※当サイトは、アフィリエイト広告を利用しています

バイクの車検の検査項目はどこ?チェックされるポイントを解説

バイクの車検
スポンサーリンク

バイクの車検を受ける時には、どの部分をチェックされるのでしょうか?

バイク屋さんにお願いする時も、自分でユーザー車検を受ける時も、検査の項目を把握できているとかなり違いますよね。

自分のバイクは車検に通るの?

バイクの車検ってどこをチェックするの?

こんな事が気になっている人も多いのでは。

そのため、ここでは

  • バイクの車検の検査項目について
  • 車検が通らない事例

にポイントを置いて詳しく解説しています。

スポンサーリンク

バイクの車検の検査項目はどこ?

車検は、バイクが保安基準に適合しているかどうかを検査する制度です。

そのため、この保安基準に関しては、当たり前ですが法律で決まっていると言う訳ですね。

具体的な基準は、国土交通省のホームページにも掲載されています。

道路運送車両の保安基準(H31.04.23現在)

極端な事を言ってしまえば、この基準に適合していればOKです!という事なのですが、見てみるとわかるようにメチャクチャ細かく設定されています。(しかも用語が難しくてわかりにくい)

車検の時には、これらの保安基準に沿って、検査員の目視や専用の機械を使ってチェックしていると言う訳ですね。

具体的なバイクの検査項目はおおむね次のとおりです。

バイクの車検の主な検査項目
  • 灯火類の検査
  • 車検証記載との相違・外観サイズの検査
  • 排ガス・騒音検査
  • スピードメーターの検査
  • ブレーキの検査
  • ヘッドライトの光軸検査

車検場や検査員によってチェックの細かさが変わってくるのが実情ですが、上記の6項目を中心に検査が行われます。

(昔はバイクショップ同士で、どこの車検場が緩い、厳しいなんて情報交換も良くありました・・・)

では、それぞれの項目について、検査に引っ掛かりやすい事例と一緒に深掘りしていきます。

バイクの車検項目:灯火類

灯火類の検査では、

  • ヘッドライト
  • ウインカー
  • ブレーキランプ
  • ホーン

が正常に点灯・作動するかをチェックします。基本的に、正常に動いていれば問題はありませんが注意が必要なのが、カスタムしているケースです。

ウインカーについては、

  • 発行色は橙色のみ
  • 光源のワット数は10W以上60W以下
  • 毎分60回~120回で一定の周期

と言う基準があるのですが、ここの抜け漏れで落ちる例が多いです。

クリアレンズならオレンジ色の電球に変わっていないとNGですし、点灯のスピードが速すぎても遅すぎてもダメという事ですね。カスタムウインカーの場合には、取り付け角度にも注意が必要です。

あと、意外と多いのが「球切れやレンズのヒビ・欠け」です。

球切れはもちろんですが、レンズのヒビなどは意外と見落としがち。車検の前にはきちんと確認するようにしましょう。

灯火類は、検査員の目視です。検査員の指示に従って、作動し問題がなければOKです。

カスタムなどがされていなければ、引っかかる事が少ない項目です。

関連記事ヘッドライトの保安基準を詳しく解説

関連記事ウインカーの保安基準を詳しく解説

関連記事ホーンの保安基準を詳しく解説

バイクの車検項目:車検証記載との相違・外観サイズ

灯火類で問題がなければ、車検証との相違や外観の検査です。

  • 車体番号の確認
  • 乗車定員と二人乗り仕様の確認
  • ハンドルロック
  • バイクのサイズ
  • ミラーのサイズ
  • タイヤやオイル漏れ、各部の緩み確認
  • 反射板があるか

