当たり前の話ですが、バイクはガソリンで動いているので、ガス欠になると止まってしまいます。
ついうっかり給油を忘れたり、想定していたガソリンスタンドが閉まっていたりすると、予期せぬガス欠になる事も。
ただ、ガス欠になった時に焦っても仕方ありません。落ち着いて対処するしかないでしょう。
そのため、ここでは
などについて詳しく解説しています。
バイクでガス欠になった時の対処法
ガス欠になった時には、どのようにすれば良いのでしょう。
ガス欠はそれほど頻繁に起こる事ではありませんので、初めてガス欠を経験すると、凄く焦るのではないでしょうか。
ただ、焦ってしまうと無駄な事をしてしまったり、冷静な対処ができない事が多いです。
そのため、一番最初にやる事は「落ち着く」事です。
落ち着いて、ひとつずつできる対応をしていきましょう。ガス欠になった時の対処法を手順を追って解説していきます。
①バイクを安全なところに停める
ガス欠になると焦ってしまいがちですが、まずはバイクを安全なところに停めましょう。
まずは、路肩に寄せて後続車の迷惑にならないようにします。
この時、坂の途中や、路面が砂利や土などであれば、立ちゴケの恐れもあります。バイクを押して安全なところに移動させてください。
関連記事≫バイクの立ちゴケの原因と防止法!コケてしまった時の対処法
②本当にガス欠か確認する
走行中にエンジンが止まってしまった時に、「ガス欠だ!」と決めつけるのも良くありません。
走っている途中でエンジンが止まってしまう原因は、ガス欠以外にも
など色々あります。
そのため、ガソリンの残量を確認し、止まった原因がガス欠であるかをチェックします。
この時、セルを回し続けるとバッテリーが上がってしまう事もあります。エンジンが掛からない時に、焦ってセルを回し続けないように気を付けてください。
関連記事≫バッテリー上がりの症状や原因は?
③リザーブタンクがあれば切り替える
![バイクのリザーブタンクとは何?構造やコックの使い方を詳しく解説](https://bike-sup.com/wp-content/uploads/2019/06/dvavava-800x450.jpg)
ガス欠で止まってしまった可能性が高いときに、キャブレターのバイクならリザーブタンクがあるバイクが多いです。
ガソリンのコックをリザーブに切り替えると、多少の距離は走れます。
関連記事≫リザーブタンクの構造と使い方
なお、インジェクションのバイクだとリザーブがないバイクがほとんどです。
④マスツーリングなら助けを呼ぶ
誰かと一緒にツーリングをしている場合には、ガス欠になったことを知らせます。
もちろん、相手も走行中ならすぐに電話に出る事は出来ません。着信履歴を残しておくか、LINEなどで連絡を入れておいて、折り返しの連絡を待ちましょう。
動ける仲間がいれば、ガソリンを分けてくれたり、スタンドまで調達してきてくれたり、対処ができます。(詳しくは後述します。)
⑤ガソリンスタンドの位置を確認する
![](https://bike-sup.com/wp-content/uploads/2019/09/Screenshot_20190913-095940-800x1227.png)
一人でガス欠になってしまった場合には、最寄りのガソリンスタンドの場所を確認しましょう。
今はスマホがありますので、Googlemapで「ガソリンスタンド」を検索すれば、周辺のスタンドの場所が簡単に把握できます。
近くのスタンドがバイクを押していける距離なら良いのですが、少々遠い時。
このような場合には一度電話をしてみると良いでしょう。
バイクを置いて歩いて行っても、ガソリンを運ばなくてはなりません。
スタンドで携行缶などを貸してくれるのか、確認をしておかないと歩いて行っても無駄足になる可能性もあります。
⑥ロードサービスを呼ぶ
ガソリンスタンドも近くになければ、最終手段のロードサービスです。
これらで、何かしらのロードサービスに加入している人が多いでしょう。ロードサービスはガス欠にも対応していますので、ガソリンを給油しに来てくれます。
来てくれるまでは時間が掛かるかもしれませんが、連絡して待っていれば大丈夫です。
また、どこのロードサービスにも加入していないでも、JAFなら対応してくれます。
ただ、その場合には非会員の料金になりますので、それなりの費用が掛かります。
⑦バイク屋さんや整備工場を探すのもあり
そのほかの方法として、バイク屋や車の整備工場に助けを求めるというのもひとつの方法です。
整備工場やバイク屋さんなら、ガソリンを持っている事も多いです。
また、バイク屋なら車両引き上げで助けてくれるショップもあります。
そのため、スマホなどで調べて、近くにあるようなら一度電話してみるのもおススメです。
ただ、バイク屋さんに引き上げを依頼すると、当然ですが有料に。
ロードサービスを呼ぶ方が得なケースも多いので、時間とコストを踏まえて検討すると良いでしょう。
高速道路でガス欠になったらどうする?
