大型・中型バイク免許の一発試験【受験方法と合格率を教えます】

免許試験 免許

バイクの免許を取得しようと思った時には、多くの方が自動車教習所に入所する方法を選ぶと思います。

公認の自動車教習所であれば、学科教習・技能教習を終えて卒業検定に合格すると、運転免許試験場の「技能試験」(場合によっては学科試験も)が免除になるからです。

しかしながら、教習所に行かなくても運転免許試験場で直接試験を受ける方法で、バイクの免許を取得する事も可能です。

いわゆる「一発試験」とか「ダイレクト試験」と言う方法です。

ここでは、バイクの免許を「一発試験」で取得する時の受験方法や費用、実際にどれくらい難しいのかの難易度についてまとめています。

※普通二輪、大型二輪中心の記事内容になっていますが、小型二輪の一発試験も同じ流れで取得可能です。
スポンサーリンク

一発試験とは何?

バイクに限った話ではありませんが、運転免許を取る場合は多くの人が自動車教習所に通います。

教習所で学科教習と技能教習を受け、交通法規や運転マナーを座学で学び、実際に車やバイクに乗って運転技術を身に付けます。

公安委員会の公認自動車教習所であれば、卒業検定に合格することで運転免許試験場の技能試験が免除になります。

しかしながら、運転免許を取る場合「必ず教習所に通わなくてはならない」わけではありません。

教習所に通わなくても、運転免許試験に合格すれば免許は取得できるのです。

このように、自動車教習所に通わずに直接試験を受けることを「一発試験」や「ダイレクト試験」と言います。

なお、「一発試験」、「ダイレクト試験」は公式の名称ではなく通称です。

一発試験のメリットとデメリット

一発試験のメリット

●自動車教習所のコストが掛からない

教習所に通う場合、ある程度まとまった費用が掛かります。取得予定の免許区分や、すでに持っている免許によって変わりますがだいたい10~20万円くらいは掛かります。

一発試験の場合、教習所に通わないため教習所の教習に掛かる費用は丸ごと節約が可能です。

受験費用や免許交付手数料などの費用は掛かりますが、スムーズに合格すれば合格後に掛かる費用も含めても2~3万円ほどで取得が可能です。

●直ぐに受かれば時間が大幅に削減できる

教習所に通う場合は、卒業までに数か月間通う事も一般的です。

少しでも早く取るためには、毎日通ったり、キャンセル待ちをしたりしなければなりません。それでも、1日に受けられる技能講習は上限もありますので、早くても数週間~1ヶ月程度は掛かってしまいます(※取得免許や所持免許によって変わります)

学校や仕事が終わってから、また休みを利用して教習所に通わなくてはならない回数もそれなりに必要です。

これに対し、一発試験の場合は、受験日や取得時講習の時だけ試験場や教習所に行くだけですので、教習所に何度も通う時間は削減が可能です。

一発試験のデメリット

●難易度が高い

一発試験の技能試験は難易度が高いと言われています。
もちろん、受験者の技量や受験免許区分にもよりますがバイクの場合は合格率が5~20%くらいでしょう。(詳細は後程詳しく解説します)

もし受からなければ何度でも挑戦は可能ですが、簡単にはいかない事は把握しておくべきでしょう。

● 受かるまで時間とお金が掛かり続ける

もし、受からなければ再度チャレンジすることは可能です。しかしながら、受験費用は受験する度に掛かります。 また、試験場にも何度も通わなくてはなりません。

1~2回程度で合格すれば良いですが、10回受ければ受験費用は×10回掛かります。

●平日や限られた日しか受けられない

運転免許試験は、ほぼ平日のみの実施です。

もし、学校や会社に行っている方であれば、平日に休みを確保する必要があります。

また、各都道府県の運転試験場によっては、平日でも曜日指定がされていたり、地域的な要因で冬季(降雪や凍結)は試験を受けられない試験場もあります。

●1日で取得できるわけではない

一発試験と聞くと、「試験に受かれば終了」というイメージが強く、最短で1日で終わるイメージですが、実はそうではありません。

まず、試験を受けるのに予約をしなくてはいけない場合があります(試験場による)。予約がスムーズに取れなければ、免許取得までに思わぬ時間が掛かることもあります。

また、試験に受かると取得時講習や応急救護という講習を受なくてはなりません。

これらの講習は、各運転免許試験場が指定する自動車教習所で受けるのが一般的です。そのため、試験場での受験のほかに講習を受けに行く日が必要になります。

自動車教習所によっては一発試験合格後の取得時講習はなかなか予約が取れない場合も多く、学科・技能試験に受かっても、意外に免許取得に時間が掛かってしまうケースもあります。

一発試験はどこで受ける?

