※当サイトは、アフィリエイト広告を利用しています

大型二輪・普通二輪免許の一発試験【受験方法と合格率を教えます】

免許試験バイクの免許
スポンサーリンク

バイクの免許を取得しようと思った時には、多くの方が自動車教習所に入所する方法を選ぶと思います。

バイクの運転技術や交通ルールを、きちんと身に着けることができるからですね。

また、教習所を卒業すれば、運転免許試験場の「技能試験」(場合によっては学科試験も)が免除になるのも大きなメリットです。

しかしながら、教習所に行かなくても運転免許試験場で直接試験を受ける方法で、バイクの免許を取得する事もできます。

いわゆる「一発試験」とか「ダイレクト試験」と言う方法ですね。

ここでは、

  • 一発試験のメリットとデメリット
  • バイクの一発試験の受験方法
  • バイクの一発試験にかかる費用
  • バイクの一発試験の難易度(合格率)

について詳しくまとめています。

※普通二輪、大型二輪中心の記事内容になっていますが、小型二輪の一発試験も同じ流れで取得可能です。

スポンサーリンク

バイク免許の一発試験とは何?

バイクに限った話ではありませんが、運転免許を取る場合は多くの人が自動車教習所に通います。

教習所で学科教習と技能教習を受けることで

  • 交通ルールや運転マナーなどの正しい知識
  • 車やバイクの運転方法や技術

を身に付ける事ができるからですね。

また、公安委員会の公認自動車教習所であれば、卒業検定に合格することで運転免許試験場の技能試験が免除になるというメリットもあります。

ただ、運転免許を取る場合「必ず教習所に通わなくてはならない」わけではありません。

実は教習所に通わなくても、運転免許試験に合格すれば免許は取得できるのです。

このように、自動車教習所に通わずに直接試験を受けることを「一発試験(ダイレクト試験)」と言います。

なお、「一発試験」は公式の名称ではなく通称です。

一発試験のメリットとデメリット

 一発試験のメリットとデメリット

では、教習所に通わないで試験を受ける「一発試験」にはどのようなメリットがあるのでしょう。

もちろん、メリットもあればデメリットもあります。

しっかりと把握したうえで、どちらで免許を取るか判断すると良いでしょう。

一発試験のメリット

自動車教習所のコストが掛からない

教習所に通う場合、ある程度まとまった費用が掛かります。

取得予定の免許区分や、すでに持っている免許によって変わりますが、だいたい10~20万円くらいは掛かります。

ただ、一発試験なら教習所に通いません。

そのため、教習所費用は丸ごと節約できます。

もちろん、受験費用や免許交付手数料などの費用は掛かりますが、スムーズに合格すれば合格後に掛かる費用も含めても2~3万円ほどで免許取得が可能です。

スムーズに受かれば時間が大幅に削減できる

教習所に通う場合、卒業までに数か月掛かるのが一般的です。

少しでも早く取るためには、毎日通ったり、時には他の人の「キャンセル待ち」をする事もあるでしょう。

それでも、1日に受けられる技能講習は上限もありますので、どんなに早くても数週間~1ヶ月程度は掛かってしまいます。

(※取得免許区分や所持免許によっても変わります。)

これに対して、教習所に通わない一発試験の場合は、大幅に時間短縮できる可能性があります。

もちろん、スムーズに合格する前提ですが、教習所に通う時間が掛からないと言うのは、大きなメリットでしょう。

一発試験のデメリット

難易度が高い

一発試験の技能試験は非常に難易度が高いと言われています。

もちろん、受験者の技量や受験免許区分にもよりますが、バイクの場合は合格率が5~20%くらいでしょう。(詳細は後半で詳しく解説しています。)

受からなければ何度でも挑戦は可能ですが、そう簡単ではない事は把握しておくべきでしょう。

受かるまで時間とお金が掛かり続ける

もし試験に受からなければ、何度でも受験することは可能です。

しかしながら、受験費用は受験する度に掛かります。 また、試験場にも何度も通わなくてはなりません。

少ない回数で合格すれば良いですが、仮に10回受ければ「受験費用は×10回」掛かります。

平日や限られた日しか受験できない

運転免許試験は、ほぼ平日のみの実施です。

もし、学校や会社に行っている方であれば、平日に休みを確保する必要があります。

また、各都道府県の運転試験場によっては、

  • 平日でも曜日指定がされている
  • 冬季は試験を受けられない(降雪や凍結のため)

