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バイクのタイヤの寿命はいつ?交換時期の判断方法とは

タイヤ
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バイクは2つのタイヤで車両を支え、動力を伝え、方向を変え、そして路面からの衝撃を吸収しています。

車と違い、バランスを崩せば転倒のリスクがあるバイクでは、よりタイヤの重要性が高いとも言えるでしょう。

そのため、十分な性能を発揮できなくなったタイヤはできるだけ早く交換する必要があります。

ただ、

「バイクのタイヤの交換時期っていつ?」
「バイクのタイヤ、寿命ってあるの?」

このような疑問を持つ方もいるのではないでしょうか。

そのため、ここでは

  • バイクのタイヤの寿命はいつか
  • タイヤの交換時の判断方法

について詳しく解説しています。

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バイクのタイヤの寿命や交換時期はいつ?

バイクのタイヤの交換時期は、主に

  • タイヤの溝の残り
  • 製造年もしくは使用時からの経過年数

で判断すると良いでしょう。

まずタイヤの溝ですが、これは比較的わかりやすいチェックポイントです。

タイヤは消耗品ですので、走っていればゴムがすり減って摩耗していきます。

溝が減ってきて、グリップ力が落ちてくると危険と言う訳ですね。

バイクの場合には、「道路運送車両の保安基準の細目を定める告示、第167条」で決められていますが、溝の深さが0.8mm以下になると車検にも通りません。

この、0.8mmと言うのは、スリップサインが露出する溝の深さです。(車の場合は1.6mm。)

スリップサインの見方は後述しますが、バイクのタイヤの交換時期のひとつが、溝が無くなったとき(スリップサインが露出した時)と言う訳ですね。

ただ、スリップサインが出てしまうというのは、ギリギリの状況。

できれば、スリップサインが露出する少し前に、新品タイヤに交換すると良いでしょう。

もうひとつが、タイヤの経過年数です。

ブリジストンや、ダンロップをはじめ、多くのタイヤメーカーでは

  • 使用開始後5年・・・タイヤ販売店で点検を推奨
  • 製造後10年・・・交換を推奨

としています。

ただ、はっきり言って、よりシビアなコンディションを求められるバイクでは、この年数を判断基準にするには、非常に危険でしょう。

バイクの場合には、溝の残りがあったとしても

  • 使用開始後3年
  • 製造後5年

経過しているようであれば、交換をおススメします。

もちろん、一概には言えませんので定期的に

  • ひび割れなどが発生していないか
  • 傷などが入っていないか
  • 指で押してみてカチカチになっていないか(硬化していないか)

というように、タイヤのチェックをするようにしましょう。

タイヤのスリップサインの見方

前述したバイクの溝の残りを判断するために、タイヤにはスリップサインという印があります。

これは、タイヤを安全に使用できる範囲を、目視で確認できるように付いている印です。

出典:ブリジストン

タイヤの側面をチェックしてみると、△の印がいくつか付いているのがわかります。

この印から、トレッド面(タイヤが地面と接触する面のこと)に向かって辿っていくと、溝の中に少し高くなっている段差があります。

これがスリップサインです。

通常は、溝の底よりは高くなっていますが、トレッド面よりは低くなっています。走行を重ねるとタイヤが減ってくるので、そのうちトレッド面とスリップサインの段差がなくなります。

そうなると、タイヤの交換時期と言う訳です。

バイクの場合には0.8mm、車の場合には1.6mmで設定されています。

また、スリップサインは複数あるのがポイントです。

そのため、1か所だけを確認するのではなく、全てのスリップサインを確認するようにしましょう。

どこか1ヵ所でもスリップサインが露出していたら、交換のサインです。

(もちろん、フロントタイヤとリアタイヤは別々に考えて構いません)

また、スリップサインに頼らず、専用の機器を使って溝の残りを計測するのもおススメです。

デプスゲージは、深さ寸法を測定するための工具。

バイクの場合には、タイヤの場所によって減り具合に偏りが出やすいです。そのため、スリップサインが無い場所でも溝の深さを測定することで、全体のタイヤの状態をチェックできると言う訳です。