まずは車検証と車体番号が一致しているかの確認です。これはまず問題ないですよね。

それから、車検証で乗車定員が2名になっている場合は、ステップの有無、シートのタンデムグリップ(捕まる紐かグラブバー)が付いているかの確認もします。

SS等の場合で、シングルシートカウルにしている場合には、タンデムシートに戻しておくと良いでしょう。

ハンドルロックはロックが掛かればOKですね。

バイクのサイズに関しては、幅、高さ、長さが車検証の記載と相違がないかの確認です。

検査員によっては、バイクを見て問題がなさそうであればチェックしない事もあります。

ただ、やはり検査員もプロ。

ハンドルが変わっていたり、フレームがチョップされているのを発見するときっちりメジャーで測ります。

誤差が「車検証より長さ±3cm / 幅±2cm / 高さ±4cm」であれば許容範囲ですが、これを超える場合には構造変更の手続きが必要になります。

関連記事ハンドル交換と車検を詳しく解説

それから意外と落ちやすいのがミラーです。

「鏡面の面積が69㎠以上」と言うのが基本ですが、さらにミラーが円形か円形以外かで細かく基準が決まっています。

特に平成19年製造以降のバイクは基準が厳しいので、小さめのミラーに変えている場合には、純正に戻しておくと良いでしょう。

関連記事バイクのミラーの保安基準を詳しく解説

他にも

  • タイヤの溝がツルツル
  • 反射板(リフレクター)がない
  • オイル漏れが著しい
  • チェーンの錆や弛みが著しい
  • スクリーンのエッジが鋭利になっている

等で落ちる事も多いです。タイヤのひび割れはそれほど影響がないですが、溝が0.8mmを割っている(スリップサインが出ている)と車検が通りません。

これは「道路運送車両の保安基準の細目を定める告示 第167条」で明記されており、車の場合には1.6mmです。

また、フェンダーレス自体は問題ありませんが、リフレクター(反射板)が無いと引っかかってしまいます。

関連記事バイクのリフレクターの保安基準を詳しく解説

オイル漏れやチェーンは基本的にあまり見ませんが、よほど目立つようだと引っかかる事はあります。ただ、普通の状態であれば特に問題は出ないでしょう。

スクリーンはエッジ(角)が鋭利になっていないか、視界を妨げていないかと言う点がポイントになります。

関連記事スクリーンの保安基準を詳しく解説

最近では、ナンバープレートの角度が2016年に改正がありました。

「上下の角度は上向き40度から下向き15度」

「左右の向きは0度」

となっていますので、あまり際どい角度だと指摘される事もあるでしょう。

関連記事ナンバープレートの違反事例!角度や向きにも注意!

バイクの車検項目:排ガス・騒音検査

灯火類と外観検査の次に、排ガス・騒音のチェックです。

簡単に言うと、排ガスはCO(一酸化炭素)、HC(炭化水素)NOx(窒素酸化物)が排気にどれくらい含まれているか。

騒音は、マフラーからの音量が何db(デシベル)か。

この2つが、それぞれ基準内であれば問題なしです。

では、どれくらいなの?という事になりますが、排ガスの基準も騒音の基準も、バイクの製造年によって該当する基準が変わってきます。

新しく規制が入っても、それ以前のバイクであれば旧規制が適用されるからです。

古いバイクであれば、それこそ排ガスの基準なんてありませんでしたし(検査不要)、騒音の基準も非常に低かったのです。

そのため、基本的には、

  • ノーマルのマフラーが付いている
  • 排気漏れなどが無い

この状態であれば、落ちる事はまずないでしょう。

ただ、社外マフラーの場合には注意が必要です。保安基準を満たしていないマフラーの場合には当然車検は通りません。

ただ、社外マフラーでも車検適合のマフラーで保安基準内であれば問題ありません。

そのため、社外マフラーの場合には、車検適合マフラーであるかを確認する事、また、もし心配ならノーマルに戻しておくと良いでしょう。

関連記事≫バイクのマフラーの保安基準を詳しく解説!

