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大型二輪免許の取得方法【費用や期間・流れを詳しく解説!】

バイクの免許
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バイクを乗る方にとって、いつかは取りたいのが大型二輪免許ではないでしょうか?

昔は、限定解除と呼ばれ、非常に難易度の高い実技試験(一発試験)でしか取得する方法はありませんでした。

しかしながら、1996年の法改正で指定教習所を卒業する方法でも免許取得が可能になり、大型二輪免許は昔よりも取得しやすくなっています。

ただ、今でも教習所に通わずに、一発試験で受験すると言う選択肢もあります。

ここでは、大型二輪免許を取りたいと思っている人向けに

  • 大型二輪免許とAT限定大型二輪免許の取得方法
  • 免許取得の費用の目安
  • 取得までの期間や流れ
  • 必要書類

などを詳しくまとめています。

大型二輪の免許取得を考えている人は、ぜひ参考にしてみて下さい。

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大型二輪免許とAT限定大型二輪免許の違い

大型二輪免許にも、小型二輪や普通二輪同様に、AT限定の区分があります。

ATとは、「オートマチック・トランスミッション」のこと。

つまり、AT限定大型二輪免許だと、クラッチ操作が不要な「AT車」に限定されると言うことです。

バイクでAT車と言えば、スクーターが代表的ですね。

AT車に対して、クラッチ操作やシフトチェンジを運転者が行う車両を、MT車(マニュアル・トランスミッション車)と言います。

通常の大型二輪免許なら、MT車・AT車を問わず、全てのバイクを運転することができます。

大型自動二輪免許で運転できるバイク

大型二輪免許(AT限定大型二輪免許)で運転ができるバイクについて、もう少し補足しておきましょう。

具体的な例も紹介すると、以下のような感じです。

大型二輪免許・・・すべてのバイク

例)GSX1300Rハヤブサ、YZF-R1、ハーレー全般、R1200GS、GPZ900R、CBR650F・・・など

大型二輪免許は、排気量制限やAT制限がありません。

そのため、「全てのバイク」に乗ることができるバイク免許の最高峰です。

バイクに乗る人なら、いつかは欲しい憧れの免許かもしれませんね。

AT限定大型二輪免許・・・クラッチ操作のないバイク(排気量制限は無し)

例)T-MAX530、スカイウェイブ650、C650(BMW)、CRF1100アフリカツイン(DCTのみ)、ゴールドウイング(DCTのみ)など

間違えやすいのは「スクーター限定ではない」事ですね。

「クラッチ操作」がなければ良いので、DCT(ホンダ)や YCC-S (ヤマハ)のバイクならAT限定免許でも運転ができます。

また、以前はAT限定大型二輪免許は650㏄までと言う排気量制限がありました。

しかしながら、2019年の12月に排気量制限が撤廃されています。

(詳細は以下の記事で詳しく触れていますので、参考にしてみて下さい。)

関連記事AT限定大型二輪免許!650ccの排気量制限が無制限に【2019】

大型二輪免許の取得方法

冒頭で触れたとおり、大型二輪免許を取得する方法は

  • 自動車教習所に通ってから取得する
  • いきなり試験場で試験を受ける(一発試験)

と言う、2パターンあります。これは、AT限定でも変わりません。

それぞれ順番に解説していきますね。

※大型二輪免許(AT限定含む)取得の流れ

①自動車教習所を利用して取得する

多くの人が選択する方法ですね。

なぜなら、自動車教習所の規定の講習、卒業検定をクリアすれば、運転免許試験場での技能試験が免除になるからです。

また、普通二輪免許や小型二輪免許、もしくは普通自動車免許を持っていれば学科試験も免除になります。(ほとんどの人が該当すると思います。)

つまり、教習所を卒業すれば免許が取れたも同然と言うわけですね。

ただし、公安委員会指定の「公認自動車教習所」である事が条件なります。

少数派ですが非公認教習所もあるので、教習所を選ぶときは公認教習所であることを必ず確認しましょう。

①運転免許試験場で直接試験を受ける(一発試験)

