バイクを所有する時に気になる事のひとつが「維持費」。
250㏄クラスのバイクは、車検が無いのでお得だと言われていますが、実際はどうなのでしょう。
「250㏄の年間維持費はいくらくらいなの?」
「税金や保険料はどれくらい掛かるの?」
このような疑問を持たれている方も多いのではないでしょうか?
そのため、ここでは
という点にポイントを絞って解説とシミュレーションをしています。是非、参考にしてみて下さい。
250㏄の維持費には何が掛かる?
バイクを所有すると税金が掛かります。また、保険にも加入しなくてはならないでしょう。
他にも、オイル交換などのメンテナンスに掛かる費用やガソリン代、人によっては駐車場を借りるケースもあると思います。
一般的には、1年間にバイクに乗って掛かる費用には次のようなものがあります。
他にも駐車場代がかかるケースもあるでしょう。
ただ、自宅に保管できる人も居るでしょうから、今回は駐車場費用は含めていません。
別途借りる必要がある場合には、その分を追加して頂けたらと思います。
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250㏄のバイクに掛かる税金はいくら?
250㏄の場合、払わなくてはならない税金は2種類です。
ひとつは軽自動車税。
もうひとつは重量税です。
軽自動車税は、原付から大型二輪までどんなバイクに乗っていても掛かる税金です。
毎年、4月1日時点の所有者に課税される仕組みで、5月になると市区町村役所から納税通知書が届きます。
また、もうひとつの税金が重量税。
250㏄の場合、重量税は新車購入時のみ掛かります。もし中古車を購入するのであれば、払う必要がありません。
そのため、厳密に言うと維持費とは言えないかもしれませんね。
具体的な税金の金額は以下の通りです。
250㏄バイクの保険料はいくら?
税金には重量税と軽自動車税がありましたが、保険にも2種類あります。
ひとつは自賠責保険で、もうひとつが任意保険です。
自賠責保険は、「強制保険」とも呼ばれ、必ず加入しなくてはならない保険です。
未加入で公道を走行すると、非常に重い罰則がありますので注意してくださいね。
一方、任意保険はあくまでも任意ですから、未加入でバイクに乗っても違法ではありません。
ただ、任意保険に加入しないでバイクに乗る事は非常にリスクが大きいです。
そのため、任意保険は加入する前提で話を進めて行きたいと思います。(加入することを強くおススメします。)
もし、自賠責保険との違いを詳しく知りたい方や、加入予定のなかった人は下記の記事を読んで頂くと参考になると思います。
①250㏄の自賠責保険料
※沖縄や離島の場合には若干金額が異なります
まずは、自賠責保険料です。
車検のあるバイクの場合(251㏄以上)には、車検の度に自賠責保険も更新するのが一般的です。
ただ、250㏄のバイクの場合には車検がありません。
そのため、1年単位で5年まで、自分で加入年数を決めて加入することができます。
ここが維持費を節約するポイントのひとつになるのですが、5年(60ヶ月)で加入すると17,330円になるのです。(1年あたりの保険料は3,466円!)。
5年まで行かなくても、2年、3年と複数年まとめて加入することで保険料が安くなる事は知っておいて損はないでしょう。
※自賠責保険は、定期的に保険料の改定が行われます。2020年の4月に3年ぶりに改定がされます。
関連記事≫2020年のバイク自賠責保険料はいくら?改定後の保険料一覧表!
②250㏄の任意保険料
維持費を計算する上で、一番難しいのが任意保険の保険料です。
なぜなら、保険に加入する人の年齢や条件によって、かなりの差が出るからです。
年齢が若いと保険料が高くなりますし、毎日通勤で乗るようなケースも保険料が上がる傾向にあります。
一方で、週末のレジャー目的で、それなりに年を重ねている人は保険料が安くなります。
もちろん、補償の内容や保険の等級、免許の色など様々な要因で変わってくるのですが、
は任意保険料の負担が大きくなりがちです。
具体例でみてみましょう。
上記はかなり高額になるパターンです。
通勤通学で使用する21歳の場合は結構な保険料になってしまいます。
ちなみに、使用用途が日常レジャーになるだけで47,220円まで下がります。
保険会社としては、毎日乗る事で、事故にあうリスクが一気に上がるという判断になると言う訳です。
26歳以上補償で週末のツーリングなどの、日常レジャー用途になると結構安くなりますね。
30歳以上補償で、ゴールド免許の場合には一気に安くなります。
全て、ダイレクト型のバイク保険の見積もりですが、これだけ加入者の条件によって変わってくると言う事です。
また、補償内容を手厚くすると保険料が上がりますが、逆に年間走行距離がもっと少ない場合や、乗り換えなどである程度の等級で加入できる場合は安くなるでしょう。
関連記事≫バイクの任意保険が安いのはどこ?損をしない保険会社の選び方!