バイクの車検項目:スピードメーターの検査

スピードメーターの検査は、車検の中でも問題の少ない項目のひとつです。

検査ラインのローラーにタイヤを乗せると、40㎞の速度でローラーが回ります。

その際に、大きな誤差が無くメーターが動けばOKです。

もし、ユーザー車検で自分で行く場合には、メーターを前輪で取っているのか後輪で取っているのかだけは把握しておきましょう。

落ちるとしたら、

  • メーターケーブルの不具合で動かない
  • タイヤの径を変えて大きな誤差が生じる

の2つですが、あまり心配する事はないでしょう。

メーターを取っているタイヤのインチを変えた時にはチェックしておいた方が良いですが、普通に走行していて違和感なく動作していれば大丈夫です。

バイクの車検項目:ブレーキ制動力

ブレーキに関しては、前輪・後輪共に制動力の検査です。

ちゃんと止まるかのチェックですね。

ブレーキもスピードメーター同様に、落ちる事の少ない項目のひとつです。

普段乗っていて、普通にブレーキが効けば問題ないからです。

スピードメーターを検査した時同様に、タイヤを乗せたローラーが回りますので、ブレーキを掛けてローラーが止まるかどうかを確認します。

もし、ここで引っかかるとしたら、

  • ブレーキパッドの減りが著しい
  • 極端にブレーキの利きが悪い

という事です。

普段、ブレーキパッドの残量まで検査する事は少ないです。ただ、ブレーキ検査の時にキーキー鳴いているとチェックされる事もあります。

その結果、パッド残量が少ないと「安全性に劣る」という事で落ちるケースもあります。

後者に関しては、車検以前の問題なので、早急に整備をしましょう。

関連記事≫バイクのブレーキ異音の原因と対処法

バイクの車検項目:ヘッドライトの光軸と光量

バイクの車検で最も鬼門と言われているのが、この光軸検査です。

車検で通らない項目のNo.1と言っても良いかも知れません。

ここでは、

  • ヘッドライトの光軸のズレ
  • ヘッドライトの光量

を検査します。

光軸とは、ヘッドライトの照らす方向の事で、専用の機械にヘッドライトを当てて、ズレがないかを検査します。

一見、なんてことのないような検査のようですが、ノーマルのバイクでもそれなりに走っていれば少しずつ光軸がズレて来てしまうものです。

そのため、車検前にはテスター屋(予備検査場)で光軸検査を受ける人が多いのです。

テスター屋(予備検査場)

車検に受かるかどうかを事前にチェック&調整してくれる民間の工場のこと。あくまで民間が運営する工場なので、運輸局(車検場)の敷地外にある。「テスター検査」「予備検査」「光軸検査」などの看板を掲げている事が多い

テスター屋は、車検場の近隣に必ずと言って良いほどありますので、ユーザー車検をする場合にはチェックしてもらうと良いかも知れません。

また、万が一光軸で落ちた場合には、そのままテスター屋に行って調整をしてもらい再検査を受ける事も可能です。

車検は当日中に3回まではチャレンジができるのです。(車検場の時間内に限る)

また、HIDなどにカスタムしている場合には、光が散ってしまい受からないケースもあります。

可能であればテスター屋で問題がないか確認しておくか、ノーマルバルブに戻しておくと良いでしょう。

光量に関しては、15,000cd(カンデラ)の明るさが必要です。

測定時には、エンジンの回転数を上げる事もできますので、少々回しておくと光量が出やすいです。また、意外とヘッドライトのレンズが汚れている事で光量が出ない事もあります。

ノーマルのバイクでも、光軸・光量で車検に受からない事は頻繁にあります。

車検をバイクショップなどにお願いする場合には特に心配いりませんが、ユーザー車検にチャレンジする場合には、テスター屋(予備検査場)を利用するか、再検査にチェレンジできるように、午前中の車検予約を取ると良いでしょう。

まとめ

251cc以上のバイクに乗っていると、2年に1度受けなくてはならないのが車検です。

基本的には、保安基準に適合さえしていれば落ちることは無いのですが、カスタムしてあるバイクや古いバイクなどのケースは検査に引っかかる事も少なくありません。

逆にノーマルのバイクの場合には、それほど心配しなくても、すんなり受かる事が多いです。

(唯一危ないのが光軸)

また、保安基準は年々変わっていく事も特徴です。

カスタムやパーツの交換をする時には、最新の保安基準を確認したり、ノーマルに戻すことを想定してノーマルのパーツを保管しておくことをおすすめします。

※本記事は2019年6月に記載しています。ご活用の際は、有用性をご確認くださいますようお願い致します。