車でも自転車でも同じことが言えるのですが、バイクに乗るという事は、常に事故のリスクがあるという事です。
バイクの場合は、車よりもケガのリスクは確実に大きく、やはりしっかりとした補償を受けられるバイク保険に加入すべきでしょう。
ただ、補償を手厚くすれば、当然保険料も高くなります。
また、初めてバイク保険に加入する人や、年齢が若い人の場合も保険料が高額になりがちです。
できれば、必要な補償は受けつつも、保険料はできるだけ安く抑えたいものですよね。
そのため、ここでは
などについて、詳しく解説しています。
少しでもバイク保険の費用を安くしたいと言う場合には、きっと参考になると思います。
バイクの保険を安くしたいならダイレクト型を選ぶ!
バイクの保険料は、
というように、加入者の条件や希望の補償内容によって変わってきます。
しかしながら、どのような条件であってもできるだけ保険料を安く抑えたいのであれば、ダイレクト型(通販型)の任意保険がおすすめです。
ダイレクト保険(通販型)とは、インターネットや電話で保険会社と直接契約をする任意保険のこと。
ダイレクト型バイク保険で有名な会社は、チューリッヒやアクサダイレクト、三井ダイレクト損保などですね。
一方、ダイレクト型に対して代理店型保険というものが存在します。
これは、保険会社の代理店を通して加入する任意保険です。
代理店型バイク保険で有名なのは、東京海上日動、あいおいニッセイ、全労済とかですね。
昔はほとんどのバイクショップが、これらの保険会社の代理店となっていました。
もちろん、今でも代理店になっているショップも多くありますが、徐々に減ってきているのが実情です。
コスト面(保険料)を優先して考えると、代理店手数料が掛からない「ダイレクト型保険」の方が安く加入できるのが一般的というわけです。
ネット割引きを活用して保険料を安くする!
ダイレクト型のバイク保険の場合、電話やインターネットを使って保険に加入します。
この時、インターネットでの手続きを選ぶと「ネット割引き」が適用される保険会社が多いのです。
このネット割引きの金額は保険会社によって異なりますが、数千円~10,000円程度の割引きとなります。
これは非常に大きいですよね。(浮いたお金で何か買っても良いですね!)
このネット割引を活用することは、保険料を安くする上で重要ですが、いくつかポイントがあります。
と言うことです。
それぞれ補足しておきますね。
まず、ネット割引きは電話申し込みは対象外になる事がほとんど。
そのため、何か不明点があって電話で問い合わせをしても、最後は必ずネットで申し込みをするようにしましょう。
また、良く「最大10,000円引き!」のように「最大」という表記がされています。
これは、契約の補償内容(保険料)によって割引金額が異なると言うこと。
例えば、保険料が10万円のAさんと、3万円のBさんでは、割引の金額が異なると言うことですね。
つまり、実際に見積もりを取ってみないと正確な割引き金額はわからないと言うことになります。(※後述していますが、ここが超重要!)
最後に、新規契約の方が、割引きが大きいケースが多いということ。
通常、バイクの保険は1年契約。
1年間の保険期間満了が近くなると、継続の案内が来ますよね。
もちろん、そのまま継続しても良いのですが、一度他社で見積もりを取ってみるのがおススメ。
新しく契約をする時のほうが割引額が大きい事も多いので、他社に乗り換えるほうが安くなるケースもあるというわけです。
ちなみに、筆者は毎年更新の時は、見積もりの比較をするようにしています。
人によっても変わるのでしょうが、だいたい乗り換えた方が安くなっていますよ。
もちろん、保険会社を変えても保険等級はそのまま引き継げるので心配不要です。
他の人の「最安」を信じると損をする!
安いバイク保険に加入するなら
と言うのは、だいたい把握できたと思います。
では、そのうえで、結局一番安い保険会社はどこになるのでしょうか。
結論から言うと、人によって違うのです。
少し難しい話をすると、1998年に保険の自由化がされました。
これにより、保険会社がそれぞれ保険料を設定できるようになったのです。
また、ダイレクト保険やリスク細分型保険が出てきたのもこの時です。
まず、ダイレクト型保険は通販(ネットや電話)で契約ができますので、中間コストや手数料が掛かりません。
そのため保険料を安くするなら、まずはダイレクト保険を選んだ方が良いというのは前述のとおりですね。
また、リスク細分型と言うのは、保険契約者の年齢・運転歴・使用目的・走行予定距離・車種など(厳密には全部で9項目)のリスク要因に応じて保険料を決める保険です。
ここでポイントになるのが、「リスク要因の設定方法や評価方法」は各保険会社によって違うという事。
そのため、ちょっとした条件の違いで、保険料の安い会社が変わってくるのです。
具体的に言うと、○○さんの場合にはチューリッヒが最安で、××さんの場合には三井ダイレクトが最安だったという事が起きると言う訳です。
つまり、他の人の「一番安かった」を鵜呑みにしてしまうと、損をしている事もあるということ。
いくつかの保険会社の見積もりを比較しないと、最安の保険会社はわからないという事ですね。
安いバイク保険を見つけるには一括見積がおススメ!
