昨今では、バイクを通信販売(通販)で購入する事も一般的になってきました。
特に中古バイクの場合には、グーバイクなどのサイトで探していると、欲しいバイクが遠くのショップにあるという事も少なくありません。
そのような時に、
「バイクを通販で買う時ってどんな流れになるの?」
「手続きの方法は?」
「送料はどれくらい掛かるの?」
と色々な疑問が出てくるでしょう。
そのため、ここでは
などにポイントを置いて、詳しく解説しています。
アマゾンや楽天などの「ショッピングモールでのバイク購入」は、通常と流れが異なりますので、各ショッピングモールの「利用の流れ」を確認してください。
バイクを通販で買う時の手続きと流れ
通販(通信販売)とは「広告やカタログをもとにメールや電話、文書などで注文をとり、商品を発送する形態の販売手法」です。
一般的な通信販売なら特に問題は無いのでしょうが、バイクを購入する時にはナンバーの登録などの手続きが発生します。
ショップに足を運んでバイクを買う時は、必要書類などを用意することでバイクショップが登録代行をしてくれます。
では、通販の場合はどのような流れになるのでしょうか?
ここでは、バイクショップに一度も行かないという前提で、一般的な通販の流れを説明します。
- Step1欲しいバイクを探す
購入するバイクを決めるのが、最初の段階ですね。
バイク屋のHPでも探せますが、一般的にはグーバイクなど「バイク検索サイト」で見つける人が多いのでは。
- Step2問合せ・見積もり
メールや電話で、バイクの状態や在庫の有無・乗り出しまでの価格の見積もりを依頼します。
バイクを送ってもらう時には、この時に送料の確認もします。
- Step3入金
ショップからの見積りを確認して、問題なければ入金(振り込み)をします。バイクショップは、入金確認後に整備や登録作業を行います。
- Step4登録に必要な書類の送付
ナンバーを取得するのに、住民票などの書類を送付します。(必要書類はショップで教えてくれます)
- Step5納車・配送準備
バイクショップはナンバーの取得や、納車整備を行います。終わり次第、配送の手続きをします。また、中には遠くても直接届けてくれるショップもあります。(その場合も送料は掛かります)
- Step6バイクが届く
自宅かデポ(配送の拠点)にバイクが届きます。デポ止めの場合には、デポまでは取りに行く必要があります。
以上が大まかな流れになります。
ナンバーの登録は、異なる都道府県のショップでも問題なく代行してくれます。
バイクショップの方で用意してほしい書類の指示がありますので、準備して郵送すれば問題ありません。
ローンで購入したい時の通販の流れは?
バイクを買う時に、ローンで購入したいという人も多いでしょう。
ローンでバイクを買う時にも、基本的には流れは同じです。
ただ、
が追加で発生します。
バイクの見積もりを依頼する時に、ローンを希望する事を忘れずに伝えましょう。(頭金の予定額や希望の支払い回数も)
そうすれば、ローンの試算も一緒に出してくれます。
試算の内容に問題がなければ、バイク屋さんがローン会社に審査の依頼をしてくれます。
審査方法としては、
このどちらかですが、最近は後者の方が多いでしょう。
いずれにせよ、ローン希望であることをバイク屋に伝えれば、詳しい説明と審査までしてくれますので心配は不要です。
(※審査が通るかどうかは、バイクショップではなくローン会社の判断です。)
つまり、直接バイクショップに出向くことなく、電話やメールで購入まで完結してしまう事が可能です。
通販でバイクを買う時の送料と注意点
バイクを通販で買うと、通常はバイクの配送までを依頼する事になります。
バイクショップの中には、スタッフが自宅まで配送してくれるところもありますが、一般的にはバイク専門の輸送会社を利用します。
送料のポイントとしては、
という事でしょう。
見積もりを取る時には、正確な送料もバイクショップに確認をするようにしましょう。
※だいたいの相場は以下の記事にて掴めると思います
また、デポとは輸送会社の物流拠点の事です。
デポ止め配送なら自宅配送よりも安くなる傾向にありますが、当然デポまでは取りに行く必要があります。
デポの場所は輸送会社によって異なるので、デポ止めの場合には
この2点もバイクショップに確認しておきましょう。
また、ネットや広告に出ているバイクの販売価格には、送料が含まれていない事にも注意が必要です。
遠くで安いバイクを見つけても「送料を追加したらそんなに安くない・・・」これも良くあるケースです。
通販でバイクを買う時の納車期間
通販でバイクを買う時は、「納車までの期間が通常よりも長くなる」と思っておいた方が良いでしょう。
理由としては、
という事があげられます。
書類のやり取りにおいては、ショップ側も納車整備などできる事を進めておけば良いので、それほど問題にはなりません。
ただ、バイクの配送には、結構時間が掛かります。
輸送会社はバイク1台で陸送をすることはしません。効率化のために、十数台をまとめて運ぶのはもちろん、効率よく配送できるルート(コース)を組むようにします。
なので、ショップが登録や納車整備が終わらしても、そこから手元にバイクが届くまでに1~2週間くらい掛かる事も普通にあるのです。
もし、バイクを通販で買う時には、だいたい納車までにどれくらい掛かるのかも確認しておくことをおススメします。
(※輸送にかかる時間は、バイク屋も正確には答えられませんが・・・)
関連記事≫バイクの納車期間はどれくらい?