![高速道路でガス欠になったらどうする?](https://bike-sup.com/wp-content/uploads/2019/09/bdc458edfd9d705e358bb5c4be17c4d6_m-800x450.jpg)
一般道ならともかく、高速道路でガス欠になると少し事情が異なります。
バンバン車が走っているので一般道よりも危険な場所です。
そのため、高速でガス欠になったらできるだけ広い路肩にバイクを停めて、とにかく身の安全を優先します。
ガードレールがあるような高速なら、ガードレールの外側に避難しましょう。
友人と一緒でも引き返してくることができませんので、ガス欠である事が確認出来たら速やかにロードサービスやJAFを呼ぶようにします。
また、高速道路は1kmごとに非常電話が設置されています。この非常電話から道路管制センターに救援を求めることができます。
高速道路でのガス欠は違反?
高速道路でガス欠になると、「高速自動車国道等運転者遵守事項違反」になるので、違反切符を切られることがあります。
この場合、バイクの場合だと
になるので、注意が必要です。
そもそも、高速道路でのガス欠は非常に危険なので、いつも以上にガソリン残量に余裕をもって給油しましょう。
他のバイクからガソリンを分けてもらう方法
ガス欠になった時に、仲間が一緒に居れば
と言う事ができます。
ガソリンを調達してきてもらう時には、スタンドからガソリンを運ばなくてはなりませんので「ガソリン携行缶」が必要です。
携行缶がなければ、(スタンドにあれば)貸してくれるかもしれません。
ただ、今はガソリンスタンドでも携行缶への給油は厳しくなっているので、セルフスタンドだと断られる場合も多いでしょう。
そのため、とりあえず、ガソリンスタンドの人に事情を話して相談してみる事をおススメします。
ホースがあればガソリンが抜ける
また、仲間のバイクからガソリンを分けてもらう場合には、「少し長めのホース」と空き缶があれば結構簡単にできます。(耐油ホースが理想です。)
サイフォンの原理というのですが、ホースの中の液面が、タンクより低い位置にくれば自動的にガソリンが流れていきます。
![](https://bike-sup.com/wp-content/uploads/2019/08/vdvdvdv-800x450.png)
ホースの中にガソリンを吸い上げるのが少々難しいですが、奥まで入れたあとにしっかり摘まんで、空気が入らないように引き上げてください。
(口で吸い上げる猛者も居ますが、ガソリンなのでおすすめしません。)
耐油ホースなんて普段持ち歩かないと思いますが、あると意外と使えます。
(ソロだったとしても、通りがかりのライダーに頼み込んで分けてもらう事も可能です)
また、受けはペットボトルとかでも良いのですが、ガソリンを入れると溶けるので素早く作業する必要があります。
バイクでガス欠にならない為の防止法
![バイクでガス欠にならない為の防止法](https://bike-sup.com/wp-content/uploads/2019/09/8b8b2939fe036bb188ee464c7631e2ed_m-800x450.jpg)
そもそもですが、できればガス欠にならないのが一番良いのは言うまでもありません。
では、ガス欠にならない為には、どうしたら良いのでしょうか。
いくつかの心がけや準備をすることで、ガス欠の可能性はグッと減らせます。
自分のバイクの燃費を把握しておく
バイクによって、燃費は異なりますし、カタログ燃費と実燃費にはかなりの違いがあります。
そのため
くらいは把握しておきましょう。
どれくらい走ったらそろそろ給油が必要なのか、理解しておくだけでもかなり違います。
ガソリンスタンドの位置を確認しておく
市街地ならともかく、
などの場合には、事前に立ち寄るガソリンスタンドを調べておきましょう。
特に地方の場合には、早い時間に閉まっていたり、土日休みのスタンドもあります。
24時間営業のスタンドの方が少ないので、注意しないといけません。
また、高速道路の場合には「基本的には約50km」間隔でサービスエリアにガソリンスタンドがあります。
ただ、ルートによっては100km以上スタンドがないという場合もあります。
ツーリングに行く時には、どこのスタンドに寄るのか、調べておくのも重要です。
早めの給油を心がける
当たり前ですが、一番重要と言っても過言ではありません。
たとえば、ガソリンスタンドがあっても「反対車線だから面倒」と言って寄るのをやめた。
それから、地方のスタンドで夜になったら全部閉まっている。
このような事は良くある事例です。
ガス欠の大半は、早めの給油で回避できます。
見知らぬ土地を走る時には、すこし早いくらいでスタンドに寄る方が良いでしょう。
ガソリン携行缶を準備する
ガス欠の防止対策として、「ガソリン携行缶」を持っていくというのもひとつの方法です。
バイクの場合には、携帯性も考えると1L程度のボトルでも充分です。
だいたい20km前後は走れるでしょう。
万が一の予備ガソリンがあれば、気持ち的な余裕も違います。
ただ、ガソリンは危険物なので、携行缶の選び方や積載方法には注意する必要があります。
関連記事≫バイク用におすすめのガソリン携行缶!使用時の注意点も解説
まとめ
ガス欠になると、スタンドを探したり、ロードサービスを読んだり、ツーリングの予定が大幅に狂ってしまう事も多いでしょう。
できる事ならガス欠になりたくないと言うのは、誰もが同じだと思います。
特に、地方に行く時にはスタンドのやっているはずのスタンドが閉まっていたり休みだったりして、焦る事は良くある事です。
ギリギリまで走るのではなく、早めの給油が一番の回避策ともいえるでしょう。