と言うような試験場もあります。

1日で免許が取れるわけではない

一発試験と聞くと、「試験に受かれば終了」というイメージが強いですよね。

イメージとしては「1日で終わる」感じですが、実はそうではありません。

まず、試験を受けるのに事前予約が必要な場合があります(試験場による)。

もし予約がスムーズに取れなければ、免許取得までに思わぬ時間が掛かることもあります。

また、試験に受かると取得時講習や応急救護という講習を受なくてはなりません。

そのため、試験場での受験のほかに講習を受けに行く日が必要になります。

これらの講習は、各運転免許試験場が指定する自動車教習所で受けるのが一般的。

ただ、自動車教習所によっては、一発試験合格後の取得時講習はなかなか予約が取れない場合も多いのです。

一発試験に受かっても、意外と免許交付までに時間が掛かってしまうケースもあると言うわけですね。

バイクの一発試験はどこで受験できる?

運転免許の一発試験は「運転免許試験場(免許センター)」で受験します。

運転免許試験場は各都道府県にありますが、「住民票がある都道府県の運転免許試験場」でないと受験ができませんので注意してください。

多くの運転免許試験場では

  • 平日 8時30分~

試験予約が可能になっているはずです。

ただ、試験場によっては、平日でも曜日指定の試験場や、受付時間が若干違う試験場もあります。

また、地域によっては一定期間技能試験を実施しないケースもあります。

(例:積雪や凍結に伴う危険を防止の為、冬期間は技能試験の実施は無し 等)

そのため、受験予定の試験場で事前に確認をするようにしてください。

バイクの一発試験の受験資格

バイクの一発試験を受けるには「受験資格」を満たす必要があります。

具体的な受験資格は以下の通りです。

年齢・・・満16歳以上(大型二輪は18歳以上)

居住地・・・運転免許試験場のある都道府県に住んでいること 

※住所(住民票)のある都道府県以外の運転免許試験場では受験できません

視力・・・両目で0.7以上、かつ、1眼で、それぞれ0.3以上。

眼鏡・コンタクトの視力矯正でも可。

※片眼が見えない場合、又は1眼の視力が0.3に満たない方は、見える方の視力が0.7以上で且つ視野が左右150度以上。

色彩識別能力・・・赤色、青色及び黄色の識別が可能

聴力・・・10メートル離れた場所で90デシベルの警音器音を聞き取れる

補聴器使用でも可。

※平成24年4月1日の道路交通法改正で、大型自動二輪車、普通自動二輪車、原動付自転車、小型特殊についての聴力試験による合格基準が廃止されています。そのため現在は、聴力に障害があり聞こえない方でも免許取得が可能になっています。

