バイクも251㏄以上の場合には車検があります。
もちろん、2年に1度の機会ですから、しっかりとした点検・整備や色々な消耗品の交換を行う事がベストですが、それなりに費用が掛かるのも事実ですよね。
「今月はお財布事情がピンチだから少しでも安く車検を通したい!」
「一番安くバイクの車検ができるのはどこ?」
このような方も多いのではないでしょうか?
そのため、ここでは
等について詳しく解説しています。
バイクの車検が安いところはどこ?
バイクの車検費用は、大きく「法定費用」「諸費用」の2つがあります。
法定費用は、税金や自賠責保険など必ず掛かる費用で、どこの業者でも同じ金額です。
一方、諸費用は点検費用や車検代行料、整備に掛かる費用でいわゆる「手数料」にあたる費用です。
そのため、諸費用が安い=車検が安いとも言えます。
あくまでも一般論ですが、バイクショップよりも「車検専門店や大手バイク用品店のPITサービス」の方が諸費用が安い傾向にあります。
これは、
と言う事が理由です。
また、「必要最低限の法定点検のみ」というコースを設定している事も多く、これも安い理由のひとつです。
もちろん、充実した整備や消耗品交換もセットになっているコース設定もありますので、バイクの状況に応じて適切なプランを選ぶようにしましょう。
ただ、今回は「車検費用が安い」と言うテーマになっていますので、価格面に特化しています。
また、バイクショップでも同じくらい車検が安いショップもありますが、近くになければ意味がありません(遠いと行けない)。
そのため、全国展開、もしくはある程度の複数店舗展開をしているショップや車検業者に限定して調査&紹介しています。
バイクの車検【主要8社】の料金比較
まずは主要な車検業者の料金を調査しましたので比較してみましょう。
表記の価格は、法定費用17,020円(自賠責保険24ヶ月11,520円、重量税3,800円、印紙代1,700円)を含めた車検料金です。
追加の整備や消耗品交換がなければ、表記の価格で車検が受けられます。
また、輸入車の場合は割増価格が設定されているケースが多かったので、基本的には国産バイクの料金を基準にしています。
【車検価格の一覧表】※順不同
店舗名 | 車検のプランと料金(国産バイク) | ||
2りんかん | 基本車検 | しっかり車検 | しっかり&安心車検 |
46,820円 | 56,820円 | 66,820円 | |
NAPS | エコノミー車検 | スタンダード車検 | しっかり車検 |
42,020円 | 49,020円 | 59,020円 | |
南海部品 | 格安車検 | スタンダード車検 | プレミアム車検 |
45,000円 | 55,800円 | 61,200円 | |
ライコランド | エココース | 基本コース | 安心コース |
45,780円 | 47,780円 | 52,780円 | |
バイクワールド | スタンダード | 安心メンテナンス | |
46,020円 | 56,000円 | ||
バイカーズステーションSOX |
56,820円 | ||
ホリデー車検 |
36,184円 | ||
バイク車検ドットコム ※排気量による |
スルーパック | ライトパック | スタンダードパック |
39,800円~ 55,210円 |
48,210円~ 63,210円 |
61,210円~ 76,210円 |
複数のプラン設定を設けているところが多かったですね。
なんと、最安は車検専門業者で有名なホリデーバイク車検
また、全国展開のレッドバロンですが、レッドバロンは店舗によって車検料金が異なるようですので対象外にしています。
また、車の車検専門店で有名な「車検のコバック」においても、バイク対応の店舗が不明瞭なため (少ない?) 対象外にしています。
バイクの車検主要8社の費用ランキングと特徴
ここでは、各社の最安プランの料金を、単純に安い順にランキング化してみました。
また、各社の車検の特徴について、補足情報を追記していますので参考にしてみて下さい。
1位:ホリデー車検のバイク車検
ホリデー車検
ただ、車では有名でも、バイク車検も行っている事はあまり知られていないかも知れませんね。
バイクの車検対応店舗も全国で49店舗あります!(未対応店舗もあります)
バイクの車検の場合、1週間程は預けるのが一般的ですが、持ち込んで1時間ほどで終了するのは魅力的です。(要事前予約)
ちなみに、指定工場とは、資格保有者や設備など厳しい基準をクリアしないと国に認可されません。
同じようなもので認証工場というものもありますが、指定工場の方が基準が厳しく、ホリデー車検は全店が指定工場ですね。
公式ページ≫ホリデーバイク車検