結局、最安の保険会社を探すには、
と言う方法しかありません。
ただ、保険の見積りの場合には、個人の加入条件(バイクの情報や使用用途、免許の状況など)や補償条件(どこまでの補償を望むか)など、フォーマットへの入力項目も多くなりがち。
この同じ作業(見積もり依頼)を複数の保険会社にするのは、非常に手間が掛かります。
そこでおすすめなのが、インズウェブの一括見積もりサービス。
一括見積りであれば、1回の入力で複数の保険見積りが比較できるので非常に便利です。
ほかにも、
と言う感じで、非常にメリットの多いサービスです。
筆者も、毎年更新のたびに利用しています。
◆無料の一括見積りサービス≫インズウェブバイク保険関連記事≫バイク保険の一括見積りは超おすすめ!実際に使って良かった事
そもそもバイクの任意保険っていくらくらい?相場と目安
繰り返しになりますが、バイクの任意保険は人によって保険料が全然違います。
未成年や20代だと保険料は高くなりますし、通勤や通学で毎日のようにバイクに乗る人も保険料は高くなるでしょう。
一方で、年齢を重ねていて、たまにツーリングに行くだけの人なら、かなり安く抑える事もできるでしょう。
もちろん、補償の内容によっても差が出てきます。
とは言っても、ある程度の相場と言うか、保険料の目安が知りたいと言う人も多いでしょう。
そのため、あくまでも目安ですが、排気量別で保険料を試算してみました。
参考にしてみて下さい。
50~125㏄の保険料相場と目安
まず、原付に限った事ではありませんが、
このような場合にはかなり高額な保険料になってしまいます。
ただ、原付の場合には「ファミリーバイク特約」も使える人も居ると思いますので、その場合にはかなり保険料は安くできると思います。
関連記事≫原付も任意保険は必要?保険料やファミリーバイク特約について
原付バイク(125㏄以下)を対象に、通常の任意保険で保険料を算出してみた結果が以下のとおりです。
【補償内容】
- 対人賠償保険・・・無制限
- 対物賠償保険・・・無制限
- 人身傷害保険・・・なし
- 対物超過特約・・・なし
- 搭乗者傷害保険(医療保険金:一時金払)・・・200万円
- 他車運転危険補償特約・・・あり
- 自損事故傷害特約・・・1,500万円
- 無保険車傷害特約・・・2億円
- 携行品特約・・・なし
- 弁護士費用等補償特約・・・なし
- 車両保険・・・なし
個人によって、必要な補償内容は変わってきますので、ご自身やご家族の状況も踏まえて検討することをおすすめします。
【加入条件と年間保険料目安】
年齢や使用目的、走行予定距離など、いくつかのパターンで年間のバイク保険料を算出しています。
人によって違うはずなので、条件がぴったり該当するケースは無いと思いますが、近い「加入条件」でだいたいの保険料の相場が把握できると思います。
また、前述の補償内容を充実させると当然ですが保険料が上がる事が想定されます。
条件項目 | 加入条件① | 加入条件② | 加入条件③ | 加入条件④ | 加入条件⑤ |
年齢 | 20歳 | 21歳 | 21歳 | 26歳 | 30歳 |
居住地 | 東京 | 東京 | 東京 | 東京 | 東京 |
バイク | ホンダ125㏄未満 | ホンダ125㏄未満 | ホンダ125㏄未満 | ホンダ125㏄未満 | ホンダ125㏄未満 |
仕様目的 | 通勤通学 片道10㎞未満 | 通勤通学 片道10㎞未満 | 日常レジャー用 | 通勤通学 片道10㎞未満 | 通勤通学 片道10㎞未満 |
走行予定距離 | 3000㎞超 5000㎞以下 | 3000㎞超 5000㎞以下 | 3000㎞未満 | 3000㎞超 5000㎞以下 | 3000㎞超 5000㎞以下 |
運転者年齢条件 | 全年齢補償 | 21歳以上補償 | 21歳以上補償 | 26歳以上補償 | 30歳以上補償 |
免許の色 | ブルー | ブルー | ブルー | ブルー | ブルー |
ノンフリート 等級 | 6A等級 (初めて加入) | 6B 等級 (初めて加入) | 6B 等級 (初めて加入) | 6C等級 (初めて加入) | 12等級 |
年間保険料 | 106,730円 | 65,260円 | 24,660円 | 44,530円 | 20,950円 |
