を持っていなくても、ほとんどのバイク屋さんでは車検を受けています。
その場合は、「ユーザー車検代行」として受けているという事です。
個人が車検を通すのを代行するという形ですね。
では、もう少し深掘りしていきましょう。
ディーラーや認証・指定工場を持っているバイクショップでの車検
ホンダドリームや、YSP、カワサキプラザ、スズキワールド。また、ハーレーダビッドソン○○などドカティ××などがいわゆるディーラーですね。
ディーラーは100%認証工場か指定工場を持っています。(持っていないとディーラーになれません。)
また、ディーラーでなくても認証工場を持っているバイク屋さんも多くあります。
これらのショップで車検を受ける一番の特徴は「安心できる法定点検・整備」でしょう。
車検は2年に1度ですから、その間のダメージや不具合をしっかりと点検してくれます。必要な消耗品の交換や、やっておいた方が良い整備などをちゃんと提案してくれますので安心度で行ったらNo,1ですね。
良く、「ディーラーは車検が高い!」と言われますが、その価格に見合うだけの事はやってくれます。
しっかりバイクのメンテナンスを兼ねて車検をしたい場合には、一番おすすめです。
ちなみに、認証・指定工場での車検だと、車検証の表記はこのようになります。
認証・指定工場のないバイクショップでの車検
ちょっと衝撃的な話かも知れませんが、実は認証・指定工場を持っていないバイク屋さんの方が圧倒的に多いのです。
ただ、誤解して欲しくないのは「認証が無いから技術がない、良くないお店」とは言い切れないのもです。
整備力はピカイチでも、認証が無いというショップも結構あるのも事実。
認証を取るには、従業員の人数や資格、設備や敷地の基準などをクリアしなくてはなりません。また、取得の費用と手間も掛かります。
特に敷地(広さ)などは、移転しないと取得できないというケースもあるのでなかなか難しいんですよね。
少々不安にさせてしまったかも知れませんが、ほとんどのバイクショップは、認証が無くてもきちんと車検を通してくれます。
認証が無いショップの場合、そのバイク屋さんのスタンスにもよりますが、2つのパターンに分かれます。
ひとつは、「きちんと点検と整備もしてくれる」パターン。
この場合には、車検費用は平均的な料金です。
もうひとつが「とりあえず車検を通すだけ」のパターン。
この場合は、車検の費用がかなり安くなります。
車検の見積もりを取る時に、どこまでやって欲しいのかをきちんと相談しておくと良いでしょう。
また、いずれにせよ、車検後の車検証は以下のような表記になります。あくまでも個人でのユーザー車検の代行という扱いになると言う訳です。
大手バイク用品店での車検
最近増えてきているのが、ピットを備えた用品店です。有名なところだと、2りんかんやNAPS、南海部品にライコランドなどでしょうか。
これらの用品店も、バイクの車検には積極的です。
特徴としては、料金プランが明確に分かれている事。
呼称は違えど、松竹梅の3コースのようにプラン設定がされている事が多いですね。
例えばですが
といった具合でしょうか。
メリットは予算に応じて選べることでしょう。
また、価格もプランによっては安価に抑える事ができます。
ただ、バイク屋さんのような、きめ細やかな提案やアドバイスは期待できないと思います。
なお、ピットサービスのある用品店の場合には、ほぼ認証工場を取得しています。
車の整備工場での車検
バイクの車検ですが、車の整備工場でも受けられるケースがあります。
また、車の整備工場の場合は、「指定工場」を持っている事も少なくありません。
認証工場の場合は、運輸局の認可を受けて分解整備ができますが、車検を通すには車検場まで行かなくてはなりません。
一方、指定工場の場合には、車検ラインも完備しており、その場で車検を通すことができるのです。
もし、指定工場であれば、土日でも車検が受けられるし、早ければ2~3時間で車検が終わる事もあります。
急ぎの場合には良いかも知れません。
ちなみに、バイク屋さんで指定工場を持っているところは、極めて少ないです。
ただ、デメリットとしては、やはりバイク専門ではないので必要最低限の事しかやってくれないケースも多いです。
ただ、費用が非常に安い場合もあります。ホリデーバイク車検
ちなみに、ホリデーバイク車検は
となっています。バイク対応の店舗も全国で約50店舗あるので、早く&安く車検を通したい人にはおすすめです。
※事前予約が必要です(ネット予約可)。
公式ページ≫ホリデーバイク車検
自分でバイクの車検を通す(ユーザー車検)
例外になるかも知れませんが、車検は自分で通す事も可能です。いわゆる「ユーザー車検」です。
自分で検査場に持って行き、必要な諸書類なども用意して、無事に検査に合格すれば新しい車検証が交付されます。
詳しい手順については、ここでは控えますが、一番のメリットは費用です。
税金なども含めて、だいたい2万円ほどで通す事が可能です。
バイク屋さんや用品店などで車検をお願いすると、安くても5~6万円ほど掛かるのでコスト面では群を抜いて安いです。
ただ、もちろん全て自分で行わなくてはなりません。また、土日は車検場がやっていない為、平日に行かなくてはなりません。
もちろん、バイクの点検整備も自分次第です。
本来、2年間安全に乗る事ができるように、バイク屋さんに点検や整備をしてもらう事は非常に重要な事です。
費用だけを重視して、とりあえず車検を通す事を目的にしてしまうと、故障や事故を起こしてしまいかねません。
バイクの知識や整備に自信が無い方や、初心者の方にはあまりおすすめはできない方法です。
関連記事≫初めてのバイクのユーザー車検!流れや費用・必要書類を詳しく解説
まとめ:やっぱり一番おすすめはバイク屋さん
車検を受けるとなった時には、いくつかの選択肢があります。
「どこで車検を受けるか」
そして
「点検・整備をどこまでやるか(やってもらうか)」
です。
安全面で考えたら、ディーラーやバイク屋さんで車検を受けるのが一番おすすめです。認証工場がが無いショップでも、ちゃんと点検整備をしてくれるバイク屋さんが良いでしょう。
多少費用が掛かっても、きちんと点検や整備をしてもらう事で、また2年間安心して乗る事ができます。
バイクのプロですから、自分では気づかないような事も気づいてくれるかも知れません。
「ブレーキ液も劣化してるから、変えておいた方が良いよ。」
「パッドもそろそろだけど、あと2ヶ月くらいは平気かな。」
「空気圧やチェーンの緩みも調整しておいたから。」
こんなアドバイスや気配りがあるのは、バイク屋さんならではでしょう。
もちろん、用品店や車の整備工場が良くないという訳ではありませんが、迷ったらバイク屋さんに相談してみる事をおすすめします。
また、できるだけ安く車検を通したい!と言う場合には、以下の記事も参考にしてみてください。
関連記事≫バイク車検が格安で受けられるのはどこ?主要8社の料金比較!
※2019年9月更新