運転免許の一発試験は「運転免許試験場(免許センター)」で受験します

各都道府県に運転免許試験場は存在します。ただし、住んでいる(住民票のある)都道府県の運転免許試験場でないと受験ができませんので注意が必要です。

多くの運転免許試験場では

平日 8時30分~ 試験予約が可能です。

しかしながら、試験場によっては、平日でも曜日指定のところや、受付時間が若干違う試験場もあります。

また、地域によっては一定期間技能試験を実施しないケースもあります。(例:積雪や凍結に伴う危険を防止の為、冬期間は技能試験の実施は無し 等)

そのため、受験予定の試験場にて事前に確認をするようにしましょう。

バイクの一発試験の受験資格

◆年齢・・・満16歳以上(大型二輪は18歳以上)

◆居住地・・・運転免許試験場のある都道府県に住んでいること ※住所のある都道府県以外の運転免許試験場では受験できません

◆視力・・・両目で0.7以上、かつ、1眼で、それぞれ0.3以上。(眼鏡・コンタクトの視力矯正可能)

※片眼が見えない場合、又は1眼の視力が0.3に満たない方は、見える方の視力が0.7以上で且つ視野が左右150度以上

◆色彩識別能力・・・赤色、青色及び黄色の識別が可能

◆聴力・・・10メートル離れた場所で90デシベルの警音器音を聞き取れる。補聴器でも可能

※平成24年4月1日の道路交通法改正で、大型自動二輪車、普通自動二輪車、原動付自転車、小型特殊についての聴力試験による合格基準が廃止されています。そのため現在は、聴力に障害があり聞こえない方でも免許取得が可能になっています。

◆運動能力・・・運転に支障がある身体機能の障害が無い事

また、交通違反・事故等で行政処分を受けていて、欠格期間が終了していない場合は受験資格がありません。

バイクの一発試験の受験方法と流れ

一発試験の受験方法と流れについては次のようになります。

一発試験の流れのイメージ画
※一発試験の流れ

①受験申込

バイクの免許を一発試験で取得する場合、各都道府県の運転免許試験場に受験申込をするところから始まります。

基本的には、居住地(住民票がある)の都道府県の運転免許試験場でないと受験ができません。

また、都道府県によっては、試験が全て予約制の場合があります。 受験申し込み後、そのまま受験ができるのか、事前予約が必要なのかは事前に確認をしておきましょう。

②適性検査

適正検査は視力検査や色彩識別能力の検査、運転に支障がない運動能力があるか等の検査を行います。

③学科試験

学科試験は自動車教習所を卒業した人も同じ内容の試験です。

試験の構成は、

・文章問題95問(各1点)交通法規やルールに関して

・イラスト問題5問(各2点)危険予測運転に関して

全部で100問100点満点です。すべて選択式の〇×マークシート方式です。

合格ラインは90点(90%)です。合否は試験終了後、30分~1時間ほどで発表されます。ちなみに、全国平均の合格率は73%という数値です。

既に、普通自動車免許や小型限定二輪免許以上の二輪免許を取得していれば、学科試験は免除になります。

④技能試験

一発試験の一番のヤマ場です。

100点満点からの減点方式になり、合格ラインは70点です。つまり、軽微なミスをしても70点を割ることが無く完走できれば合格になります。

しかしながら、たとえ試験中でも70点を割ってしまった時点で試験は終了となります。

70点を割ってしまい減点超過で不合格の場合、発着点に戻る様に指示があり、どこがダメだったのか、試験のポイントを解説してくれます。

次回の改善点として、再チャレンジしましょう。

⑤取得時講習・応急救護

平成6年より試験場での試験合格後に、取得時講習を受けてから免許証が交付されるようになりました。

そのため、技能試験に合格した後は取得時講習を受講しなくてはなりません。

取得時講習は「高速教習」「危険予測」「応急救護」の3つから構成されますが、バイクの場合は「危険予測」と「応急救護」の2つです。

取得時講習は試験場ではなく、自動車教習所で受けなくてはならないのが一般的です。

また、当然費用が掛かることも把握しておきましょう。二輪免許の場合は16,000円~20,000円ほどです。(地域、教習所によって差があります)

教習所での取得時講習は予約を取らなくてはならず、なかなか予約が取れないとうケースも多いです。その対応策として、事前に特定講習を受けておくのも良いかもしれません。

⑥免許交付

試験にも合格し、取得時講習の受講も終われば、ようやく免許交付になります。

一発試験でバイク免許を取る時の費用・料金

一発試験での免許取得の場合は、自動車教習所の教習料が掛からないので安いイメージですが、最終的にいくらくらい必要なのでしょうか。

掛かる費用の内訳としては、試験を受けるときに「試験受験料」「試験車使用料、試験に合格した後に「取得時講習料」「応急救護講習料」、そして、免許が交付されるときに「交付手数料」が掛かります。

神奈川県の場合、1度の試験で合格した時に免許交付までに掛かる費用は、

普通二輪で22,300円

大型二輪で22,750円

です。(この費用は、試験の受験から合格後の講習費用や免許交付時の手数料も含んでいます。)

試験の各都道府県で多少金額が異なるケースがありますが、概ね同じくらいの費用です。

◆参考:神奈川県の場合の一発試験費用の内訳

費用名目普通二輪免許大型二輪免許
受験料2,600円2,600円
受験車使用料1,450円1,450円
取得時講習料12,000円12,450円
応急救護講習料4,200円4,200円
免許交付料2,050円2,050円
合計22,300円22,750円

