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250㏄のバイクを自分で廃車(一時抹消)する方法【体験レポ】

お役立ち情報
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バイクを新たに購入して登録する時、誰かに譲って名義変更する時、引越した時の住所の変更、そして乗らなくなった時に廃車する時など、バイクの手続きには色々なものがあります。

一般的には、バイクショップや買取業者などで、これらの手続き代行をしてくれる事も多いので、あまり自分でやる事は無いのが現状です。しかしながら、自分でやらなくてはならない時、もしくはやってみたい時も少なからずあるのではないでしょうか。

そんな時、自分で手続きを行う方法は、ネットで調べればいくらでも出てきます。

しかしながら、いざやってみようと思っても、なかなかイメージが湧かないという方も多いのではないでしょうか。

そのため、ここでは実際に250㏄のバイクを廃車(一時抹消)した時の手続きの流れを「体験レポート形式」で説明しています。

写真も多く使用していますので、普段接点がない運輸支局や手続きの流れのイメージが湧くのではないでしょうか。

慣れない場所、慣れない手続きでも、チャレンジしたくなると思いますので、是非参考にしてみてください。

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手続きの事前準備

今回は、乗らなくなったバイクを廃車(一時抹消)する手続きです。250㏄のバイクは、毎年4月1日の時点で軽自動車税の支払い義務が発生しますので、その前に手続きをしておきます。

同じように、「乗らないバイクがあるけど手放すのは嫌」という人は、一旦廃車しておくことで税金の節約になるのでおすすめです。

まずは、廃車手続きを行う事前準備です。

126㏄以上のバイクの手続きは運輸支局(陸運局)での手続きになりますので、管轄の運輸支局を調べる事から始めます。

管轄がどこの運輸支局かは、国土交通省のホームページで確認します。

調べた結果、今回は「春日部自動車検査登録事務所」(埼玉県)での手続きになります。 朝から手続きに行けるように、前日にナンバーを外しておきます。

ポイント

登録申請の受付時間も併せて確認しておきましょう。だいたいどこの運輸支局も手続きは16時で終了です。また、お昼休み時間は手続きができません。タイミングが悪いと待ち時間がかなり長くなりますので、注意しましょう。

バイクの場合、ナンバープレートはドライバーひとつで簡単に外せます。

今回は250㏄のバイクの廃車手続きなので、必要なものは

  • 軽自動車届出済証
  • ナンバープレート
  • 認印

を用意しておけば大丈夫です。

いざ運輸支局(陸運局)へ

混雑を避けるために、今回は朝9時くらいに到着です。

ポイント

運輸支局は、火曜日・水曜日の午前中早めの時間帯が混雑の少ない狙い目です。月末や3月などの繁忙期でなければ空いている事が多いです。3月末は車屋さんやバイク屋さんで本当に混みますので、避けた方が良いでしょう。

廃車してしまったら、もちろんバイクに乗ることができなくなるので(廃車後は公道を走れませんので)車です。

手続き自体は、書類上の手続きで終わりますので、もちろんバイクを持ち込む必要もありません。


≪運輸支局の案内図 ≫

少し見え難いかもしれませんが、このような「どの手続きの場合は、どこの窓口に行けば良いか」を一覧化した案内板がありました。

自分が何の手続きが必要かを照らし合わせて、該当の窓口に行けば大丈夫です。

まずはナンバー返納から

早速手続きを開始します。

まずは持参したナンバープレートの返納です。

≪運輸支局のナンバー返納窓口≫

窓口にて、一時抹消に来た旨を伝え、持参した「ナンバープレート」と「軽自動車届出済証」を渡します。

そうすると

「書類は自分で作成するか、それとも代書依頼をするか」を聞かれますので、もちろん、自分で作成しますと返答です。(代書を依頼することも可能です。後述します)

持参した軽自動車届出済証にはハンコが押され戻ってきます。「では、次は○番の窓口へ行ってください」と指示が出ます。手続き終了まではいくつかの窓口を回る必要があるのですが、毎回次の手続き窓口を指示してくれますので、初心者の方でも「どうしたら良いか」困る事はほぼ無いでしょう。

廃車の申請書の入手(購入)と作成

次は廃車の申請書類を入手します。

ナンバー返納窓口で指示された窓口に行き、申請書の書類を購入します。

100円で購入した書類は、6枚つづりの複写式で、1枚目には「軽自動車届出済証返納証明交付請求書」と記載があります。 (2枚目以降は異なる名称になっています)

また、先ほどと同じように

「書類作成後、次は○番の窓口へ行ってください」と指示が出ます。

≪廃車の申請書類(100円)≫

いよいよ書類作成ですが、一番困るのがこの書類作成かも知れません。

ただ、書き方の見本がしっかり掲示されています。初めての場合にも、自分の行う手続きの書き方見本と照らし合わせながら記載すれば問題ないかと思います。

≪250㏄以下の書類の書き方見本の掲示≫

また、書類には車体番号や車両番号(ナンバー)記載の欄がありますが、持参した「軽自動車届出済証」と同じように記載しておけば問題ありません。

注意

「返納事由」という欄に「一時使用中止」と「滅失・解体」と選択する欄がありますが、「一時使用中止」を選びます。「一時使用中止(一時抹消)」を選ばず、「滅失・解体(永久抹消)」を選択すると、二度と登録ができなくなってしまいます。」

