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バイクのリレーって何?初心者向けにわかりやすく解説!

お役立ち情報
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バイクの部品には「リレー」と言うものが使われています。

具体的には、ウインカーリレースターターリレーなど。

ただ、電気回路に詳しくない人にとっては、いまいち何の部品かわからない・・・。

調べてみれば情報は溢れているのですが、専門的な用語が多くてチンプンカンプン・・・。と言う人も多いと思います。

そのため、ここでは

  • そもそもリレーとは何か
  • リレーを使う理由
  • バイクのウインカーリレーとは何か
  • バイクのスターターリレーとは何か

などを初心者向けにできるだけわかりやすく解説しています。

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そもそもリレーって何?

まず、バイクに使われているリレーの前に、「そもそもリレーって何?」という事を理解する必要があります。

簡単に言うと「リレーとは電気信号を受け取って、電気回路のON/OFFを行う部品」のこと。

具体的な例を上げると、バイクのウインカー。

ウインカーのスイッチを入れると電気信号が流れますよね。このスイッチからの電気信号を受け取ったリレーが、ウインカーのライトを点灯させていると言うことです。

リレーと言うと、運動会のリレーを想像する人も多いと思います。

運動会のリレーでは、前の走者からのバトンを次の走者に送りますよね。

電気回路のリレーもまさに一緒で、ウインカースイッチの信号をウインカーに送る役割を果たしているのがリレー(Relay:中継する)と言うわけです。

ちなみに、電気回路のリレーは日本語では「継電器」と言い、電気を繋ぐ機器ということですね。

また、電気回路のリレーはバイクだけでなく、車やテレビ、冷蔵庫にコピー機、工作機械やロボット・・・など様々な機械に使われています。

ただ、もちろんそれぞれ種類や用途が違いますので、全く同じリレーが使われている訳ではありません。

それでも、電気信号を受け取って、次の機器に中継していると言う基本の役目は共通と言うことです。

リレーを使う理由って何?

ここで疑問に浮かんでくるのは

「なんでリレーを使わないといけないの?」と言うことではないでしょうか。

リレーなんて使わなくても、ウインカースイッチとウインカーを直接つないでしまえば良いですよね。

ただ、ウインカーの例で言えば、ウインカーは点滅する必要があります。

このON/OFFの切り替えをコントロールしているのがウインカーリレーなのです。

またウインカーだけでなく、色々な機器でリレーを使う明確な理由が3つあります。

具体的には、リレーを使う事で

  • ①小さな電流で、大きな電流のON/OFFができる
  • ②異なる種類の電気信号を中継できる
  • ③ひとつの信号で複数の出力ができる

と言うことです。

例えば、モーターやライトなどの大きな電流を必要とするものを動かそうとした場合、リレーを使わないと常に大きな電流を流しておかないといけません。

そうなると

  • 全ての配線が太くなる
  • 配線やスイッチの発熱・損傷のリスクがある
  • 操作する人の感電などの恐れがある

というマイナス要素が出てきます。

つまり、バイクに乗っていて、スイッチ周辺の配線が細くできているのも、感電の心配なく操作ができているのも、全てリレーがあるからと言うわけですね。

他にも、リレーを使う事で

  • 直流の電源で、交流の機器を動かすことができる
  • ひとつのスイッチで、複数の独立した機器を動かすことができる

ということです。

このような事ができるので、多くの機器でリレーが活用されていると言うことですね。

リレーの構造ってどんな仕組み?

こんな便利なリレーですが、どのような構造になっているのでしょう。

構造や仕組みについては、かなり専門的な話になってしまうので、詳しい話は省略します。

ただ、簡単に少しだけ触れておきますね。

有能なリレーですが、構造自体は凄くシンプル。

コイル(電磁石)とスイッチ(接点)で構成されています。

コイルに電気を流すと磁力が発生すると言うのは、理科の授業で習ったと思いますが、この磁力を利用してスイッチをON/OFFで切り替えています。

ただ、メチャクチャシンプルな構造ですが、用途に応じて様々な技術や工夫がされているのです。

また、リレーの種類には

  • 有接点リレー
  • 無接点リレー

のふたつがあるのですが、興味のある方は是非調べてみて下さい。

バイクのウインカーリレー(フラッシャーリレー)の役割は?

ここまでの説明で、おおむね理解してもらえたのではないかと思いますが・・・ここからは、より具体的に、バイクに使われている代表的なリレーについて補足していきましょう。

まずはウインカーリレー

ウインカーリレーは、別名フラッシャーリレーとも呼ばれます。

ウインカースイッチを入れた時に、ウインカーを点滅させている役割を担っているリレーです。

運転者がスイッチを入れると、ウインカーリレーが一定間隔でON/OFFの切り替えを繰り返してくれると言うことですね。

ちなみに、ウインカーが作動している時の「カッチカッチ」という点滅音は、実はウインカーリレーの作動音です。(作動音がしないリレーもあります。)

そのため、ウインカーリレーが故障すると

  • ウインカーが点かない
  • ウインカーが点きっぱなしになる
  • ウインカーの点滅速度や周期に異常がでる

という症状が出ます。

ちなみに、ウインカーの点滅速度には保安基準で決まりがあります(毎分 60 回~120 回の一定周期)。

そのため、基準より早い(遅い)と車検に通りませんし、整備不良になる事もあるので注意が必要です。

また、ウインカーのLED化も一般的になっていますが、ウインカーをLED化した場合にはリレーもLED対応に変更しないと不具合が出る事があります。

関連記事≫バイクのウインカーが点滅しない(点かない)時の原因と対処法

関連記事≫バイクのウインカーの保安基準は?車検に通る大きさや位置について

バイクのスターターリレーの役割とは何?

ウインカーリレーと同じくらい代表的なバイクのリレーが「スターターリレー」。

スターターリレーは、セルモーターのON/OFFをコントロールする部品(リレー)です。

最近のバイクのほとんどはエンジン始動がセルフ式(セル)。

つまり、セルモーターを回してモーターの力でエンジンを始動するのですが、このセルモーターを回すにはとても大きな電流を必要とします。

ただ、セルボタン(スイッチ)から流れる電流は小さな電流。

そのままではセルモーターを回す事ができません。

そのため、小さな電流(セルスイッチ)で大きな電流(セルモーター)のON/OFFをすることができるスターターリレーが必要ということですね。

スターターリレーが故障するとセルモーターが回らない(=エンジンが掛からない)と言うことです。

関連記事バイクのセルが回らない時の原因とチェックポイントを解説

まとめ

  • リレーとはスイッチから送られてきた電気信号を機器に中継する部品のこと
  • バイクだけでなく多くの機械に使われている
  • バイクのウインカーリレーはウインカーを点滅させるためにON/OFFを繰り返している
  • バイクのスターターリレーは、小さな電流で大きな電流を使うセルモーターの始動をコントロールしている

バイクの仕組みの中でも、電気系は専門用語も多く、苦手意識を持っている人は多いと思います。

全て理解しておく必要はありませんが、なんとなくでも役割が分かっていると、よりバイクの仕組みも理解できるのではないでしょうか。

かなりシンプルに説明してみましたが、参考になれば幸いです。

※本記事は2019年12月に記載しています。ご活用の際は、有用性を確認くださいますようお願い致します。