もちろん車にも使え、安いものなら1,000円以下で購入できるので、ひとつあると便利です。

溝や年数以外で交換した方が良いケース

ここまでをまとめると、タイヤの寿命や交換時期の判別方法としては

  • スリップサインが露出するまで溝が減った時
  • 溝が減ってなくても、製造年数から5年、もしくは使用から3年ほど経過した時

と言えます。

ただ、上記のほかにもタイヤを交換した方が良いタイミングがあります。

  • タイヤにひび割れが出ている時
  • 一度パンクしたタイヤ
  • 「段べり」しているタイヤ

このようなタイヤは、できるだけ早めに交換した方が良いが良いでしょう。

ひび割れしているタイヤ

ひび割れについては、下記の記事で詳しく解説していますが、場合によってはバースト(破裂)の原因にもなります。

関連記事バイクのタイヤがひび割れしていても大丈夫?

パンクを補修したタイヤ

また、最近はパンクをしても修理キットで直すことができます。

ただ、あくまでもこれは応急処置と思っておいた方が良いでしょう。

一度パンクをしたタイヤは、補修したとはいえそのまま乗り続けるのは、やはりリスクがあります。

そのため、一度バイク屋さんやタイヤ販売店でチェックをしてもらう事をおススメします。

段べりしているタイヤ

最後は「段べり」しているタイヤです。

段べりとは、タイヤの偏った摩耗である「偏摩耗」のひとつ。

タイヤの円周方向に、のこぎりの歯のように偏った摩耗が生じるのが特徴で、ブロックパターンのタイヤや、車重の重い大型バイクで発生しやすい現象です。

段べりしているタイヤの場合には、

  • グリップがしにくくなる
  • ブレーキの効きが悪くなる

など、安全面を考慮するとあまり良くない状態ですので、こちらも早めの交換をおススメします。

タイヤの寿命で走行距離はあてにならない

タイヤの寿命の指標で、「走行距離」を参考にするケースもあります。

例えば、「走行距離10,000Km~20,000Kmぐらい」というのも良く聞く話です。

ただ、タイヤの種類やバイクの乗り方で、タイヤの減り方は大きく変わってきます。

  • 10,000km以下だけどスリップサインが出た
  • 5,000kmしか走っていないけどタイヤは10年前のもの

と言うようなケースもあり得ると言う事です。

そのため、タイヤの交換時期の判断には、「走行距離はあまりあてにしない」方が良いと言えます。

タイヤのメンテナンスも重要

できるだけタイヤを長持ちさせるためには、日々のメンテナンスも重要です。

ただ、タイヤのメンテナンスと言っても、ピンと来ないかもしれません。

例えば、

  • 常に適正な空気圧を保つ
  • 乗らない時には紫外線を避ける
  • ケミカル類の付着を避ける

などです。

タイヤの空気圧が適正ではない状態で走り続けていると、転倒の危険もありますし、タイヤの偏摩耗の原因にもなります。

状況によっては、あえて空気圧を高めにしたり、低めにしたりすることもあるとは思いますが、日常的に空気圧をチェックする習慣をつけておくと良いでしょう。

関連記事バイクのタイヤ空気圧!適正値や入れ方

また、紫外線はタイヤのひび割れの原因にもなります。

乗らない時の保管状態にも気を付ける必要がありますし、屋外で保管している場合には、タイヤまですっぽりと覆えるバイクカバーを利用するようにしましょう。

関連記事バイクカバーのおすすめと選び方

それから、メンテナンス時のケミカル類の付着や、タイヤの艶出し剤にも注意が必要。

タイヤには、硬化を防止するために油分が含まれています。

チェーンクリーナーや油性のタイヤワックス(艶出し剤)はタイヤの劣化を早める成分が入っているケースが多いです。

関連記事バイクのチェーンの清掃と注油方法

まとめ

バイクのタイヤの寿命、交換時期は

  • スリップサイン(溝の残り)が出た時
  • 製造から5年、もしくは使用から3年

が目安 。また、

  • ひび割れがあるタイヤ
  • パンク修理をしたタイヤ
  • 段べりしているタイヤ

は早めに交換をする。

繰り返しになりますが、バイクの場合にはタイヤの状態はとても重要です。

そのため、適切な交換時期が来たら、早めに新品のタイヤに交換するようにしましょう。

タイヤはバイクの中でも高価な消耗品ですが、費用をケチって事故や転倒をしてしまったら本末転倒になってしまいます。

※本記事は2019年9月に記載しています。ご活用の際は、有用性をご確認くださいますようお願い致します。