もうひとつの方法が、いわゆる「一発試験(ダイレクト試験)」と言われる方法です。

教習所に通わなくても、運転免許試験場(運転免許センター)での試験に合格すれば、大型二輪免許が取得できます。

一発試験の場合、「適正検査」「学科試験」「技能試験」の3つをクリアする必要があります。

なかでも、技能試験(一発試験)は難易度が高い事で有名です。

ただ、教習所に通わずに取得ができれば、費用と時間を大きく節約できるメリットがあります。

しかしながら、不合格になると受験するたびに費用が掛かります。

合格するまで何度も足を運ばなくてはなりませんので、できるだけ少ない回数で合格しないと逆に大変です。

また、普通二輪免許や小型二輪免許、もしくは普通自動車免許を持っていれば学科試験は免除になります。

もし、一発試験にチャレンジしてみたい方は、下記の記事にて詳しくまとめていますので是非参考にしてみてください

大型二輪免許取得で教習所の入校に必要なもの

では、多くの人が選択する「教習所に通って免許を取る」場合の、必要な準備について解説します。

教習所に入校する時には、以下の書類や準備が必要です。

①本籍地記載の住民票 

※マイナンバーの記載がないもので取得から6か月以内のもの(教習所によっては3か月以内)

②運転免許証 

すでに持っている方のみ。持っていない方は不要。

③ 身分証明書 

健康保険証、住民基本台帳カード、パスポート、学生証、印鑑証明書など。免許証があれば免許証でOK。

④写真 

縦3センチ、横2.4センチ。無帽無背景のものが一般的。

写真の枚数は各教習所、入校者によって変わります。バイクの場合は2枚~4枚のケースが多いです。

教習所でも撮影できるので、確認後の撮影をおすすめします。

⑤学生証 

学生の場合のみ、学生割引が適用される教習所が多いです。

⑥印鑑(認印可)

⑦入学申込書 

各教習所にて入手可。未成年の場合は、親権者の同意書が必要な場合があります。

関連記事バイク免許は親に内緒で取れる?【反対する親を説得する方法】

⑧入学時必要な料金 

振り込み対応が必要な場合や、ローン対応が可能な教習所もあります。

具体的な金額や支払い方法など、料金に関しては必ず各教習所に確認をしましょう。

※外国籍の方は必要書類が変わってきますので、各自でご確認ください。

大型二輪免許取得の教習所費用の相場

教習所の費用は、各教習所や入校時のプランによっても変わってきます。

一般的な料金として、費用の相場を紹介しておきましょう。

◆大型二輪免許の教習所費用の目安

  所持免許 費用
参考教習所費用 免許なし・原付のみ 250,000~300,000円ほど
普通自動車免許(車) 250,000~300,000円ほど
小型二輪免許 130,000~160,000円ほど
AT限定小型二輪免許 150,000~180,000円ほど
普通二輪免許 80,000~120,000円ほど
AT限定普通二輪免許 110,000~150,000円ほど

◆AT限定大型二輪免許の教習所費用の目安

  所持免許 費用
参考教習所費用 免許なし・原付のみ 230,000~280,000円ほど
普通自動車免許(車) 180,000~230,000円ほど
小型二輪免許 120,000~150,000円ほど
AT限定小型二輪免許 130,000~160,000円ほど
普通二輪免許 80,000~120,000円ほど
AT限定普通二輪免許 110,000~150,000円ほど

