※当サイトは、アフィリエイト広告を利用しています

バイクのスピードメーターの保安基準!車検に通る誤差はどれくらい?

バイクの車検
スポンサーリンク

バイクの車検の時には、スピードメーターの検査もあります。

スピードメーターが表示する速度と、実際の速度の誤差が大きすぎると、車検には受からないと言うことになります。

また当然ですが、メーター不動やメーターが付いていないバイクも車検には通りません。

ここでは、

  • バイクのスピードメーターの保安基準
  • 車検に通るメーターの誤差の範囲
  • マイルメーターの車検
  • 走行距離計について

などについて詳しく解説しています。

スポンサーリンク

バイクのスピードメーターの保安基準

道路運送車両の保安基準では、スピードメーター(速度計)について以下のように定めています。

(速度計等)
第46条 自動車(最高速度20キロメートル毎時未満の自動車及び被牽引自動車を除く。)には、運転者が容易に走行時における速度を確認でき、かつ、平坦な舗装路面での走行時において、著しい誤差がないものとして、取付位置、精度等に関し告示で定める基準に適合する速度計を運転者の見やすい箇所に備えなければならない。

引用:道路運送車両の保安基準

つまり、バイクには速度計を付けなくてはならないと言うことですね。

(※道路運送車両法ではバイクも自動車に含まれます。)

また、ただメーターが付いていれば良いだけでなく、細かい基準が決められています。

主なポイントとしては

  • 走行時に容易にを確認できること
  • 速度はkm/h表示
  • 取付位置は直接視界に入る位置
  • 照明装置があるか自発光式である、若しくは文字板及び指示針に自発光塗料を塗ってあること
  • デジタル表示の場合には、十分な輝度またはコントラストがあること
  • 著しい誤差がないこと(詳細な決まりあり)

というような事があげられます。

基本的には、一般的なスピードメーターであればクリアできる基準が多いと言えるでしょう。

敢えて言うならば、メーターの照明や、取り付け位置(見えにくい場所に付いていると駄目)には気を付ける必要があります。

また、一番のポイントは「速度の誤差」になりますので、詳しく解説します。

車検に通るスピードメーターの誤差はどれくらい?

バイクのスピードメーターの誤差の許容範囲は、バイクの年式によって少しだけ違います。

平成19年(2007年)1月1日以降製造のバイク
メーター表示40km/hの時に実速度29.09~44.44km/h


平成18年(2006年)12月31日以前製造のバイク
メーター表示40km/hの時に実測度29.09~42.55km/h

上記の範囲内の誤差なら、許容範囲になります。

ノーマルの純正メーターであれば、それほど心配はいりません。

スピードメーター検査は、特にカスタムなどしていなければ、あまり落ちる事のない項目です。

ただ、

  • カスタムメーターに変えた
  • ホイールの大きさを変えた
  • スプロケットの丁数を変えた
  • 普段からメーターの動作が良くない

と言うような時には、メーターに誤差が出る事があります。

車検の前に、動作確認や速度の誤差をチェックしておくと良いでしょう。

速度の誤差確認は、友人に40kmで走行してもらって並走してみたり、一人の場合にはGPSを使った速度測定ができる無料アプリもあります。

また、普段からメーター動きが悪い、不具合があると言う場合には直しておきましょう。

関連記事バイクのスピードメーターが動かない?対処法と修理・交換費用

車検の速度検査は前輪・後輪どっちで測る?

車検の際のスピードメーターのチェックは、車検場の検査ローラーにバイクを乗せて行います。

この検査時に、メーターの速度を「前輪で測っているバイク」か、「後輪で測っているバイク」を選択する必要があります。

そのため、ユーザー車検にチャレンジする場合には、速度検出が前輪なのか、後輪なのか、事前に調べておくようにしましょう。

もちろん、ショップに車検を依頼する場合には、 ショップが対応してくれますので心配は不要です。(ただ、自分のバイクのことなので、知っておくと良いとは思います。)

関連記事初めてのバイクのユーザー車検!流れや費用・必要書類を詳しく解説

ちなみに、メーターの速度検出の方式は、

  • メーターケーブル(機械式)
  • スピードセンサー(電気式)

の2つの方式があります。

メーターからケーブルが出ていて、フロントホイールのメーターギアに繋がっている場合には、前輪で測定しているバイクです。(機械式)

ただ、センサーで検出しているバイクは、前輪、後輪、どちらの可能性もあります。

車速センサーの位置を確認するか、取扱説明書(マニュアル)などでチェックしてみて下さい。

スピードメーターの誤差を修正するには?