2位:バイク車検ドットコムのスルーパック
バイク車検ドットコムは奈良~広島まで関西圏を中心に展開しているインターネット車検です。
400㏄なら最安プランで39,800円ですので、2位にランクイン。
ただ、750㏄だと45,210円、1000㏄は50,210円、リッター越えだと55,210円なので、大型だと順位はもう少し下がりますね。
片道500円で、自宅まで取りに来てくれて、終わったら納車までしてくれるのは便利です。(対象エリア内に限る)
公式ページ>バイク車検ドットコム
3位:NAPSのエコノミー車検
大手のバイク用品店のNAPS(ナップス)はご存知の方も多いでしょう。現在は19店舗で車検の対応もしてます。
最安プランのエコノミー車検のプランなら42,020円です。満了日1ヶ月前の予約で早割が適用できるので早めに予約すると、更に安く受けることができます。
公式ページ≫NAPSオートバイ車検
4位:南海部品の格安車検
南海部品は全国に50店舗以上ありますが、全ての店舗でPITサービス(車検)を受けているかは不明でした。
近くに南海部品がある場合には、まずPITサービスもあるか確認してみましょう。
今回は東京の南東京店の車検価格を基準にしました。格安車検コースで45,000円です。
南海部品はフランチャイズ店舗も多いので車検を受けていても価格差がある場合があるので、最寄りの店舗にて確認してみてください。
公式ページ≫南海部品の店舗一覧
5位:ライコランドのエココース車検
ライコランドは国内で26店舗を展開している大手用品店です。
車検は最安のエココースで45,780円ですが、柏店・埼玉店・東京多摩ベースだけは最安プランが49,900円で料金体系が異なるようです。
早期予約(3ヶ月前)、新車割引(初回車検で走行距離1万Km未満)、リピート割引(2回目)と色々な割引制度があるので、全て該当するとなんと7,000円引きにもなります。
公式ページ≫ライコランド
6位:バイクワールドのスタンダードコース
バイクワールドは、以前はバイクセブンと言う名称でした。現在はオートバックス等のG-7ホールディングスのグループ企業です。
近畿エリアを中心に、関東~九州の12店舗でバイク車検にも対応しています。車検のプランは2つと非常にシンプルで、スタンダード車検コースが46,020円です。
公式ページ≫バイクワールド
7位:2りんかんの基本車検
2りんかんは、現在はイエローハットの子会社で全国に多くの店舗があります。
また、2りんかんはPITサービスにも非常に注力しており、色々な特典やサービスが充実しています。
バイクの車検も50店舗以上で対応しているので、利用している人も多いです。最安の基本プランが46,820円です。
割引制度も3種類あり、全部該当すると、なんと13,000円引きになります。
また、代車が無料と言うのも便利です。車検に保証があるのも特徴ですね。
価格のランキングでは7位ですが、サービスの充実度や割引き制度が充実しているので、魅力的です。
公式ページ≫2りんかん
8位:バイカーズステーションSOXの安心車検
バイカーズステーションSOXも全国展開しているバイクショップなので、ご存知の方は多いでしょう。
SOXは最安の車検で56,820円です。用品店のPITサービスに比べると少々高いような気がしてしまいますが、決して高くはありません。
安心車検の名のとおり、車検で「6カ月または5,000km」の長期保証が付くというのは驚きです。バイクショップならではの特典でしょう。
また、バイクショップだと、他店で購入したバイクは持ち込みにくい人も居ますよね。他店購入のバイクも積極的に受け入れていますので、心配は不要です。
公式ページ≫SOXの車検
ホリデーバイク車検は安いだけじゃない
一通りチェックしてみると、意外にも(?)最安はホリデーバイク車検
また、ホリデーバイク車検
バイク業界では、「認証工場」を持っているところは多くても、「指定工場」を保有しているところは非常に少ないのです。
これは、資格の保有人数や設備などの基準が非常に厳しく、また費用もたくさん掛かるため。
では、指定工場の何が良いかと言うと、自社で車検のラインを持てるのです。
つまり、車検場にバイクを持ち込む必要がないので、その日のうちに車検が終わるということ。
ホームページ上でも「60分で終了!」となっていますね。
(もちろん、事前の予約は必要です。)
一般的にバイクの車検は、バイクを預けて終わるまで数日かかってしまいます。当日(1日)で終わるのは指定工場を持っているホリデー車検ならではという事ですね。
予約だけしておけば1日で車検が終わり、そのうえ安ければ、浮いたお金でパーツやウェアが買えそうですね!