日常・レジャー使用目的で、それほど走行距離が多くない場合、且つ21歳以上保証になると一気に保険料が安くなります。
使用頻度(走行距離)が少ない場合や、年齢・等級が高ければ保険料は安くなると言うことですね。
※保険料は各個人の条件、補償内容によって大きく変わります。正確な保険料・補償内容は各保険会社の見積もりで確認してください
250㏄以下の保険料相場と目安
次に、昨今人気の150㏄や250㏄のバイクの保険料です。
このクラスの場合は、通勤通学よりも日常・レジャー目的が多いのではないでしょうか。
そのため、ここでは日常レジャー目的のケースを中心に算出しています。
通勤通学目的の場合には、使用頻度が増えてリスクが高くなるという事で、保険料は高くなります。
また、日常レジャー目的でも、走行距離が多くなるとその分保険料はUPします。
【補償内容】
- 対人賠償保険・・・無制限
- 対物賠償保険・・・無制限
- 人身傷害保険・・・なし
- 対物超過特約・・・なし
- 搭乗者傷害保険(医療保険金:一時金払)・・・200万円
- 他車運転危険補償特約・・・あり
- 自損事故傷害特約・・・1,500万円
- 無保険車傷害特約・・・2億円
- 携行品特約・・・なし
- 弁護士費用等補償特約・・・なし
- 車両保険・・・なし
【加入条件と年間保険料目安】
原付のケースと同様に、年齢や使用目的、走行予定距離など、いくつかのパターンで年間のバイク保険料を算出しています。
自分の条件に近い「加入条件」をみると、だいたいの保険料の相場が把握できると思います。
条件項目 | 加入条件① | 加入条件② | 加入条件③ | 加入条件④ | 加入条件⑤ | 加入条件⑥ |
年齢 | 20歳 | 21歳 | 26歳 | 26歳 | 30歳 | 30歳 |
居住地 | 東京 | 東京 | 東京 | 東京 | 東京 | 東京 |
バイク | 125cc超 250cc以下 | 125cc超 250cc以下 | 125cc超 250cc以下 | 125cc超 250cc以下 | 125cc超 250cc以下 | 125cc超 250cc以下 |
仕様目的 | 日常レジャー用 | 日常レジャー用 | 日常レジャー用 | 日常レジャー用 | 日常レジャー用 | 日常レジャー用 |
走行予定距離 | 5000㎞超 10000㎞以下 | 5000㎞超 10000㎞以下 | 5000㎞超 10000㎞以下 | 10,000km超 | 5000㎞超 10000㎞以下 | 10,000km超 |
運転者年齢条件 | 全年齢補償 | 21歳以上補償 | 26歳以上補償 | 26歳以上補償 | 30歳以上補償 | 30歳以上補償 |
免許の色 | ブルー | ブルー | ブルー | ブルー | ブルー | ゴールド |
ノンフリート 等級 | 6A 等級 (初めて加入) | 6B 等級 (初めて加入) | 6C等級 (初めて加入) | 10等級 | 6G等級 (初めて加入) | 12等級 |
年間保険料 | 168,720円 | 46,130円 | 38,710円 | 28,310円 | 25,110円 | 18,150円 |
※年齢が30歳以上、免許がゴールド、等級が上がるなどの要因で、一気に保険料が安くなります。
この排気量だけの話ではありませんが、20歳以下の場合にはやはり高額な保険料になってしまいます。
※保険料は条件、補償内容によって大きく変わります。正確な保険料・補償内容は各保険会社の見積もりで確認してください
400㏄や大型バイクの保険料相場と目安
一般的に、多くのバイク保険は「250㏄超」は全て同じカテゴリになります。
そのため400㏄クラス、750㏄、リッターバイクは同じ扱いです。
このクラスも、ツーリング目的が多いと思われますので用途は日常レジャーのみで算出しています。
年齢や等級が高い場合、ゴールド免許の場合には保険料は相当抑えられますので、ベテランライダーほど保険料は安くなっています。
【補償内容】
- 対人賠償保険・・・無制限
- 対物賠償保険・・・無制限
- 人身傷害保険・・・なし
- 対物超過特約・・・なし
- 搭乗者傷害保険(医療保険金:一時金払)・・・200万円
- 他車運転危険補償特約・・・あり
- 自損事故傷害特約・・・1,500万円
