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バイクのレギュレーターとは?故障した時の症状や交換費用も解説

お役立ち情報
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バイクにはレギュレーターと言う部品があります。

レギュレーターとは、ひとことで言うと「電圧の制御や整流をする部品」。

ただ、電圧の制御や整流と言われても、いまいちピンと来ない人も多いと思います。

また、レギュレーターの故障が起きると、バッテリーや灯火類のセル始動など電気系に影響が出てきてしまいます。

そのため、ここでは

  • バイクのレギュレーターとは何か
  • レギュレーターの役割
  • レギュレーターが故障した時の症状と判断方法
  • レギュレーターを交換する時の費用

などについてわかりやすく解説しています。

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バイクのレギュレーターって何?

※レギュレーター

まず、バイクのレギュレーターとはどんな部品なのでしょう。

レギュレーターは、正確には「レギュレート・レクチファイヤ」と言い、

  • レギュレーター
  • レクチファイヤ

この2つが一体化している部品です。

バイクは走っているとジェネレーターと言う部品で発電をします。

ただ、この発電された電気は「交流」なので、そのままでは使えません。そのため、レクチファイヤが「直流」に変換(整流)していると言うわけです。

また、バッテリーに送り込むために安定させる役割がレギュレーター。

レギュレート(調整)すると言う意味ですね。

バイクの場合、レギュレーターとレクチファイヤが一体化しているので、まとめて「レギュレーター」と呼んでいると言うわけですね。

レギュレーターの役割とは

もう少し、レギュレーターの役割について深堀してみましょう。

レギュレーターには

  • 交流発電から直流に変換する
  • 電圧供給を安定させる
  • 電圧を制御する
  • バッテリーの過充電を防ぐ

と言うような役割があります。

まずは、交流発電を直流に変換する役割。

これは前述の通りですね。発電した「交流」電圧をライトやウインカー、ホーン、セル始動などに使える「直流」に変換しています。

それから、低い回転数で走行している時と高回転で走行している時には、当然発電量が違います。この不安定な電圧を安定させて供給する役割もあります。

また、バッテリーが過充電にならないように、一定の電圧を超えるとカットするような「電圧の制御」も行っています。

つまり、レギュレーターは、バイクが発電した電気をうまく使えるように「電圧の制御やコントロールをしている司令塔」のような役割があると言うことですね。

レギュレーターが故障(パンク)した時の症状は?

では、バイクのレギュレーターが故障した時にはどのような症状が出るのでしょう。

ちなみに、レギュレーターの故障は良く「パンク」と言われます。

レギュレーターがパンクしたと言えば「故障した」と言う意味ですね。

レギュレーターがパンクすると「電気の司令塔」の役割を果たせなくなるので、電位系統を中心に不具合が出てきます。

具体的には、

  • バッテリーに充電されない
    (バッテリーが上がる)
  • もしくはバッテリーに過充電が起きる
  • 灯火類の明るさが不安定になる
  • セルが弱くなる(回らない)
  • バッテリーの液漏れや熱膨張
  • ライトなどの球切れが頻繁に起こる

と言うような症状が出ます。

まず、レギュレーターの故障で安定的な電圧供給ができなくなると、当然バッテリーへの充電ができなくなります。

その結果、充電不足になればライトやメーターなどの灯火類が暗くなります。

そのまま行くと、バッテリーが空っぽになり、バッテリー上がりになってしまうと言うことですね。

当然、セルも回らなくなってしまいます。

もちろん、セルや灯火類の不具合の時は、単純なバッテリー上がりのケースもあります。

ただ、バッテリーを新品に変えたあとや充電後でも頻繁に上がるようであればレギュレーターやジェネレーター故障の可能性もあると言うことですね。

関連記事バイクのバッテリー上がりの症状や原因は?上がった時の対処法も解説

関連記事バイクのバッテリーの充電方法と繋ぎっぱなしOKのおすすめ充電器

一方で、レギュレーターが電圧の制御不良になると、過充電の状態になります。

このようなケースでは、バッテリーの液漏れが起きたり、パンパンに膨らんで(膨張)しまったりすることも。

こうなると、異臭がするので匂いで気付くというケースも。

また、ライトのバルブが頻繁に切れるような症状も出る事があります。

このように、セルやライトなどの灯火系の不具合では、原因がレギュレーターの故障と言うことがあります。

ただ、一概にレギュレーターと決めつけられないのが難しいところです。

レギュレーター故障の判断方法

電気系統は複雑に影響しあっているので、思いつくままに部品交換をしていくと、いくらやっても直らないと言うことも多いです。

そのため、まずは故障個所の特定が重要と言うわけですね。

レギュレーターのパンクが怪しい時には、「テスター」で判断するしかないとも言えます。

テスター自体は、安いものなら1,000円程で購入もできるので、ひとつ持っておくと良いと思います。(デジタル表示付きがおすすめです!)

