※当サイトは、アフィリエイト広告を利用しています

バイクのホイールベースとは?長い・短いで変わる特徴を解説

お役立ち情報
スポンサーリンク

バイクのスペックに「軸間距離(軸距)」というものがあります。

一般的に、ホイールベースと呼ばれるものですね。

このホイールベースは、バイクによって異なりますが、長いバイクと短いバイクでは走りの特性が変わってくるのです。

ここでは、

  • バイクのホイールベースとは何か
  • ホイールベースが長いバイクの特徴
  • ホイールベースが短いバイクの特徴
  • ホイールベースの延長

などについて解説しています。

スポンサーリンク

バイクのホイールベースとは何?

バイクのカタログを見ていると、軸間距離(ホイールベース)と言うものがあります。

ホイールベースとは、前のホイールの中心から後ろのホイールの中心までの距離のこと。

このホイールベースの長さは、バイクによって異なります。

例えば、いくつかのバイクで比較してみたのが以下の表です。

メーカー 車種 ホイールベース 排気量
ホンダ Gold Wing Tour 1,695mm 1833㏄
ハーレー SOFTAIL  STANDARD  1,630mm 1745cc
スズキ バーグマン400 1,580mm 400㏄
ヤマハ T-MAX560 1,575mm 560㏄
ヤマハ FJR1300A 1,545mm 1300㏄
ホンダ レブル500 1,490mm 500㏄
カワサキ Z900RS 1,470mm 900㏄
カワサキ ニンジャ1000 1,440mm 1000㏄
スズキ GSX-R1000 1,420mm  1000㏄
ヤマハ MT-10 1,400mm 1000㏄
ビューエル S1ライトニング 1,397mm 1200㏄
ホンダ GROM 1,200mm 125㏄
※モデル年式によっては異なる場合があります。

もちろん、大排気量で車格の大きなバイクの方が、ホイールベースが長くなる傾向にはあるのですが、それだけとも言えません。

例に出したバイクはごく一部ですが、気付くこともありますよね。

バーグマンやT-MAXなどの「スクータータイプ」は、他より小排気量でもホイールベースは長くなります。

また、「クルーザータイプ」「ツアラータイプ」のバイクも、ホイールベースが長くなる傾向です。

詳しくは後述しますが、実はこれには理由があるのです。

それから、ホイールベースはキャスター角が大きく前輪が前に出ている事でも長くなります。

例えば、アメリカンでロングフォークのチョッパーなどは、かなりのホイールベースの長さになるわけですね。

関連記事SSとかNKとかアドベンチャーって何?バイクのジャンルを全解説!

ホイールベースが長いバイクの特徴

一般的に、ホイールベースが長いバイクは

  • 直線安定性が増す
  • どっしりとした乗り味になる

という特徴やメリットがあります。

そのため、クルーザータイプのバイクや、スクーターはホイールベースが長くなると言うわけです。

また、ホイールベースだけでなく、キャスター角も大きく関与しています。

少々物理や力学的な話になるので深くは触れませんが、キャスター角が大きくなると「バイクが真っすぐ走ろうとする力が強くなる」と言えます。

そのため、どっしりと直進の安定性が増すと言うわけです。

キャスター角が大きくなると、フロントのホイールが前に出ますので、必然的に必然的にホイールベースも長くなりますね。

ただ、逆に言えば

  • 曲がりにくい
  • 最小回転半径が大きくなる

とも言えます。

小回りの多いワインディングや、Uターンは苦手なバイクとも言えるでしょう。

かの有名なイージーライダーのロングフォークチョッパー。一見乗りにくそうですが、直線の安定性は抜群。ただ、曲がるのが超絶大変と言うことですね。

ホイールベースが短いバイクの特徴

ホイールベースが短いバイクは、長いバイクの反対の特徴を持ちます。

つまり、

  • 曲がりやすい
  • 最小回転半径が小さくなる(小回りができる)
  • クイックなハンドリングが可能

と言うことです。

機敏に曲がれるスポーツバイクは、クルーザーやスクーターよりもホイールベースが短めと言うことですね。

逆にデメリットとしては

  • 直進の安定性に欠ける

と言えます。

例えば、橋の上や高速道路での横風で影響を受けやすかったりするわけですね。

ホイールベースの長さで乗り味が変わる

有名なのは、ビューエルとハーレーの話。

例えば、ハーレーのXL1200Cスポーツスターと、ビューエルのS1ライトニング。

この2台は同じエンジンですが、ホイールベースの長さは全然違います。

※ビューエルはハーレーのエンジンを使っていた(もしくはハーレーのエンジンをベースにしていた)

そのため、ビューエルは、その短いホイールベースと少ないキャスター角で、ハーレーとは全く異なるクイックな乗り味だったという事ですね。

今でも根強い人気があるバイクです。

参考:ビューエルはホイールベースが短い事で有名。※写真はライトニング XB9S

ホイールベースの延長はできる?

一時期、ホイールベースを延長するカスタムが流行したことがありました。

ロンホイ、ロンスイと呼ばれるカスタム手法です。

ロンホイとは、「ロングホイールベース」のこと。

また、ロンスイとは「ロングスイングアーム」ですね。

スクーターの場合には、エンジンとリア周りがほぼ一体化しているようなものなので、エンジンハンガーを伸ばす手法が一般的です。

スクーターで流行ったカスタムで、この場合はロングホイールベースですね。

一方でミッションのバイクのように、スイングアームが使われている場合には、長いスイングアームに交換します。

こちらは、日本ではヤマハのTWで流行りましたし、アメリカでは隼などをロンスイにしてドラッグ風にカスタムするのも人気です。

どちらも似たようなものですが、同じくホイールベースを延長するカスタム。

それから、アメリカンやハーレー。

これらの場合にはフロントフォークを伸ばしたり、トリプルツリーを付けてキャスター角を広げる、いわゆるロングフォークチョッパー。

これも当然ですがホイールベースが長くなります。

まとめ

  • バイクのホイールベースとは、フロントホイールの中心からリアホイールの中心までの距離のこと
  • 軸間距離とも言う
  • ホイールベースが長いバイクは直進安定性に優れる
  • ホイールベースが短いバイクは旋回性に優れる

バイクの種類によって、ホイールベースの長さは違うわけですが、どちらが優れていると言う事はありません。

長くても、短くても、それがバイクの個性と言うことですね。

自分の乗り方にあっているバイクを選ぶのが一番良いと言えるでしょう。

※本記事は2019年12月に記載し、2024年3月に更新しています。ご活用の際は、有用性をご確認くださいますようお願い致します。