バイクを買う事を決めて、どのバイクにしようか選んでいる時はとても楽しい時間です。
どのメーカーにするか、どのくらいの排気量にするか、予算はどれくらいまで用意しようか・・・悩むことも多いですが、ワクワクしますよね。
決めるべき事は多いのですが、「新車にするか、中古車するか」という事で悩んでいる人も多いのではないでしょうか?
そのため、ここでは
について詳しく解説しています。
新車も中古も、どちらもメリットとデメリットがあります。ただ、それぞれの良し悪しを把握すると悩みの解消につながるのではないかと思います。
新車のバイクを買うメリット
まず、新車を選ぶ事のメリットは次のような事があります。
通常、新車のバイクを買う時は、正規取扱店で買うケースが一般的だと思います。
正規店で買う新車であれば、必ずメーカー保証が付いています。
メーカー保証の場合には「2年間保証」や、有償ですが更に保証期間が伸ばせる「延長保証制度」なども充実しています。
これは、新車ならではの保証で、補償内容が手厚いのが魅力ですね。
一方で中古車の場合だと、保証が付いたとしてもショップの独自の保証です。
多くの場合、3ヶ月間や1000㎞の短期間の保証である場合がほとんどですね。
また、中古バイクの場合は個体によって程度(状態)が違うため、車両状態を見極めて購入する必要があります。
不本意ではありますが、「外れ」のバイクを購入してしまうと、購入後すぐに不具合が生じたり思わぬ出費が掛かることもあります。
ただ、新車であれば調子の悪いバイクを購入してしまうリスクや心配は皆無ですよね。
何か初期不良があったとしても、保証やリコールなどで無料で修理してくれます。
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また、タイヤやチェーンなども当面は交換の必要がありませんので、しばらくの間は余計なメンテナンスコストが掛かる心配がありません。
そして何よりのメリットは、「自分がファーストオーナー」という事ではないでしょうか?
サビや傷ひとつない新車を所有すると、とにかく気持ちが良いものです。
それから、車種によっては、購入時に用品クーポンや免許取得サポートなどのメーカーキャンペーンも定期的に実施しているのも新車の特徴です。
タイミングがあえば、お得なキャンペーンを受けることができるのも新車のメリットでしょう。
新車のバイクを買うデメリット
新車のバイクを買うとき、「デメリットは無い!」と言っても良いかも知れません。
ただ、アラ捜しのようですが、敢えていうなれば・・・と言う点を挙げておきます。
一見デメリットなど無いような新車ですが、やはり価格面はデメリットと言っても良いかも知れませんね。
当然、中古よりも高額になりますので、購入時の予算は中古車よりも高くなります。
また、新車の場合はしばらく慣らし運転が必要です。
車種によって必要な距離は異なりますが(ショップに確認しましょう)、しばらくの間はおとなしい運転をせざるを得ません。
慣らし運転自体も新車の楽しみの一つと割り切ってしまいましょう。
また、新車を手に入れると
という思いが必要以上に働きますので、気を遣うのはやむを得ません。
雨にすら濡らしたくないと言う人も多いでしょう。
また、注意してほしいのが、納車後の定期点検(法定点検)は必須だという事。
新車のメリットとして「メーカー保証」がありますよね。
ただ、メーカー保証の条件に「指定の定期点検を販売店で受けること」が含まれているのが一般的です。
つまり、定期点検を受けないと、メーカー保証の対象外になってしまうと言うことですね。
本来、定期点検は自分で行っても問題ありません。
ただ、新車だと必然的にショップで受ける事になり、その際には点検費用が掛かってしまいます。
関連記事≫バイクの法定点検は自分でやっても良い?点検整備記録簿の書き方は?
中古のバイクを買うメリット
まず中古バイクの一番のメリットは安価に購入できるという事。
年式落ちや走行距離が進めば、その分安くなっていきます。また、外装などに傷や錆が出てくればその分安くなります。
エンジンや走行性能はともかく、外装や傷に拘らなければ購入費用はグッと抑えられます。
状態や年式、走行距離に応じて価格の幅も大きいので予算に応じて選べるのもメリットですね。
また、中古車の場合、すでに生産中止になったバイクでも市場に出回っています。
名車と呼ばれたような絶版車や、昔憧れたバイクを買えるのは中古車の特権です!
