東京屈指のツーリングスポットと言えば、奥多摩周遊道路。
東京都とは思えない自然豊かなエリアで、綺麗に整備されたワインディングコースは、1度は走っておくベきスポットです。
ただ、
「おすすめのスポットは?」
「飛ばす人が多いって聞くけど初心者でも平気なの?」
「朝晩は通れないってホント?」
こんな疑問を持つ方も多いようです。
そのため、ここでは
等にポイントをおいて紹介しています。
奥多摩周遊道路の区間
奥多摩周遊道路とは、東京都道206号線の一部で三頭橋から九頭竜橋の約20㎞の道路を言います。
北側からだと、多摩川沿いの青梅街道から奥多摩湖を辺りから。
南側からだと、あきる野市方面から檜原街道を走ってくると奥多摩周遊道路に接続します。
自然が豊かな場所で、道路途中の駐車場からは東京都とは思えぬ絶景も楽しめます。
また、バイク乗りにとって嬉しいのが、路面状況。
綺麗に整備された道は非常に走りやすく、気持ちの良いワインディングを楽しむことができるのも魅力です。
そのため、オートバイだけでなく、車やロードバイクの人にも人気のルート。
もともとは有料道路でしたが、平成2年以降は無料で開放されています。
奥多摩周遊道路の通行可能時間
奥多摩周遊道路は、夜間は走行することができません。
夏と冬で時間帯が異なるのですが、走れる時間は以下の通り。
ただ、都民の森~九頭龍橋までの区間は、1年を通して5時~21時が通行可能になっています。
あとは、天気状況ですね。
雨量(連続雨量80mm超)や積雪の時には臨時で通行止めになる事も。
また、真冬は晴れていても路面が凍結する事もあるのは、覚えておきましょう。
(最高地点は標高1,000m以上あります。)
奥多摩周遊道路の取り締まり(ネズミ捕り)状況
非常に魅力的なツーリングルートではありますが、残念ながらマナーの悪いバイク乗りも居るのが奥多摩周遊道路です。
無理な追越しをしたり、危険な運転をする一部のライダーのために、バイク乗り全体の評判が悪くなってしまうのは非常に悲しい事ですよね。
走り屋、ローリング族の規制のために、一時期はバイクの通行が奥多摩町側から檜原村方面へ一方通行になった事もありました。(現在は解除済み)
また、2019年の4月には、あまりにも危険な運転をするバイク乗りのせいで、通行規制がありました(当日だけでした)
関連記事≫ 奥多摩周遊道路のバイク通行止めは本当?規制状況を警察に確認【2019】
そんな背景もあって、奥多摩周遊道路は管轄する五日市警察署、青梅警察署のスピード違反取締り重点路線に指定されています。
参考≫青梅警察署
参考≫五日市警察署
定期的にネズミ捕り(スピード違反の取り締まり)も実施されており、警察のお世話になっている人も非常に多い状況です。
もちろん、安全に楽しんでいれば心配は要らないんですけどね・・・。
また、東京都以外でも警察は「公開交通取締り」を開示することもあります。
参考≫警視庁
ただ、ポイントは公開取締り情報に出ていないからと言って、取締りが無いとは限らないという事です。
あくまでも、「公開するところ」と「公開しないところ」があるという事ですね。
特に、奥多摩周遊道路は重点路線に指定されていますので、いつ何時ネズミ捕りをやるかはわかりません。
ただ、定期的にやっているのは事実ですので、くれぐれも安全運転を心がけましょう。
奥多摩周遊道路は初心者でも楽しめる?
奥多摩周遊道路は、スピードを出すイメージが強いのか「初心者でも平気なの?」と気にされる方も多いようです。
結論から言うと、初心者でも充分楽しめるルートです!
確かにワインディングが多いですが、路面状況も本当に綺麗で、デコボコなんて全くありません。
スピードさえ出し過ぎなければ、気持ちよく走る事ができます。
もし、不安な初心者の方にポイントをお伝えするならば、以下の通りです。
バイクの事故は、「上り」よりも「下り」の方が圧倒的に多いのはご存知でしょうか。
下り坂の場合には、いつも以上に減速してカーブに入ると良いと思います。
また、万が一走り屋風のバイクに後ろに付かれても気にしない事が重要です。良くあるのが、後ろからのプレッシャーを感じて、無理をしてスピードを出してしまう事。
焦る必要は全くありませんので、気にせず自分のペースで走る事が重要です。
ちなみに、奥多摩周遊道路の制限速度は40㎞。(場所によっては30㎞)
ゆっくり走っても文句を言われる筋合いはありませんよ。
ちょっと嫌だなと思ったら、「直線で」少しだけ左によって走れば、勝手に抜き去っていきますのでサッサと行かせてしまうのも良いでしょう。
行かせるなら、くれぐれも直線で譲るようにしてください。(危ないので)
ただ、基本的には初心者の方でも楽しく走れるルートですので、行ったことが無ければ是非走ってみて下さい。
あとは、もし「カーブが怖い」と言う人や、「免許取り立てで数日しか経っていない」と言う人は少し経験を積んでからの方が良いかもしれませんね。(これは奥多摩周遊道路に限った話ではありません)
奥多摩周遊道路ツーリングのおすすめスポット
もちろん、ワインディングを楽しむのが奥多摩周遊道路の魅力のひとつですが、ツーリングの醍醐味は寄り道や食事ですよね。
なので、奥多摩周遊道路のツーリングの時におすすめのスポットをいくつかご紹介します。
①東京都 檜原都民の森
奥多摩周遊道路と言えば「都民の森」と言っても過言ではありません。
バイク専用の駐車場や、レストラン「とちの実」、売店や自動販売機などがあって、多くのツーリングに来たバイク乗り寄るスポット。
特に週末や休日には多くのバイクが集まり賑わっていますので、奥多摩周遊に来たら是非寄ってみて欲しいポイントのひとつです。
また、月曜日は休館になるので注意して下さいね(祝日の場合には営業)
参考:都民の森公式サイト
②月夜見第一駐車場
奥多摩周遊道路の一番の展望スポットが月夜見第一駐車場。
標高933mからの展望は、まさに絶景です。初めて周遊道路を走るなら、必ず寄ってもらいたいスポットです。
本当に東京都なの?と錯覚してしまいますね。
ただ、駐車場の地面が砂利なので気を付けてください。スリップや立ちごけをすると、せっかくのツーリングが台無しになってしまうので・・・。
また、月夜見第一駐車場から、都民の森方面へ向かうとある「浅間尾根駐車場」も景色が綺麗ですよ。
ちなみに、月夜見第二駐車場もありますが、こちらはイマイチです・・・。
③奥多摩湖
奥多摩周遊道路の北側、青梅方面にあるのが奥多摩湖。
奥多摩町と山梨県にまたがる人造湖です。
水道専用貯水池としては世界最大規模らしく、雄大な景色を楽しむことができます!