多くの教習所で、AT限定の方が若干安い傾向ですが、それほど大きな費用の差はありません。

普通二輪や車の免許を持っている場合には、学科講習がかなり減りますので、その分が安くなります。

繰り返しになりますが、教習所の料金は各教習所によって差があります。

入所予定の教習所で必ず確認しましょう。

また、まとまった時間が確保できる方には、合宿免許と言う方法もおすすめです。

大型二輪の場合は最短6日での取得が可能です。

教習所に入校後の流れと教習期間

続いて、教習所に入校してから、免許の取得までの流れを見てみましょう。

教習の時間が少し違いますが、流れは大型二輪でもAT限定大型二輪でも一緒です。

①入校の申込み

必要な書類や料金を用意し、入校の手続きを行います。

入校後は一番最初に入校説明会などを実施する教習所が一般的です。

ちなみに、他のバイクの免許は16歳から取れますが、大型二輪(ATも含む)になると18歳からになるので注意して下さい。

関連記事バイク免許の種類は7つ!取得に必要な費用・期間・年齢のまとめ

②適性検査

聴力・視力・運動能力などの適性検査を行います。

また、性格診断を行い運転適性なども診断します。

③学科教習と技能教習

学科講習は運転に必要な交通ルールや法規、運転に必要なマナーなどを座学で学びます。

2段階制になっており、第1段階では基礎知識、第2段階では専門知識ですね。

ただ、学科講習は

  • 普通自動車免許(4輪)を保有なら1時限のみ
  • 小型以上の二輪免許保有ならすべて免除

となります。

技能講習は実際にバイクに乗って、操作方法や運転技術を学びます。

技能講習も2段階制になっており、第1段階では「走る・曲がる・止まる」の基本操作。

第2段階の教習では、ルールに則った基本走行、危険予測運転を練習します。

◆大型二輪免許で必要な教習時間

  所持免許 教習時間
必要教習時間 免許なし・原付のみ 学科26時限/技能36時限 
普通自動車免許(車) 学科1時限/技能31時限 
小型二輪免許 学科0時限(免除)/技能20時限
AT限定小型二輪免許 学科0時限(免除)/技能24時限
普通二輪免許 学科0時限(免除)/技能12時限
AT限定普通二輪免許 学科0時限(免除)/技能16時限

◆AT限定大型二輪免許で必要な教習時間

  所持免許 教習時間
必要教習時間 免許なし・原付のみ 学科26時限/技能29時限 
普通自動車免許(車) 学科1時限/技能24時限 
小型二輪免許 学科0時限(免除)/技能17時限
AT限定小型二輪免許 学科0時限(免除)/技能18時限
普通二輪免許 学科0時限(免除)/技能9時限
AT限定普通二輪免許 学科0時限(免除)/技能10時限

④卒業検定

技能教習と学科教習を無事に終了すると、いよいよ卒業検定です。

卒業検定は最終試験のようなもので、検定に合格すると、晴れて卒業となります。

仮に合格できなくても、再チャレンジができますので安心してください。

卒業検定は100点満点からの減点方式で、70点が合格ライン。

少しくらいのミスは問題ありませんので落ち着いて試験に臨みましょう。

合格すると、実技試験免除の証明になる卒業証明書がもらえます。

ただ、有効期間が1年になりますので、注意が必要です。

⑤運転試験場で学科試験を受験する

教習所卒業者は技能試験免除になりますので、適正試験と学科試験に受ければ免許が交付されます。

ただ、小型以上の二輪免許・普通自動車免許を保有している場合は、学科教習も全て免除です。

大型二輪を取る人の多くは、このパターンになるのではないでしょうか。

この場合だと、試験場での試験はなく適正検査だけで免許交付になります。

試験場における大型二輪免許の受験資格

運転免許試験場で受験をする時には、「受験資格」と言うものがあります。

具体的には、以下の条件を満たしている必要があると言うわけですね。

年齢・・・満18歳以上

居住地・・・運転免許試験場のある都道府県に住んでいること 

※住所のある都道府県以外の運転免許試験場では受験できません

視力・・・両目で0.7以上、かつ、1眼で、それぞれ0.3以上。

眼鏡・コンタクトの視力矯正でよい。

※片眼が見えない場合、又は1眼の視力が0.3に満たない方は、見える方の視力が0.7以上で且つ視野が左右150度以上でよい。。

色彩識別能力・・・赤色、青色及び黄色の識別が可能

聴力・・・10メートル離れた場所で90デシベルの警音器音を聞き取れる。

補聴器でも可能

※平成24年4月1日の道路交通法改正で、大型自動二輪車、普通自動二輪車、原動付自転車、小型特殊についての聴力試験による合格基準が廃止されています。そのため現在は、聴力に障害があり聞こえない方でも免許取得が可能になっています。

運動能力・・・運転に支障がある身体機能の障害が無い事

また、交通違反・事故等で行政処分を受けていて、欠格期間が終了していない場合は受験資格がありません。

運転免許試験場での受験に必要な書類や費用

続いて、試験場で受験をする時の、「費用」や「必要書類」についても触れておきましょう。

運転免許試験場の受験費用(教習所卒業者)