通常、スピードメーターはきっちり正確な速度を表示する事は、極めて少ないです。

むしろ、上振れするように(実速度より早く表示される)ような作りになっているのが普通です。

(逆だと無意識なスピード違反が続出してしまいます。)

とはいえ、あまりにも誤差が大きい場合には、気になると言う人も多いでしょう。

また、車検に通らないほどの誤差があるのも困ります。

そのような時には

  • 速度パルス変換ユニット
  • 誤差補正設定が可能なメーター

なども社外品で出ているので、誤差を補正できる事があります。

また、スプロケットの丁数変更などもひとつの方法です。

ただ、バイクのセッティングが変わってしまったり、安易にメーター変更をすると、売却時の価値が下がってしまう事もあります。(※走行距離の減算歴車扱いになる事もあります。)

そのため、メーター誤差が気になる場合には、バイクショップに相談してみる事をおススメします。

関連記事中古バイクの減算歴車と走行距離疑義車って何?

関連記事バイクのスプロケット交換!丁数変更の効果と乗り味の関係は?

マイルメーターでも車検は平気?

スピードメーターの保安基準で、「速度がkm/hで表示されないもの」は適合外とされています。

となると、マイルメーターのバイクはどうなるのでしょうか。

結論から言うと、厳密にはマイルメーターでは車検には通りません。

ただ、マイルとkmが併記されているメーターであれば問題ありません。

また、マイル表記のみのメーターでも、

  • km換算してテープ類で印をつけて通した
  • マイルメーターの車検用ステッカーを貼って通した
  • 検査員が甘くて通った

と言う様なケースもあるようです。

あくまでも、厳密には「km/h表記メーターでないといけない」と言うことは把握していただき、あとは自己責任で対応するしかないようですね。

ちなみに、マイルメーターの車検ステッカーはネットでも販売されています。

(国産旧車用やハーレー用は探すと結構あります。ただ、メーターにも種類があるので、適合は確認しましょう。)

車検を通すには走行距離計も必要!

バイクには、スピードメーターを付けなくてはいけませんが、同じように走行距離計も必要です。

道路運送車両の保安基準46条では、「速度計等」となっており、走行距離計を付ける事も義務づけています。

そのため、スピードメーター(速度計)だけでなく、走行距離計もないと、車検に通らないと言うことになります。

基本的にはスピードメーターと一体になっている事がほとんどですから、それほど心配する事ではありません。

また、走行距離計においては、それほど厳しい決まりはないのですが

  • 容易に確認できる位置に備えること
  • 二輪車においては5桁以上の整数値であること

と言うこと押さえておきましょう。

ちなみに、原動機付自転車(原付)の場合には、走行距離計の規定はありません。

まとめ

  • バイクにはスピードメーターの設置が必要
  • スピードメータの誤差は
    ◆メーター表示40km/hの時に実速度29.09~44.44km/h(2007年以降製造のバイク)
    ◆メーター表示40km/hの時に実測度29.09~42.55km/h(2006年以前製造のバイク)
    まで許容範囲
  • マイルメーターは厳密には車検は通らない
  • 走行距離計も必要

車検の時に、スピードメーターの検査がある事は、意外と盲点になります。

しかしながら、保安基準で決まっている以上は、適合していないと車検には通りません。

また、保安基準適合外の場合には、違反にもなると言うことです。

関連記事バイクのスピードメーターは故障していると違反(整備不良)になる!

あまり故障や不具合が出にくいパーツではありますが、車検の前にはチェックしてみると良いかもしれませんね。

※本記事は2019年10月に記載しています。ご活用の際は、有用性をご確認くださいますようお願い致します。