④小河内ダム/水と緑のふれあい館
小河内ダム(おごうちダム)は前述の奥多摩湖を堰き止めているダムです。
ダム展望塔に登る事もできて、ダムの大きさを目の当たりにすることができます。
バイク乗りはダム好きが多い!
ダムカードは、展望塔の手前にある管理事務所か(この後説明する)ふれあい館の2カ所で配布していますよ。
ダムのすぐ隣にあるのが「水と緑のふれあい館」。
小河内ダムや奥多摩の自然の資料館のような感じですが、パノラマレストラン「カタクリの花」で食事ができたり、お土産屋さんで「わさびジェラート」が食せたりもします。
トイレ休憩にもぴったりです!
参考:公式サイト
⑤麦山浮橋
奥多摩湖に浮かぶ麦山浮橋は、別名ドラム缶橋と言われ、なんと歩いて渡る事ができるんです!
雄大な奥多摩湖の湖面を歩いて渡るのは気持ち良いのと、スリルと両方が堪能できるアクティビティです。
ただ、水位の低下や天候によっては通行禁止になるケースも。運が良ければ渡れるので、ツーリングに行ったら寄ってみては。
参考>麦山浮橋駐車場(PDF)
また、麦山浮橋の方が有名ですが、もうひとつ「留浦浮橋」と言うのもありますので、渡れなかったら留浦浮橋に行ってみるのも良いかもです。
⑥手打らあめん「たちばな家」
「たちばな家」さんは、奥多摩周遊道路からは外れてしまいますが、周遊道路に来た多くのバイク乗りが立ち寄る人気のラーメン屋さん。
場所は、奥多摩周遊道路から檜原街道を走り、檜原村役場の手前です。
シンプルな醤油ベースなラーメンは、どこか懐かしいような優しい味。
ツーリングに疲れた体に染み渡るラーメンです。
参考:食べログ(たちばな家)
⑧カフェかなかな
前述の「手打らあめん たちばな家」さんと、奥多摩周遊道路のあいだ、檜原街道沿いにあるのが「カフェかなかな」。
走っていると、大きなトレーラーハウスが見えます。
実はこれ、2019年5月にオープンしたばかりの「トレーラーカフェ」。
アメリカから輸入したというトレーラーハウスの中には厨房のほかに、飲食スペースも完備。またテラス席もあるので、奥多摩の自然を感じながらコーヒーを飲むのもおススメです。
場所柄、お客さんはバイク乗りやサイクリストが多いようです。
まだオープンしたばかりですが、ご主人もガンマ400に乗るバイク乗りだそうです!
⑨釜めし「なかい」
釜めしで有名な「なかい」さんも奥多摩周遊からは少し離れてしまいますが、奥多摩周遊道路~青梅街道、川合駅のところを都道202号に入った所にあります。
とにかく絶品の釜めしが食ベられます。
定番の釜めしに、季節ごとの釜めし、それから、釜めしについてくる「水炊き」。どれも美味しいと評判のお店です。
休日には並ぶことも多いので、時間帯には注意した方が良いかも知れません。
是非、奥多摩周遊道路のついでに釜めしを!
参考:釜めし「なかい」公式HP
まとめ:魅力あるスポットを守るにはマナーの良い走りを!
奥多摩周遊道路は、本当に魅力のあるツーリングスポットです。
週末になると多くのバイク乗りが集まるのが、その証拠。
ただ、これだけ魅力あるツーリングスポットも、いつまで走れるかはわかりません。
と言うのは、前半で少し触れたとおり、一部のマナーの悪いライダーのせいで事故やトラブルが無くならない為です。
実際に、「二輪を走らせないようにして欲しい」という署名運動もあるのだとか。
もちろん、今後バイクが走れなくなるとは決まった訳ではありません。
これからどうなるかは、奥多摩周遊道路走る人のマナーに掛かっている事は認識しておいて欲しいと思います!