≪記載済の軽自動車届出済証返納証明書交付請求書≫

作成終了後、次の窓口へ向かいます。

指示された窓口へ持っていくと、「返納済証の発行代として400円掛かります」との事ですので支払います。

一通り書類のチェックがされると、領収書と共に書類一式をクリップでまとめてくれ「次は○番の窓口にもっていって下さい」とお決まりの指示があります。

≪領収書と書類一式≫

廃車証の交付

指示のあった次の窓口が最後の窓口になります。

該当の窓口で書類を渡すと、一通り確認作業のあと、2枚だけ書類が戻ってきます。

≪軽自動車届出済証返納確認書と証明書>
  • 軽自動車届出済証返納確認書 (オレンジ色)
  • 軽自動車届出済証返納証明書(自動車重量税用)

この2枚が交付されれば、一時抹消(廃車)手続きの終了です。

また、この書類は廃車したバイクをもう一度登録して乗りたい時や、バイクを売却する時に必要になる書類です。

無くさないように、必ず保管しておきましょう。

250㏄の一時抹消で掛かった費用

今回かかった費用は

申請書類の購入・・・100円

廃車証の交付代・・・400円

合計500円です。

もし、今回のバイクを廃車せずにそのまま保有していた時には、4月1日時点の所有者に軽自動車税の支払い義務が発生します(3,600円)

今回は一時抹消したため、このまま保有していても税金の発生はしません。 しかしながら、当然ですが公道の走行ができないバイクになっています。

前段でも少し触れましたが、バイクを保有していて「手放すつもりはないけど乗らない」という場合には、一旦廃車しておくと税金の節約になるという事です。(再び乗りたい場合には、再度登録が必要です)

初めて運輸支局に行く人でも大丈夫

通常、普通の生活をしていると運輸支局(陸運局)に行く事など、ほぼないのではないでしょうか。

しかしながら、おそらく車屋やバイク屋以外、いわゆる一般の方が自ら手続きをすることも増えて来ているのではないかと思います。

ヤフオクやメルカリなどをはじめ、車やバイクの個人売買が増えた事も背景としてはあるでしょう。

個人売買の場合には、名義変更や、廃車渡しの手続きを運輸支局で行わなくてはなりません。(125㏄以下は市区町村役場) 実際に、今回訪問した「春日部自動車検査登録事務所」(埼玉県)でも、初心者向けの案内が非常に目立っていました。

≪初心者向けの案内≫

もちろん、各運輸支局によって様式は異なりますが、基本的にはどこの運輸支局でも、申請の手順や順番書類の書き方見本などがしっかりと掲示されています。

≪軽二輪の手続き手順≫
≪書き方見本の掲示の一例≫

事前に必要なものを抜け漏れなく用意できれば、初めての場合でもそれほど難易度が高い手続きではありません。

また、本文中でもありましたが、手続きにはいくつかの窓口を回る必要がありますが、

全ての窓口にて「次は○番へ行って下さい」と指示があります。

そのため、手続きの順序を間違えるという事は、まずないでしょう。

代書屋に依頼をするという選択肢もあり

「そもそもバイクの事は全く分からない」

「陸運局に行っては見たものの、やっぱりできそうもない」

という場合には、代書屋さんに依頼するという事も選択肢としてはあります。

一般的には、陸運支局の敷地内には(もしくはすぐ近隣)に行政書士事務所があります。各手続きの書類作成を代行してくれますので「代書屋」と言われています。運輸支局で行う手続きであれば、ほぼ全ての書類を代行作成してくれます。

作業内容によって費用は異なりますが、運輸支局内(もしくは隣接の)代書屋で、バイクの手続き依頼であれば、一般的には1,500円~3,000円くらいでしょう。

運輸支局まで行けば、そのまま直接依頼ができます。代書屋に丸ごと依頼してしまうというのもひとつの手でしょう

≪運輸支局内の書類代行(代書)≫

まとめ

いかがだったでしょうか。

まずは、「自分が何の手続きが必要なのか」(一時抹消なのか、登録なのか、名義変更なのか)という事と「手続きを行うバイクと用語の事」(軽二輪なのか小型二輪なのか、車体番号やナンバー、型式と言われてわかるか)

これが理解できていれば、初めてでも自分で手続きはできるでしょう。

もちろん、迷う事もあるかと思いますが、窓口で聞くことも可能です。

今回は、比較的空いていたこともあり、手続きに掛かった時間は20分程度でしょうか。自分でこのような手続きができるようになると、よりバイクの事が詳しくなりますし、何故だか自信にもなります。

是非、このような機会があれば、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。