通販でバイクを購入するメリットとデメリット
では、バイクを通販で購入するときのメリットとデメリットについて見てみましょう。
通販でバイクを買うメリット
通販の場合には、バイクショップに一度も足を運ばなくても、電話とメールのやり取りだけで契約~納車まで完結します。
そのため、欲しいバイクが遠くにある場合や、忙しくてなかなかショップに行けない人には便利な購入方法でしょう。
また、通販なら全国のショップからバイクを探すことができます。
国内最大級の中古バイク情報が掲載されているグーバイクの場合、3,000店舗以上のショップが掲載されていて、中古バイク情報は65,000台以上も掲載されています。
「欲しいバイクや、納得のいくバイクが近くにない」
こんな時には通販を利用すれば、見つかる可能性は大きいですね。
更に、全国のバイクが購入候補になりますので、よっぽどタマ数の少ないバイクでなければ価格の比較もできます。
予算が決まっている方や、少しでも安いバイクを探したい場合は、自宅近隣のみで探すよりも安価なバイクが見つかることも少なくありません。
ただ、注意点としては、安いバイクにはそれなりの理由がある事が多いです。
走行距離が多い、程度がイマイチなどという事もありますので価格だけで判断しない事をおすすめします。
また、安くても送料がかかる事は前述の通りです。
通販でバイクを購入するデメリット
一番のデメリットは現車(実車)の確認ができないことでしょう。通販の場合はネット上の写真と文言で判断するしかありません。
バイクショップも、もちろんバイクを売りたくてWebサイトに情報を出しています。
特に、写真はバイクの印象を決定づける大きなポイントです。中には、写真の枚数をたくさん載せたり、動画まで載せたりとショップとしてもバイクの状態を正確に伝えようと努力しています。
しかしながら、「現車(実車)=写真」とは思わない方が良いでしょう。
写真で判断できることには限界があります。
細かな錆や傷、写真で写っていない場所など、 現車を見ればわかる事でも、写真ではわからない事もあるという事は認識しておくべきでしょう。
また、バイクショップに直接足を運んで商談をすると、ショップや店員さんの雰囲気がわかるというメリットがあります。
お店の中が綺麗に整理整頓されているとか、展示バイクが綺麗にされて並んでいるとか、店員の対応がすごく良いなど・・・バイクの購入にはショップ選びは非常に大事です。
一方、通販の場合、メールや電話でのやり取りが中心になります。
声やメールの文面だけでは、なかなかショップや店員さんの雰囲気はわかりにくいものです。メールの文面が非常に丁寧だから信用できるかというと、そこをイコールで結びつけるのはリスクもあります。
さらに、アフター面もデメリットのひとつです。
バイクは購入した後もオイル交換や、車検などのアフターメンテナンスが必要不可欠です。
時には、調子が悪くなって修理なども必要になってくるかも知れません。
ただ、遠くのショップで購入した場合、メンテナンスが受けにくい(受けられない)という事は事前に認識しておくべきでしょう。
できれば、通販で購入をする前に、メンテナンスやアフターをお願いできるショップが近くにあるかどうかまで調べておくと良いでしょう。
ノーマル(もしくはライトなカスタム)で比較的新しいようなバイクであれば、近隣で対応できるショップを探すのはそれほど困難ではないかも知れません。
ただ、旧車や外車、特殊なカスタムバイクなどを通販で購入した場合は、近くでメンテナンスや車検を受けてくれるショップを探すのに苦労するかも知れません。
関連記事≫他のお店で買ったバイクを直してくれるショップの見つけ方
通販でバイクを買うと保証が付かない事もある
通販でのバイク購入で注意する事のひとつに「保証」があります。
特に中古車の場合には、保証付きのバイクでも
「通販の場合は保証無し」
となるケースもあります。
むしろ、このような対応になるショップが多いと言っても過言ではありません。
これは、バイクショップの事情を考慮すると仕方のない事だと言えます。
遠方へ通販で販売して、何かあった時に全て保証で対応していたら、掛かるコストが莫大になってしまいます。(バイクの引取りだけでも数万円掛かる事も・・・。)
ショップとしては、「保証したくても対応できない」というのが本音です。
ただ、なかには通販でも保証するというショップや、お店まで持ってきてくれれば対応する等、条件付きで対応してくれるショップもあります。
いずれにせよ、通販の場合は保証がどうなるのかは購入前に確認しておきましょう。
関連記事≫バイクを買う時に保証は必要?
大手チェーン店なら取り寄せも可能
通販もとても便利になりましたが、できれば現車を確認してみたり、購入後のアフターも見てくれるのがベストだと思います。
そのような場合、選択肢として全国チェーンの大手ショップで購入するのも選択肢としてはひとつです。
例えば、レッドバロンやSOXグループであれば、近くの店舗になくても系列店舗に欲しいバイクがあるケースもあります。
取り寄せるには費用が掛かる場合がほとんどですが、お願いすれば別店舗から取り寄せてくれることもあります。
(※取り寄せ費用がいくら掛かるかは、各店舗に確認してみてください)
費用が掛かることに関しては、仕方がない部分でもあります。
バイクの輸送には非常にコストが掛かるので、契約してくれるかどうか分からないのに無料でバイクを移動させるわけにもいかないのです。
ただ、どうしても失敗したくない場合には、お願いする価値はあると思います。
まとめ:通販はメリットとデメリットを把握したうえで利用すべき
通信販売自体は非常に便利な仕組みです。
バイクも昨今のネットの発達によって、通販が一般的になりました。
「中古のバイクが一度も見に来ないで売れる時代になった」
「150万の中古バイクが通販で売れちゃった」
こんなバイクショップの声も良く聞くようになりました。
もはや、バイクにおいても通販は当たり前と言っても良いでしょう。
だからこそ、メリットだけではなくデメリットも把握したうえでの利用をオススメします。
※2019年6月に更新しました。