バッテリーの電圧チェックなど、色々なシーンで使う事ができます。

レギュレーター故障のチェック方法としては

  • エンジン始動前のバッテリーの電圧を測る
  • エンジン始動後のバッテリーの電圧を測る
  • アイドリング状態で回転数を上げてみてバッテリーの電圧を測る

と言う方法です。

まず、エンジンを掛けないでバッテリーの電圧を測ってみましょう。

ここで12.4V以下であれば、バッテリーの充電不足や寿命が考えられます。

関連記事バイクのバッテリーの寿命は何年?症状と判断する方法!

バッテリー電圧が12.4V 以上あれば、次にエンジンを掛けた状態で電圧チェックをします。

この時に13~14V出ているのが正常です。

もし13V~14Vでなければ、電圧を制御するレギュレーターの異常も考えられます。

ただ、エンジンを掛けても電圧が上がらない場合は、発電装置のジェネレーター異常の可能性もあります。

関連記事バイクのジェネレーターとは?故障時の症状や修理についても解説

それから、次に回転数を上げてみて電圧の変化をチェックします。

回転数を上げたときに、電圧が14.3~14.8Vくらいなら問題ありません。

逆に回転数を上げてみて、電圧が15V以上になってしまったり、電圧が下がってしまう様なら電圧を制御しているレギュレーター故障の可能性がかなり高いと言えます。

テスターが無いケースや、自分で判断する自信がない場合にはバイクショップに持って行ってしまうのもおすすめです。

レギュレーターに寿命はある?故障の原因は?

バイクのレギュレーターには特に「寿命の目安」と言うものは無いと言えます。

基本的には1年や2年程度でダメになる部品でありません。

乗り始めてから、5年10年と一度の故障もなく乗り続ける人もたくさんいます。

そのため、劣化による寿命と言うよりは、故障で交換が必要になると言うケースが圧倒的に多いと言えるでしょう。

レギュレーターが故障する一番の原因は「熱」です。

もともと、レギュレーター自体が発熱をする部品ですが、許容範囲を超える事で故障すると言うわけですね。

(レギュレーターが「フィン」がたくさん付いた形状をしているのも放熱のためです。)

そのため、カウルの内側にレギュレーターが配置されていて熱がこもりやすいバイクなどは、パンクしやすいとも言えます。

もちろん、基本的には熱に耐えられるようにはなっているので、取付位置についてはあまり気にする必要もありません。

ただ、頻繁にパンクするようであれば、

  • ヒートシンクや冷却ファンを付ける
  • 外気が当たりやすいようにダクトを付ける
  • レギュレーターを外気が当たりやすい位置に変える

などの対策も検討すると良いかも知れません。

レギュレーター故障の修理(交換)費用

バイクのレギュレーターが故障(パンク)した時の修理方法は「部品交換」になります。

一度パンクしたレギュレーターは使う事ができませんので、新品に交換すると言うことですね。

レギュレーター交換にかかる費用としては

  • 部品代3,000円~15,000円ほど
  • 交換工賃3,000円~10,000円ほど

です。

かなり、料金の幅が広いのですが、部品代に関してはバイクの車種や排気量によって差があると言うことです。

また、工賃に関しては交換にともなう作業がどれくらいあるかに影響してきます。

カウルの脱着などが必要なバイクであれば工賃も掛かります。

一方で、レギュレーターが車体の外に剥き出しになっていて、カプラーを外して交換するだけで済むバイクなら3,000円も掛からないケースもあります。

もし、間違いなくレギュレーター故障だと判断できれば、交換するだけなので自分でも簡単にできる作業とも言えます。

まとめ:レギュレーターはバイクにとって大事な部品!

冒頭でも触れたとおり、レギュレーターは、バイクが発電した電気の整流と電圧の制御です。

バイクにとって非常に重要な役割を担っていると言うことですね。

そのため、灯火類やセル、バッテリーなどに不具合が出た時には、司令塔であるレギュレーターが故障している可能性もあると言えます。

もちろん、他の要因であるケースもあります。

ただ、レギュレーターの役割を知っておくと、故障時の原因特定には間違いなく役に立つでしょう。

※本記事は2019年12月に記載しています。ご活用の際は、有用性をご確認くださいますようお願い致します。