受験料 1,750円
免許交付手数料 2,050円
合計 3,800円

学科試験の受講料と免許交付手数料で掛かる費用は3,800円です。(※技能試験免除の方の場合)

注意が必要なのは、あくまでも一回で合格した場合の費用であるという事です。

学科試験に不合格の場合は、再受験にが必要なので、受験料はその度に掛かります。

また、学科試験も免除の人は、交付手数料だけで大丈夫です。

※都道府県によって、若干の差がある場合がありますので、事前に各運転免許センターで確認をしましょう。

受験に必要な書類や必要なもの

教習所を卒業して、学科試験を受験する人が必要なモノの一覧です。

①本籍地記載の住民票

※個人番号(マイナンバー)が記載されていないものでコピーは不可

②申請用の顔写真(都道府県によっては2枚必要) 

申請前6か月以内に撮影のもの。無帽、正面、上三分身、無背景、たて3cm×よこ2.4cm 

試験場で撮影も可能です(有料)

③筆記用具

鉛筆HB、消しゴム、ボールペン。

④身分証明書(運転免許証) 

健康保険証、マイナンバーカード、住民基本台帳カード、パスポート、学生証、社員証など。運転免許証を保有している場合は運転免許証。

⑤眼鏡やコンタクト・補聴器等 

※使用している場合のみ

⑥受験手数料、交付手数料(詳細は前述)

⑦印鑑(認印でOK)

⑧受験申請書(受験票) 

運転試験場に置いてあります

⑨教習所の卒業証明書 

技能試験が免除になるために必要です。

※外国籍の方は必要な書類などが異なりますので、各運転試験場にてご確認ください。

試験場での受験の流れ

学科試験を受ける必要がある場合の、受験の流れです。

学科も免除になる場合は、試験は無いので免許の交付手続きだけになります。

①受験申込

一般的には、平日8時30分~当日受験の申込が開始されます。

当日は余裕をもって試験場に向かいましょう。

申込書や必要書類を準備して、現地で手続きをします。

※受付開始時間は各試験場(運転免許センター)よって異なる場合がありますので、事前に確認してください

②適性検査

視力検査や聴力検査、運動能力検査があります。

特に大変なことはありませんので、スムーズにこなしていきましょう。

※普段、コンタクトや眼鏡、補聴器を使用している方は忘れないようにしましょう。

③学科試験

学科試験の構成は

  • 文章問題90問(各1点)交通法規やルールに関して
  • イラスト問題5問(各2点)危険予測運転に関して

となっており、全部で100点満点です。

すべて選択式の〇×マークシート方式です。

合格ラインは90点(90%)。

合否は試験終了後、30分~1時間ほどで発表されます。ちなみに、全国平均の合格率は73%という数値です。

※普通自動車免許、もしくは小型限定二輪免許を持っている場合は、学科試験も免除のため、免許交付手続きのみになります。

④技能試験

教習所を卒業している場合は、技能試験が免除になります。

一発試験を受ける方の場合は、技能試験を受けます。

⑤免許交付手続き

学科試験に合格(技能免除の場合)すると、晴れて免許交付の手続きです。

学科も技能も免除の人は試験場での試験無しで免許交付手続きです。

まとめ

バイクの大型免許は1996年9月の、免許制度改正で大きく変わりました。

大型自動二輪免許が教習所で取得できるようになったという事は、当時のバイク乗りの人には衝撃的な出来事でした。

当時、限定解除試験(大型二輪免許の試験)の合格率はとても低く、司法試験に受かるより難しいと言われたほどだったからです。

教習所で大型二輪免許を取れる環境というのは、昔の人からしたら本当にうらやましい事でしょうね。

大型二輪免許は乗れるバイクの制限がない免許です。

機会があれば、是非チャレンジしてみてください。

また、まとまった休みが取れる方には、合宿免許と言う方法もおススメです。

短期で安く大型免許が取れますので、興味があれはこちらの記事も読んでみてください。

※本記事は2019年2月に記載しています。ご活用の際は、有用性をご確認くださいますようお願い致します。
※2020年3月に更新しました。