運動能力・・・運転に支障がある身体機能の障害が無い事

また、交通違反・事故等で行政処分を受けていて、欠格期間が終了していない場合は受験資格がありません。

バイクの一発試験の受験方法と流れ

 バイクの一発試験の受験方法と流れ
※一発試験の流れ

次に、一発試験の受験方法と流れについて説明していきましょう。

大型二輪でも普通二輪(中型)でも、小型二輪でも同じ流れになります。

①受験申込

バイクの免許を一発試験で取得する場合、まずは、運転免許試験場に受験申込をするところから始まります。

原則、居住地(住民票がある)の都道府県の運転免許試験場でないと受験ができません。

また、都道府県によっては、試験が全て予約制の場合があります。

その為、当日申し込みで受験ができるのか、事前予約が必要なのかは確認をしておきましょう。

②適性検査

適正検査は視力検査や色彩識別能力の検査、運転に支障がない運動能力があるか等の検査を行います。

普段、メガネやコンタクト、補聴器を使用している人は忘れないようにしましょう。

③学科試験

学科試験は、自動車教習所を卒業した人も同じ内容の試験です。

試験の構成は、

  • 文章問題90問(各1点)交通法規やルールに関して
  • イラスト問題5問(各2点)危険予測運転に関して

全部で95問100点満点。

すべて選択式の〇×マークシート方式で、合格ラインは90点(90%)です。

合否は試験終了後、30分~1時間ほどで発表されます。

ちなみに、全国平均の合格率は73%という数値です。

※既に、普通自動車免許や小型限定二輪免許以上の二輪免許を取得していれば、学科試験は免除になります。

④技能試験

技能試験は、一発試験の一番のヤマ場ですね。

100点満点からの減点方式になり、合格ラインは70点です。

つまり、軽微なミスをしても70点を割ることが無く完走できれば合格になります。

しかしながら、たとえ試験中でも70点を割ってしまった時点で試験は終了となります。

もし、試験中に70点を割ってしまうと、発着点に戻る様に指示があります。

残念ながら不合格ですが、「どこがダメだったのか」減点ポイントを解説してくれます。

次回の改善点として、再チャレンジしましょう。

⑤取得時講習・応急救護

平成6年から、試験場での試験合格後は、取得時講習を受けてから免許証が交付されるようになりました。

そのため、技能試験に合格した後は、取得時講習を受講しなくてはなりません。

取得時講習は「高速教習」「危険予測」「応急救護」の3つから構成されますが、バイクの場合は「危険予測」と「応急救護」の2つです。

また、取得時講習は試験場ではなく、自動車教習所で受けなくてはならないのが一般的です。

教習所で取得時講習を受けるには、予約を取らなくてはならないのですが、なかなか予約が取れないとうケースも多いです。

その対応策として、事前に特定講習を受けておくのも良いかもしれません。

それから、講習には費用が掛かることも把握しておきましょう。

二輪免許の場合は16,000円~20,000円ほどです。(地域、教習所によって差があります)

取得時講習や特定講習については、下記の記事にて詳しく解説していますので参考にしてみて下さい。

関連記事≫バイク免許の取得時講習と応急救護、費用と免除や特定教習を解説

⑥免許交付

試験にも合格し、取得時講習の受講も終われば、ようやく免許交付になります。

スムーズに合格することができればですが、教習所に通うよりも時間・費用が削減できる可能性が高いですね。

一発試験でバイク免許を取る時の費用・料金

一発試験でバイク免許を取る時の費用・料金

一発試験での免許取得の場合は、自動車教習所に通う費用が掛かりません。

そのため、コストは安く抑えられるイメージですが、実際にはいくらくらい必要なのでしょうか。

免許取得までに掛かる費用としては、

  • 試験受験料(試験を受ける時)
  • 試験車使用料(試験を受ける時)
  • 取得時講習料(試験に受かった後)
  • 応急救護講習料(試験に受かった後)
  • 交付手数料(免許の交付時)

と言うような費用が掛かります。

例えば神奈川県の場合、「1度の試験で合格した時」の免許交付までに掛かる費用は、

  • 普通二輪免許で22,300円
  • 大型二輪免許で22,750円

となっています。(受験料から合格後の講習費用、免許交付時の手数料まで全て含む。)

各都道府県で多少金額が異なるケースがありますが、他の地域でも概ね同じくらいの費用です。

もう少し詳しく見てみると、以下のようになります。

◆参考:神奈川県の場合の一発試験費用の内訳

費用名目普通二輪免許大型二輪免許
受験料2,600円2,600円
受験車使用料1,450円1,450円
取得時講習料12,000円12,450円
応急救護講習料4,200円4,200円
免許交付料2,050円2,050円
合計22,300円22,750円

つまり、スムーズに1回のチャレンジで合格すれば、2万円強の費用で免許取得ができると言うわけですね。

普通に教習所に通うよりも、かなりのコスト削減ができると言えます。

しかしながら、受験料、試験車使用料は試験を受ける度に掛かる費用です。

5回、10回と受験回数が増えれば、その分コストも掛かりますので注意してください。

※取得時講習料、応急救護講習料は受講する教習所によって異なる場合があります。また所持免許によっては一部免除になりますので、事前に確認しましょう。

※費用は都道府県によって、若干の差があるケースがありますので、事前に各都道府県公安委員会または運転免許センターに確認しましょう。

関連記事バイク免許の種類は7つ!取得に必要な費用・期間・年齢のまとめ

バイクの一発試験の難易度・合格率はどれくらい?