近くに店舗があるなら、是非おススメです。
公式ページはこちら≫ホリデーバイク車検
※下記動画も参考に見てみると良いと思います。
できるだけ車検費用を安くするポイント
前述の通り、車検に掛かる費用は
の2つです。
法定費用は、「重量税・自賠責保険・印紙証紙代」で、誰もが決まった金額を払う必要があります。
一方、諸費用は「点検費用・整備費用・代行手数料・整備に伴う消耗品や部品代」です。
安くするには、この諸費用を抑えるのがポイントです。
自分でできる整備は自分でやる
車検の時に、オイル交換やフィルター交換、プラグ交換にチェーン清掃&注油などをまとめてやってもらうと言う人も多いでしょう。
もちろん、2年に1度の車検ですから、普段行っていないメンテナンスをするのは非常に良いことです。
ただ、これらの整備は部品代や工賃が掛かることがほとんど。
比較的簡単な整備や消耗品交換は、自分で行うと工賃の節約になります。
見積りを取った時に、しっかりと内容を見て依頼する整備を精査すると良いでしょう。
関連記事≫バイクのエンジンオイル交換!頻度や時期の目安を詳しく解説!
ユーザー車検に挑戦するのが最も安い
バイクの車検を自分でやると言う方法もあります。
いわゆるユーザー車検です。
ユーザー車検の場合には諸費用が掛かりません。(自分でやるので)
問題なく車検が取れれば、掛かる費用は20,000円以下で抑えられます!
当然、自分で車検場にバイクを持ち込んだり、車検の予約を取ったり、書類を用意したり・・・手間は掛かりますが、一番安く車検が取れる方法です。
興味がある場合には、一度挑戦してみるのもひとつの方法です
関連記事≫初めてのバイクのユーザー車検!流れや費用・必要書類を詳しく解説
安いバイク車検を受ける時の注意
各社、格安の車検プランを用意しています。
もちろん、車検費用は安いに越したことはありませんよね。
ただ、最安プランの場合には、必要最低限のプランだという事は認識しておくべきでしょう。
各社、多少の違いはあれど、最安プランの内容を見ると、
と言うような内容になっています。
これがどういう事かと言うと、消耗品の交換や整備が含まれていない事が多いとい売事は。
例えば、オイル交換やブレーキ液の交換をお願いすれば、オイルやブレーキ液の金額は追加になりますし、工賃も掛かります。(オイル交換工賃は無料のところもありましたが)
つまり、最安プランは、消耗品の交換や整備が別料金と考えても良いでしょう。
車検は保安基準を満たしているかを検査する制度です。ただ、乗る側にとってはバイクを安全に乗る事ができる状態にすることも非常に重要です。
安い車検を選ぶことは、悪い事ではありません。ただ、
こういった事も重要です。
まとめ
今回はバイク車検を「料金の安さ」と言う切り口で解説しました。
もちろん、定期的に整備やメンテナンスをしっかりと行っている人であれば、格安車検(格安コース)でも問題ないでしょう。
ただ、普段あまり定期点検やメンテナンスしていない方は、充実した整備をしてもらえる車検プランをおすすめします。
また、行きつけのバイクショップで車検を行うというのも、非常にメリットがあります。
普段バイクを見てくれているショップなら、バイクや消耗品の交換時期を良く分かっているはずです。
2年に1度の機会ですので、しっかりと各部のリフレッシュができると、バイクも自分も気持ち良いですよね。安全第一です!