スムーズに1回のチャレンジで合格すれば、2万円強の費用で免許取得ができます。

しかしながら、受験料、試験車使用料は試験を受ける度に掛かる費用です。5回、10回と受験回数が増えればその分コストも掛かりますので、注意が必要です。

※取得時講習料、応急救護講習料は受講する教習所によって異なる場合があります。また所持免許によっては一部免除になりますので、事前に確認しましょう。

また、費用は都道府県によって、若干の差があるケースがありますので、事前に各都道府県公安委員会または運転免許センターに確認しましょう。

バイク一発試験の難易度・合格率

難易度が高いと言われている一発試験(技能試験)ですが、実際にどれくらいの人が合格しているのかが気になるところです。

具体的な一発試験の公式の合格率は色々調べても公開されていませんでした。(見つけられなかっただけかも知れませんが)

そこで、H29年(2017年)の警察庁の運転免許統計で公表している数値から「推測」してみました。

まず、二輪免許全体の合格率です。

〇平成29年二輪免許 受験者数と合格者

免許区分受験者数合格者数合格率
大型二輪85,492人78,103人91.4%
普通二輪213,037人181,234人85.1%
 (普通二輪のうちAT限定)9,065人7,248人80.0%
 (普通二輪のうち小型二輪)30,891人23,238人75.2%
  (小型二輪のうちAT限定)20,419人14,952人73.2%

大型二輪で91.4%、普通二輪で85.1%、小型二輪で75.2%の合格率です。一発試験の人に加え、もちろん、公認自動車教習所を卒業している一部試験が免除になる人も含まれている総数です。

排気量が高くなればなるほど合格率が高くなる理由は、すでに車やバイクの免許を持っている人が多くなる為でしょう。

※教習所を卒業すると技能試験が免除になるが、小型二輪以上の二輪免許か普通自動車免許(4輪)を所有していると学科試験も免除になる

では一発試験の合格者数はどれくらいでしょうか。

免許統計では、「運転免許試験合格者の内訳」が出ています。

○運転免許試験合格者の内訳より一部抜粋

免許区分

学科試験及び
技能試験を受けて
合格(A)

学科試験免除
で技能試験を
受けて合格(B )
試験場で技能試験を
受けて合格した人数
(A+B)
大型二輪42人1,630人1,672人
普通二輪403人1,378人1,781人

 

免許統計の「運転免許試験合格者の内訳」から、「試験場で実際に技能試験を受けて合格した人(A+B)」を一発試験の合格者としてします。

教習所卒業者や、特定失効者は技能試験を受けなくて良い為です 区分は大型二輪と普通二輪しか出ていません。小型二輪は普通二輪の数字に含まれています。

これで、一発試験の「受験者数」がわかれば良いのですが、肝心な数値の公式の数値が明確ではありません。

そのため、あくまでも仮説になりますが、

「総受験者数」から、「教習所卒業者数」「特定失効や外国免許切替で免許を取得した人数(※)」を引いた数を一発試験受験者として仮定します。

※)免許失効から一定期間の間で(特定失効)指定の講習や適性検査で免許を取得した人や、外国の免許を日本の免許に切り替えた人

当然、教習所卒業者が全て同年度内に受験しているという事はありませんし、現状把握できる数字からの推測数値になりますので参考値であることはご認識うえでご参照ください。

○平成29年度 一発試験合格率(推測値)

免許区分一発試験の
受験者数
(仮説)
合格者数推定合格率
大型二輪9,034人1,672人18.5%
普通二輪32,761人1,781人5.4%

大型二輪の方が合格率が高いのは、すでに普通二輪に乗っている人が多く、運転技術が身についているという事が想定されます。

18.5%だと、だいたい5~6人に一人が合格する割合です。ただ、当然二度目三度目の受験の人もいますので、1回目で一発合格はやはり難しいと言えるのではないでしょうか。

普通二輪は推測数値上では20人に1人くらいの割合です。実際はもう少し高いような気もしますが、大型に比べると低いという点は、大型受験者に比べバイク運転の経験値が低いという事を踏まえると納得できる点です。

まとめ

一発試験には費用を抑えられたり、教習所に通う頻度を減らせるなど、メリットもあります。しかしながら、あくまでもスムーズに合格できる前提です。

何度も何度も受験をするとなると、結局は費用も時間もかなり掛かってしまったという事になる可能性もあります。

人によって5回6回受験しても受からない方もいれば、本当に一発合格された方もいます。

もちろん、何度かチャレンジして受からなければ教習所通いに切り替えることも可能です。興味がある方は一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか。

※短期間で免許が取れる合宿免許もおススメです。下記の記事も参考にしてみてください

全国から探せる合宿免許わかば
※本記事は2019年1月に記載しています。ご活用の際は、有用性を確認くださいますようお願い致します。

タイトルとURLをコピーしました