一発試験は非常に難易度が高いと言われています。

そのため、実際にどれくらいの人が合格しているのか、「合格率」が気になるところですよね。

ただ残念ながら、正確な一発試験の合格率(公式な数値)は色々調べても公開されていませんでした。

(見つけられなかっただけかも知れませんが)

そこで、H30年(2018年)の警察庁の運転免許統計で公表している数値から「推測」してみました。

正確とは言えなくても、かなり近い数字になっていると思います。

まず、二輪免許全体の合格率から見ていきましょう。

〇2018年(平成30年)の二輪免許 受験者数と合格者

免許区分受験者数合格者数合格率
大型二輪86,999人79,497人91.4%
普通二輪218,251人186,058人85.2%
 (普通二輪のうちAT限定)14,697人9,479人64.5%
 (普通二輪のうち小型二輪)35,310人26,037人73.7%
  (小型二輪のうちAT限定)25,528人18,110人70.9%

大型二輪で91.4%、普通二輪で85.2%、小型二輪で73.7%の合格率ですね。

これは公式の数値ですが、一発試験で合格した人、自動車教習所を卒業して合格した人など、全ての合格者の総数です。

排気量が高くなればなるほど合格率が高くなる理由は、すでに車やバイクの免許を持っていて、試験場での試験が免除になる人が多いからでしょう。

※自動車教習所を卒業すると技能試験が免除になりますが、小型二輪以上の二輪免許か普通自動車免許(4輪)を所有していると学科試験も免除になります。

では気になる「一発試験だけの合格者数」はどれくらいでしょうか。

免許統計では、「運転免許試験合格者の内訳」が出ています。

○運転免許試験合格者の内訳より一部抜粋

免許区分

学科試験及び
技能試験を受けて
合格(A)

学科試験免除
で技能試験を
受けて合格(B )
試験場で技能試験を
受けて合格した人数
(A+B)
大型二輪44人1,626人1,670人
普通二輪421人1,299人1,720人

 

免許統計の「運転免許試験合格者の内訳」から、「試験場で実際に技能試験を受けて合格した人(A+B)」を一発試験の合格者として仮定します。

なぜなら、教習所を卒業した人や、特定失効者は技能試験を受けなくて良い為です。

(※区分は大型二輪と普通二輪しか出ていません。小型二輪は普通二輪の数字に含まれています。)

あとは、「一発試験の受験者数」がわかれば良いのですが、こちらも公式の数値が出ていません。

そのため、あくまでも仮説になりますが、

「総受験者数」から、「教習所卒業者数」「特定失効や外国免許切替で免許を取得した人数(※)」を引いた数を一発試験の受験者として仮定します。

※)免許失効から一定期間の間で(特定失効)、指定の講習や適性検査で免許を取得した人や、外国の免許を日本の免許に切り替えた人

これで、一発試験の受験者数と合格者数が割り出せたので、「合格率」が出てきます。

もちろん、「現状で把握できる数字からの推測数値」になりますし、教習所卒業者が年度をまたいで受験しているケースもあるでしょう。

そのため、あくまでも参考値であると言う認識で参考にしてください。

○2018(平成30)年度 一発試験合格率(推測値)

免許区分一発試験の
受験者数
(仮説)
合格者数推定合格率
大型二輪8,728人1,670人19.1%
普通二輪32,099人1,720人5.35%

バイクの免許の一発試験合格率は

  • 大型二輪で約19%
  • 普通二輪で約5.3%

と言う感じです。

大型二輪の方が合格率が高いのは、すでに普通二輪に乗っている人が多く、運転技術が身についているという事が想定されます。

19%だと、だいたい5~6人に1人が合格する割合ですね。

ただ、当然2度目3度目の受験の人もいますので、1回目での一発合格はやはり難しいと言えるのではないでしょうか。

普通二輪のほうは、推測数値上では20人に1人くらいの割合です。

大型に比べると合格率が低いのは、大型受験者に比べて、バイクの経験値が低いという事を踏まえると納得できる点です。

まとめ

一発試験には費用を抑えられたり、教習所に通う頻度を減らせるなど、メリットもあります。

しかしながら、あくまでもスムーズに合格できればと言う前提です。

何度も何度も受験をするとなると、結局は「費用も時間もかなり掛かってしまった」となる可能性もあります。

実際に話を聞くと、5回6回と受験しても受からない人もいれば、本当に一発で合格された方もいます。

もちろん、何度かチャレンジして受からなければ教習所通いに切り替えることも可能です。

自信がある人は一度チャレンジしてみても良いかも知れませんね。

※短期間で免許が取りたい場合には、合宿免許もおススメです。

下記の記事も参考にしてみてください。

※本記事は2019年1月に記載しています。ご活用の際は、有用性を確認くださいますようお願い致します。
※2020年3月に更新しました。

タイトルとURLをコピーしました