それから、中古車という事で気軽に乗れるという事もメリットでしょう。
もちろん、購入したばかりのバイクですから、大事に傷付けないで乗りたいという思いはあるでしょう。
とは言えピカピカの新車に比べたら、「傷へのプレッシャー」は少ないでしょう。
さらに、中古の場合は一物一価ですから、同じものは存在しません。
同じ車種でも走行距離や状態が違います。
いろいろ探す中で、高価なパーツがたくさん付いているバイクや、相場以上に安価なバイクなど、思わぬ掘り出しものが見つかるかも知れない事も中古車のメリットでしょう。
中古のバイクを買うデメリット
中古バイクの場合、「どのような乗り方をされて来たかわからない」場合がほとんどです。
特に、業者オークションに出回っていたバイクに関しては尚更です。
もしかしたらの話になりますが、めちゃくちゃ荒っぽい乗り方をされていたかも知れません。
メーターが交換されていれば、状態をしっかり見極めないと怖くて買えないでしょう。
関連記事≫中古バイクの減算歴車と走行距離疑義車って何?買うときの注意点
もちろん、ショップの方でもしっかり整備をしたり、怪しいバイクは仕入れないように努力はしているはずです。
しかしながら、購入して間もないのに、直ぐに調子が悪くなってしまったという話も少なくありません。
中古である以上「外れ」バイクを引く可能性は、少なからずあるというのは否めないでしょう。
とはいえ、なかなかそこまでチェックできる人も少ないのは事実ですよね。
そうなると、中古の場合には特に、信頼できるショップで買う事が凄く重要です!
また、チェーンが伸びていたりタイヤの溝が無ければ、直ぐに交換費用が発生します。
予想外の出費は避けたいですよね。
そのため、中古車を購入する時には「購入後にどれくらいのメンテナンス費用が必要になるのか」を見極めておくことも凄く大事です。
また、古いバイクの場合、メーカーからのパーツ供給が終わっているケースもあります。
純正のパーツが無ければ代替えパーツでの修理になったり、場合によっては修理ができないようなこともあります。
保証に関しては、中古の場合はショップ独自の保証のみになります。
だいたい3ヶ月、もしくは1000㎞程度の保証が大半で、車種やショップによっては保証がない場合もあります。
保証内容もショップによって差がありますので、どこまでが保証内容なのかを確認しておきましょう。
新車か中古かよりも、まずは欲しい車種を優先させる方が良い
新車も中古もそれぞれメリット、デメリットがあります。
ただ、バイクにおいてはまず第一に欲しい車種を決めることをおすすめします。
少し昔の話をすると、80年代空前のバイクブームの時は、各メーカーから非常に多くのバイクが販売されていました。
それこそ、毎月のように新型モデルの発表です。
しかしながら、昨今は排ガスの規制や各メーカーのコスト的な問題など色々な事情があり、新車を購入する事を先に決めてしまうと、意外と選択肢が少ないのです。
また、同じ車種でも年式の違いで仕様が異なるケースもあります。
「現行モデルもあるけど、旧モデルの方がかっこいい!」と感じる場合もあるでしょう。
やはり、バイクは自分の好きなバイクに乗るのが一番楽しいです。
つまり、欲しいバイク(車種)を先に絞って、その車種に現行モデル(新車)あれば、中古か新車か検討する方が良いでしょう。
欲しいバイクが見つかったときに、生産中止であれば、そもそも中古しか選択肢がないのですから。
バイク初心者は古いバイク(旧車)は避ける
昨今は旧車ブームと言っても良いかも知れません。
昔のバイクにプレミアがついて当時の新車価格の数倍の値段が付いているケースもあります。
確かに、昔のバイクには現行のバイクにはない魅力がたくさんありますし、見た目にもクラシックでかっこいいです。
また、バイクは整備性の良い乗り物で、昔のバイクほど構造がシンプルなので、30年、40年、50年前のバイクでも元気に走っていることも珍しくありません。
しかしながら、古いバイクに乗っている人達はそれなりにバイク詳しく、また、故障や不具合もバイクの楽しみとして受け止めているのです。
はっきり言えば、旧車は頻繁に不具合も出ますし、パーツが手に入らない車種もあります。
そのため、
と言うような人は、中古を選んだとしても、あまり古いバイクは避けた方が賢明です。
まとめ:自分に合ったバイクを選ぶのが一番
新車も中古車もそれぞれにメリットとデメリットがあります。
まずは自分が乗りたいバイクを選ぶこと。
そのうえで、欲しいバイクが今でも現行モデルがあり、購入予算があるのであれば新車を選ぶのが良いのではないでしょうか。
新車は故障リスクも少なく、保証も手厚く、何よりワンファーストオーナーです。
ただ、欲しいバイクが中古しかない場合もありますし、中古を選ぶことがマイナスという事はありません。
ただ、中古車を見極める自信がなければ、せめて信頼できるショップで買うようにしましょう。
もちろん、一番重要な事は、本当にお気に入りの一台を見つける事。
相棒と呼べるようなバイクと、楽しいバイクライフを過ごしてください!
※2020年3月に更新しました