年間のガソリン代はいくらくらい?
年間のガソリン代を試算する前に燃費をチェックしてみましょう。
250㏄のバイクの場合、メーカーの燃費値は以下の通りです。
昔は、メーカーの発表燃費と言うと「定地燃費値」が主流でした。これは平坦な舗装路を一低速速度で走った時の数字で、あまりアテにはならなかったんですよね。
ただ、最近はWMTCモード値と言って、「より実際の使用状況に近い方法で計算された燃費値」が追記されるようになっています。
前述の燃費値も、WMTCモード値です。
これをもとに具体的な計算をしたのが以下になります。
※ガソリン単価135円/Lで計算
※燃費は低めに見積もって25㎞/Lで計算
もし、毎月800㎞くらい走ると年間で1万㎞くらいですね。
通勤や通学とツーリングを併用する方や、ロングツーリングに頻繁に行く方はこれくらい走るでしょう。
逆に、週末だけ、ロングよりもショートツーリングが多いという方は年間5,000㎞くらいで収まるかもしれませんね。
ガソリン代は、個人のバイクの使い方によっての差が出てくると思います。
関連記事≫バイクの燃費の計算方法は?燃費を向上させるコツや走り方も解説
250㏄のメンテナンス費用はいくら?
メンテナンスにおいては、バイクの状態や走行頻度によって変わってきますが、10,000㎞走った時の一般的な消耗部品などを考慮してみました。
年間の走行距離が少ない人は、下記の想定よりも安くなるでしょう。
年間1万㎞走行すると、リアタイヤは交換時期を迎えていると思いますので、タイヤ交換はリアだけを含めています。
その他の20,000円については、フロントタイヤ交換、チェーン・スプロケ交換、バッテリー交換、ブレーキ液交換などのメンテナンスを想定しています。
これらは2年や3年(2万km~3万㎞)に1回程度だと思われますので、1年あたりに換算すると2万円くらいという試算です。
オイルやタイヤ、パッド交換の費用は一般的なバイクショップでの交換をした時の相場がこれくらいです。
オイル交換などは自分でやると少しは節約できるでしょう。
また、走行距離が少ない人だと、リアタイヤでも交換が2年に1度のケースもあります。そうなると、メンテナンス費用はこんなに掛からないという方も居るでしょう。
ただ、ノーメンテナンスだと、故障や不具合の原因になりますので、気を付けないといけません。
バイクが故障すると、当然ながら修理費用が掛かります。常にバイクを調子の良い状態にしておく事が、実は維持費が掛からないコツなのです。
関連記事≫バイクのエンジンオイル交換!頻度や時期の目安を詳しく解説!
関連記事≫バイクのタイヤの寿命はいつ?交換時期の判断方法とは
250㏄のバイクの年間維持費の目安
色々な費用を試算してきましたが、まとめると以下のようになります。
維持費の合計幅が非常に広いですね。
ガソリン代やメンテナンス代もですが、一番個人差がでるのは任意保険料でしょう。250㏄で維持費が20万円近い人は、保険料が6~7万円になっているケースが多いです。
ここが2~3万円代、年齢が20代の方でも4万円くらいになるとかなり違いますよね。
あとは、自賠責保険を複数年で加入したり、オイル交換を自分でやる(もしくは安いところを探す)などで維持費の節約・削減ができるでしょう。
また、メンテナンス・消耗品は年間10,000㎞走って、かなりしっかりやる前提なので、もっと少なくなる方も多いかもしれません。
ちなみに、任意保険を抑えたい場合はダイレクト型が安いです。ただ、同じダイレクト型でも保険会社によって保険料に差が出てきます。
色々な保険会社の見積りをとって比べてみると良いでしょう。一括見積などは簡単に比較できて便利ですよ。
◆無料の一括見積りサービス≫インズウェブバイク保険まとめ
一般的には、250㏄のバイクの年間維持費は13万~14万円くらいでしょう。
学生の方や、若い方の場合には、もう少し上がるかも知れません。
また、年間でそれほど走らない場合には、もっと安くなる人も居るでしょう。
こうして、金額だけ見てしまうとそれなりの費用が掛かってますよね。
ただ、バイクに乗る事によって、確実にプラスになる事もあるはずです。
ツーリングで素晴らしい景色や食事を堪能できたり、バイクを通して友人ができたり、ストレス解消ができている人も居るでしょう。
是非、「年間のコスト(維持費)以上の価値がある!」と言えるようなバイクライフを過ごしてくださいね。
※2020年3月に更新しました。