- 無保険車傷害特約・・・2億円
- 携行品特約・・・なし
- 弁護士費用等補償特約・・・なし
- 車両保険・・・なし
また、前述の補償内容を充実させると、当然ですが保険料が上がる事が想定されます。
【加入条件と年間保険料目安】
ここでも同じように、年齢や使用目的、走行予定距離など、いくつかのパターンで年間のバイク保険料を算出しています。
近い「加入条件」でだいたいの保険料の相場が把握できると思います。
条件項目 | 加入条件① | 加入条件② | 加入条件③ | 加入条件④ | 加入条件⑤ | 加入条件⑥ |
年齢 | 20歳 | 21歳 | 26歳 | 26歳 | 30歳 | 30歳 |
居住地 | 東京 | 東京 | 東京 | 東京 | 東京 | 東京 |
バイク | ヤマハ250㏄超 | ヤマハ250㏄超 | ヤマハ250㏄超 | ヤマハ250㏄超 | ヤマハ250㏄超 | ヤマハ250㏄超 |
初年度登録 | 平成25年 | 平成25年 | 平成25年 | 平成25年 | 平成25年 | 平成25年 |
仕様目的 | 日常レジャー用 | 日常レジャー用 | 日常レジャー用 | 日常レジャー用 | 日常レジャー用 | 日常レジャー用 |
走行予定距離 | 5,000km超 10,000km以下 | 5,000km超 10,000km以下 | 5,000km超 10,000km以下 | 10,000km超 | 5,000km超 10,000km以下 | 10,000km超 |
運転者年齢条件 | 全年齢補償 | 21歳以上補償 | 26歳以上補償 | 26歳以上補償 | 30歳以上補償 | 30歳以上補償 |
免許の色 | ブルー | ブルー | ブルー | ブルー | ブルー | ゴールド |
ノンフリート 等級 | 6A 等級 (初めて加入) | 6B 等級 (初めて加入) | 6C等級 (初めて加入) | 10等級 | 6G等級 (初めて加入) | 14等級 |
年間保険料 | 168,720円 | 46,130円 | 38,710円 | 28,310円 | 25,110円 | 17,200円 |
意外と250㏄の保険料と、大きな差はありませんでした。
もちろん、補償の内容などを変えることで保険料も変わってくると思います。
※保険料は条件、補償内容によって大きく変わります。正確な保険料・補償内容は各保険会社の見積もりで確認してください
保険料だけでなく補償内容やロードサービスも検討しよう
ここまで、「安い」バイク保険と言う観点で解説してきましたが、保険料以外も検討の材料にすることをおススメします。
例えば、前述の保険料目安は、チューリッヒバイク保険の見積もりサービスを活用していますが、基本的には最も手厚い補償が必要な、対人・対物補償は全て無制限で算出しています。
一方で、人身傷害や車両保険、携行品特約や弁護士費用特約は付帯しておりません。
当然ですが、補償内容を削ることで保険料のカットも可能ですし、補償の範囲や内容を手厚くすれば、保険料は上がっていきます。
ただ、必要な補償の内容は人によって異なるので、家族などとも相談をして決めると良いかも知れませんね。
関連記事≫バイクの任意保険で人身傷害は必要なの?わかりやすく解説!
関連記事≫バイク保険に弁護士費用特約は必要?なくても平気なケースも!
また、バイクの任意保険にはロードサービスなどが付帯されているのも一般的です。
このロードサービスの内容も、保険会社によって差があるのです。
もちろん、人によっては重要ではないケースもありますが、ツーリングなどに沢山行く場合はロードサービスの内容などもチェックしておくと良いでしょう。
関連記事≫バイク保険のロードサービスを比較!一番充実しているのはどこ?
まとめ
任意保険への加入はもちろん必要ですが、できれば保険料が安いに越したことはありませんよね。
しかしながら、あまりにコスト重視をしすぎて、万が一の時に充分な補償が受けられなくては本末転倒です。
そのため、充分な補償を確保したうえで、できるだけ安い保険を選ぶことが必要です。
意外と損をしているケースも多いので、是非一度、一括見積は試してみると良いですよ。
◆無料の一括見積りサービス≫インズウェブバイク保険※2020年1月に更新しました